里山保全

馬渡棚田(茂木町牧野大藤地区)と里山管理

茂木町牧野(まぎの)大藤地区の馬渡(まわたり)の棚田と里山です。傾斜がゆるやかで棚田というより谷津田かなと思いました。谷の奥には小さな溜池があり、田んぼの廻りには害獣対策の電気柵が張られています。
コナラの太さや林床の様相は、比企地方の放置され荒れた里山とはかなり異なっています。この地域が、東京に向けた木炭の一大生産地で、木炭生産のためのコナラの伐採が比企地域よりも遅くまで続いていたこと、木炭生産の衰退後は優良なシイタケホダ木の生産地であったこと、さらに美土里堆肥用の落ち葉掃きが行われているからなのかなど考えています。
『残したい栃木の棚田21』の看板によれば、面積5.9ヘクタール、棚田の枚数80枚、関係農家27戸。2006年3月に発行された『栃木の棚田めぐり vol.3』には、面積5.9ヘクタールで棚田の枚数は120枚とありますがこの違いは何によるものなのでしょうか? 耕作されていない棚田もありましたが、整備して枚数を増やしているように見えたのですが勘違いだったのでしょうか。
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「農」と里山シンポ~三富を未来に~参加 12月7日

ふじみ野市総合センター「フクトピア」で開催された三富地域医農業振興協議会主催第5回「農」と里山シンポジウム~三富を未来に~に参加しました。
基調講演は、藻谷浩介さん「“里山資本主義”で三富を元気に」でした。
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パネル討論「未来につなぐ平地林が支える三富農業」では、柿沼正作さん「三富における農業経営」、津布久隆(つぶく)さん「三富平地林の今後の管理法についての一提案」、高村徹さん「三富の木材と出会って」が報告しました。
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※地域資源を堆肥に 「茂木町バイオマスタウン構想」から
2.地域資源を堆肥に
 原料と良質な堆肥生産
良質な堆肥生産のためには、原料が安定的に入らなければならない。それはすなわち製品の安定につながり、農家は堆肥の分析値を信用して作付けができる。何を原料として使うか、混ぜる量によって堆肥の成分が変り、いかにバランスの良い堆肥ができるかが後の利用に大きくかかわってくる。また、プラント運営効率の向上や労働配分をするうえでも重要である。
原料については、次のことが問題になってくる。①原料を何にするか。②収集運搬方法はどうするか。③処理料をもらうのか購入するのか。④保管場所はあるのか。⑤原料の前処理が必要なのか。これらのことをしっかり考えないと堆肥化プラントの設計もできないし、製品の安定化にもつながらない。
……
堆肥の原料 ①牛糞②生ごみ③落ち葉④おがこ⑤もみがら
……
原料名:落ち葉 250t/年
収集運搬:農家から購入し、工場が収集運搬する
12月から4月まで。50ヘクタールの山林が必要できれいになる
処理料及び購入料:1袋15キロで400円で購入。1袋の大きさ0.25㎥
特性:菌体が豊富。細菌、放線菌、糸条菌。CN比30~50
……

 原料③落ち葉
落ち葉は昔から生ごみや家畜糞と混ぜて堆肥にしていた。しかし、化学肥料の普及とともに落ち葉堆肥を作る農家は減少してきた。その結果ナラ、クヌギ林を掃除する目的もなくなり荒廃してきている。茂木町では、雑木林の保全と良質な堆肥づくりの原料として落ち葉を利用している。落ち葉は年間250トン使用し、80ヘクタールの山林がきれいになる。 約15Kgの袋詰めを400円で購入している。しかも、12月から4月まで山で100人が落ち葉収集で働き、雇用対策と健康増進になっている。
また、落ち葉には発酵に必要な細菌、放線菌、糸状菌がたくさん付着しており、副資材の中でも優等生である。また、特殊な菌を使うのではなく地域に住み着いていた土着菌を使うので、その菌が堆肥の中で生き続け地域のほ場に帰っていったとき活躍すると思われる。落ち葉は、副資材というよりも発酵促進剤的な働きが強い。
……

トラスト3号地植物観察会

森林インストラクターの二宮さん、中村さんのガイドで毎月、嵐山渓谷のトラスト3号地で行われている植物観察会に参加しました。紅葉の盛りは過ぎていましたが、2時間で50種以上の植物の観察・解説を受けました。冬でも青い草は意外にあるものですね。
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第1日曜日午前9時、国道254号の農産物直売所から峠をこえて遠山駐車場集合

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木の葉ハキ 1月26日

市民の森の樹木は高齢化し、枯死して倒れるものが増えています。雑木林の再生のためには、計画的に樹木を伐採して萌芽更新を図るとともに、下刈りや落ち葉を掃いて、林床をきれいにしておくことも必要です。今回の定例作業日の前半の1時間は「木の葉ハキ」をしました。

二本栁さんが合板と垂木を加工して落ち葉を積み込む木枠を準備してくれました。現場で組立て、設置します。
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市販されている熊手には、「荒熊手」(写真左)、「松葉熊手」(右)があります。保全クラブの作業エリアはコナラの落ち葉が多いので、「荒熊手」が使い勝手がよかったようです。熊手を使う前に、篠や下草を鎌でかり、同時に枯れ枝を取り除いてハキやすくする作業をしますが、今回は省略しました。熊手ではいて、スタンドバックとブルーシートで運び、木枠は落ち葉で満杯になりました。中に入って、木枠を壊さぬように注意しながらギュウギュウ詰め込みます。
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落ち葉掃きの呼び方
 かってヤマの落ち葉は燃料として、また堆肥を作る材料としてなくてはならないものでした。落ち葉を熊手を使って掃き集める作業を一般に「落ち葉掃き」といいます。比企地域では、これを「木の葉ハキ」、入間地域では「クズハキ」といいました。松の落ち葉を掃くことを比企地域では「クズハキ」、秩父地域では「シバハキ」ということがあります。比企地域では、落ち葉を積み込む(稲わらを何段か掛けた)囲いを、「木の葉宿(やど)」と呼んでいました(大舘勝治・宮本八惠子『いまに伝える農家のモノ・人の生活館』、204頁、柏書房、2004年)。

※後半の伐木作業の記事は「受け口の修正 1月26日」をご覧下さい。
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