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川の中のいきもの調べ 9月16日

森のフィールド学舎(もりのまなびや)主催の「入間川にくらす動植物のふしぎとひみつを見つけよう」に参加しました。飯能市エコツアーに登録されたプログラムです。入間川(名栗川)の飯能河原上流にある岩根橋と飯能市上水道浄水場の間を会場に、川と生物の専門家2人のガイドによるフィールドワークでした。川の中に入って瀬や淵、岸辺で、カワゲラ、ヘビトンボ、サワガニ、カジカなどを採集、分類し、さらにパックテストでCODを測定して水質を調べ、川の生きものの生態を学びました。
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午後からの降雨が予報されていたのでフィールド学習を優先して座学をカット、参加費は500円に減額されました。エコツーリズムにおけるインタープリター(ガイド)の役割を考えると、質のいいインタープリターには十分な支払額が必要です。運動会開催と重なり参加者が少なかったのは残念でしたが、料金2,000円は高くないプログラムでした。

高橋清孝『よみがえる魚たち』目次 8月28日

いきなり田んぼの水がなくなってしまう田んぼの畦からの漏水。アメリカザリガニやモグラ、ネズミなどによる掘削穴が原因で、見つけ次第、穴埋めしています。アメリカザリガニをトラップ(籠)で捕獲して、数を減らそうと計画していますが、高橋清孝『よみがえる魚たち』 (恒星社厚生閣、2017年6月)の第2章第3節アメリカザリガニの侵入を読んでみました。

 高橋清孝『よみがえる魚たち』(恒星社厚生閣、2017年6月)
1 章 淡水魚を取り巻く情勢
 1-1 絶滅のおそれのある淡水魚の現状と全国で展開する保護活動(小林 光・半沢裕子)
 1-2 絶滅のおそれのある野生生物種の現状と保全戦略(徳田裕之)

2 章 減少原因と対策
 2-1 開発による生息環境の破壊(高橋清孝)
 2-2 侵略的外来種の侵入
  2-2-1 オオクチバスの影響と対策(藤本泰文)
  2-2-2 ブルーギルの影響と対策(芦澤 淳・藤本泰文)

 2-3 アメリカザリガニの侵入
  2-3-1 アメリカザリガニの生活史 ―繁殖生態を中心に―(川井唯史)
   1. 生活史と繁殖周期
   2. 繁殖生態の特徴
   3. 繁殖生態から見た蔓延の理由

  2-3-2 アメリカザリガニが生態系に与える影響 ―浅い湖沼を中心として―(西川 潮)
   1. はじめに
   2. 湖沼食物網におけるアメリカザリガニの生態的地位
   3. 浅い湖沼の安定状態とその変化
   4. 侵入魚駆除の落とし穴

  2-3-3 アメリカザリガニの影響と対策 ―水生植物への影響と対策および効果―(森 晃)
   1. はじめに
   2. 水生植物のもつ生態学的機能
   3. アメリカザリガニの影響
   4. 伊豆沼・内沼における沈水植物保全とアメリカザリガニの対策
    1) 保護柵を用いた対策
    2) 埋土種子を用いた対策

  2-3-4 アメリカザリガニが水生昆虫類に及ぼす影響と対策およびその効果(西原昇吾・苅部治紀)
   1. はじめに
   2. アメリカザリガニが水生昆虫に及ぼす影響
   3. アメリガザリガニの駆除とその効果
    1) 千葉県のシャープゲンゴロウモドキ
    2) 石川県や岩手県の水生昆虫
    3) ベッコウトンボやオオモノサシトンボ
    4) 水田の水生昆虫の事例
   4. 今後に向けて

  2-3-5 アメリカザリガニによる魚類への影響―ゼニタナゴ,シナイモツゴ,メダカなど希少魚の繁殖が脅かされている―(高橋清孝・長谷川政智・久保田龍二・藤本泰文)
   1. はじめに
   2. アメリガザリガニの大繁殖によりゼニタナゴが全滅(中核ため池の事例)
    1) タガイはなぜ減少したのだろうか
    2) なぜタガイは下段池で全滅し、上段池では全滅しなかったのか?
   3. 池干し後にタガイとゼニタナゴが激減(C池の事例)
   4. アメリカザリガニ駆除後にシナイモツゴとミナミメダカが急増(中核ため池の事例)
   5. まとめ

  2-3-6 効果的なアメリカザリガニ防除技術の開発 ―トラップで低密度化を実現―(高橋清孝・長谷川政智・浅野 功・芦澤 淳・安住芳朗・久保田龍二)
   1. はじめに
   2. 効果的なトラップと使い方
    1) 市販トラップの性能比較
    2) 効果的な誘引餌
    3) トラップの設置間隔
   3. 連続捕獲装置を開発し省力化を実現
    1) 装置の仕組み
    2) 装置の設置間隔
    3) 実証実験

  2-3-7 アメリカザリガニの繁殖阻止を目指す捕獲方法の検討(高橋清孝・長谷川政智・西原昇吾・苅部治紀・林 紀男)
   1. 小型幼体とふ化稚仔を抱えた雌の捕獲
    1) しばづけとさで網すくい採りで小型幼体を捕獲する
    2) 小型定置網で稚ザリガニを抱えた雌を捕獲する
   2. 成熟親の捕獲と拡散防止
    1) 見つけ採り
    2) 巣穴に生息する雌雄ペアを捕獲する
    3) 浅所で塩ビ管や竹筒で捕獲する
    4) 池干しに伴う移動拡散を阻止する
   3. 池沼の冬期低水位管理によるアメリカザリガニ低密度化
   4. アメリカザリガニを防除して地域の生態系を復元

 2-4 その他の外来種の侵入
  2-4-1 ウシガエルの影響と対策(佐藤良平・西原昇吾)
  2-4-2 ミシシッピアカミミガメによる影響と対策(片岡友美)
  2-4-3 宮城県に侵入した外来淡水エビのカワリヌマエビ属(長谷川政智)
 2-5 東日本大震災の教訓 ―支えあって大災害を乗り越える―(高橋清孝)

3 章 地域ぐるみで全滅の危機を乗り越えたシナイモツゴの郷
 3-1 繰り返し発生した全滅の危機(高橋清孝)
 3-2 淡水魚を守る戦略と戦術
  3-2-1 魚類学的保全単位としての超個体群 ―遺伝的多様性を維持してきた淡水魚の戦略に学ぶ―(細谷和海)
  3-2-2 シナイモツゴ郷の会の戦略(高橋清孝)

4章 シナイモツゴの郷の取り組みと成果
 4-1 だれでもできる自然再生技術を開発し市民参加を実現
  4-1-1 だれでもできるシナイモツゴの人工ふ化(坂本 啓・高橋清孝)
  4-1-2 だれでもできるシナイモツゴとゼニタナゴ稚魚の飼育(高橋清孝・久保田龍二)
  4-1-3 だれでもできるグリーンウォーター ―植物プランクトンをペットボトルで簡単培養―(丹野 充)
 4-2 シナイモツゴ里親たちの活躍
  4-2-1 地域ぐるみの活動と里親活動による後継者の育成(二宮景喜)
  4-2-2 里親小学校子どもたちの取り組み
   4-2-2-1 命をつないで ―シナイモツゴの里親活動をとおして―(飯塚 昇)
   4-2-2-2 シナイモツゴの里親として(那須 孝)
   4-2-2-3 シナイモツゴと環境教育(佐々木洋一)
   4-2-2-4 里親小学校の取り組みと教育(加藤英紀)
   4-2-2-5 津波被害を乗り越え継続した里親活動(渋谷雄二郎)
   4-2-2-6 総合的な学習の時間で取り組む「シナイモツゴ」の教材価値を考える ―3 年生と6 年生の実践を通して―(浦川裕之)
  4-2-3 飼育保存と保全啓発を目指す水族館の取り組み(松本憲治)
 4-3 シナイモツゴ郷の米認証制度でため池を守る農業者を支援
  4-3-1 自然再生の側面から ―ため池を守る農業者を支援する体制づくり―(高橋清孝)
  4-3-2 中山間地域農業存続の側面から ―シナイモツゴ郷の米と地元住民の取り組み―(吉田千代志・菅井 博・佐藤弘樹)
 4-4 遺伝的多様性を維持しながら生息池拡大を実現―シナイモツゴおよびゼニタナゴ移植個体群の遺伝的多様性調査―(池田 実)
 4-5 地域ぐるみで後継者を育成(大崎市産業政策課)

5 章 よみがえる魚たち
 5-1 ため池と流域河川でよみがえった魚たち(高橋清孝)

まとめ ―魚でにぎわう水辺の自然をいつまでも―(高橋清孝)
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千葉県生物多様性センター
 『ストップザリガニ!』ポスター
 アメリカザリガニの及ぼす影響
 アメリカザリガニは生態系に大きな被害をもたらしています!(教員向け補足資料)

農研機構
 アメリカザリガニの畦畔掘削による漏水の実態と対策技術(若杉晃介、藤森新作、北川 巌)

※『農業および園芸』88巻8号(2013年8月)
 アメリカザリガニによる水田漏水の実態と対策(若杉晃介)

『どうする?どうなる!外来生物』 5月18日

小田原市の入生田にある神奈川県立生命の星・地球博物館を見学し、『どうする?どうなる! 外来生物 とりもどそう 私たちの原風景』(A4版128頁、1,000円 発行:2014年7月)を購入しました。
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 『どうする?どうなる!外来生物 とりもどそう私たちの原風景』目次(PDF
口絵 身近な外来生物図鑑

第1章 外来生物総論
 外来生物ってなんだろう?
 外来生物をめぐる法律
 水辺は外来生物だらけ
 奥山にも外来生物がいる
 バラスト水問題
 身近な外来哺乳類
 ここはどこの国?日本の空を舞う外来鳥類
 遠くからやってきた爬虫類と両生類
 身近な外来魚
 身近な外来昆虫
 カタツムリのなかまの導入種
 博物館周辺の身近な外来雑草
 タケノコは外来生物!?
 淡水魚の安易?な放流
 ペット昆虫にご用心

第2章  外来生物が引き起こすさまざまな問題
 沖縄の外来水生動物の現状
 小笠原の外来種問題
 ニホンザルを脅かす外来サルたち
 オオサンショウウオの現状
 淡水魚の遺伝的撹乱
 国内導入による遺伝的撹乱~ホタルの問題~

第3章  外来生物対策の現場から
 外来種の駆除とその副作用
 アライグマ根絶計画~神奈川県の根絶対策~
 富士山麓に定着したカナダガンの対策
 侵略的外来種ウシガエルが水生生物に及ぼす影響と排除の効果
 バス駆除への取り組みとその成果、問題点
 侵略的外来種アメリカザリガニの駆除

第4章  外来生物の新たな知見
 外来鳥類ワカケホンセイインコ
 愛知県で最近定着した外来種-タイワンタケクマバチ、ムネアカハラビロカマキリ、ムシャクロツバメシジミ-
 止まらない侵入 ニューフェイスたち~リュウキュウベニイトトンボの関東への定着~
 国内外来種としてのカブトムシ~よく知られた昆虫が引き起こす問題~
 名も無き渡航者“(ピロピガ)”
 るろうに、アリ
 まだまだ増える?園芸由来の外来植物たち
 木になるナスビ!? -侵略を始めたナスの大王-
 スーパー外来植物!?  ナガミヒナゲシ
 進化しつつあるアノールトカゲ~形態学的にみる外来種~
 ブタクサ・オオブタクサ・ブタクサハムシの侵入から見えてくる植物と天敵の進化プロセス
 カエルツボカビ

第5章 とりもどそう私たちの原風景
 外来生物と学校教育
  学校と外来生物
  教材としての外来生物
  授業の中での外来生物…外来生物教材の有効性
  外来生物教材の問題点
  外来生物教材のこれから
 どこをめざす?私たちの自然
 外来生物の関連情報

■コラム
 河原も外来種でいっぱい
 アメリカザリガニとウシガエルの日本への導入の背景
 東京港海上公園の昆虫たち
 こんなところでも外来種?
 止まらない侵入:セミまで定着

 岩殿満喫クラブは児沢で子どもたちの田んぼ体験活動を支援しています。子どもたちに人気のある生きものは、メダカやアメリカザリガニですが、メダカは昨年春から田んぼの水路、ビオトープ池から姿を消してしまいました。メダカ愛好者が増え、メダカが農産物直売所などでも簡単に買えるようになって、メダカを売って商売にしているのかなと思える人たちが、児沢の水路や池でメダカを一網打尽にしていましたが、いなくなった原因が採集による「持ちだし」によるものなのか、生育環境の変化によるものなのか不明です。

 『どうする?どうなる! 外来生物』の一寸木肇さん執筆「外来生物と学校教育」(122~124頁)では、学校教育で教材となる動植物には、①観察や実験がしやすいこと、②児童が親しみやすいこと、③安全であること、④栽培や飼育がしやすいもの、⑤大量に手に入れやすいこと、⑥できる限り日本全国の学校で利用可能なことがあげられています。かつてのフナやトノサマガエルに変わって、「優れた教材」性があるゆえに、教科書でアメリカザリガニが取り上げられるようになった所以が書かれています。5年生の「動物の誕生」で扱われているメダカが生き残れる環境は少なくなってしまい、メダカに変る適当な教材がなかったために、ヒメダカや他地域のメダカが生きもの教材として利用されるようになってきたこと、最近になってようやく「生物多様性」の視点から「遺伝子の多様性」を守ることの重要性が気づかれて、「国内外来種」(「国内帰化種」、「分布を乱された在来種」)の問題が注目されるようになり、「飼育しているものは絶対に放流しないこと」と注意書きを入れている教科書もあることなども書かれています。

 児沢の田んぼのメダカは近くの小学生の生きもの探しや東京からきたこどもたちの田んぼの学校で「自宅で育てて観察する」ために持ち帰られて来ました。今年も田んぼの学校の季節となり、いなくなってしまったメダカをどうしたものか思案しています。

排水路のウキクサ取り 8月7日

昨日に続いて、苗箱を使って児沢の上の手前の田んぼの水路のウキクサをすくい取りました。ドジョウやスジエビ、トンボのヤゴ、などがいました。
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アメリガザリガニは駆除しました。

新宿小3年生の校外授業支援 7月14日

東松山市立新宿小学校3年生(2クラス)の校外授業「市野川探検隊・川遊び」に参加しました。支援スタッフは比企の川づくり協議会3名、加藤PTA会長でした。
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学校の授業で水の中に入って川遊びが出来るということは素晴らしいことだと思います。

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ライギョ(カムルチー)、幼魚
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ナマズ
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オハグロトンボ、ヤゴ
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羽化に失敗したトンボ 7月9日

岩殿B地区の上の田んぼのイネについていました。ヤゴの殻に頭部が見えています。身体が抜けきらないままに硬化してしまったようです。
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多くの生き物を大切に見守る活動 4月15日

一宮町憩いの森と洞庭湖の間の松子の田んぼに立ててあった一宮ネイチャークラブの掲示板にありました。「私たちは地域の人たちとともに、様々な生き物たちが住む松子地区の自然環境を守る活動を続けています。メダカやホタルたちだけでなく多くの生き物を大切に見守る活動に、ご理解、ご協力を頂けるようお願いいたします。」(一宮ネイチャークラブ・一宮町東部地域保全会)
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※FaceBook『一宮ネイチャークラブ

※根本正之編著『身近な自然の保全生態学 生物の多様性を知る』(培風館、2010年)「第8章生物多様性を自分で観察する知恵」(引用部分は渡辺守さん執筆)
.8.2.6 保護と保全管理
 かつての「種の保護」という考え方は、絶滅の危機に瀕している種に限定され、とくに日本では「手を触れないこと」が保護であるとして、その種の生活史や生息環境の変動を無視した対策がとられることが多かった。極相に生息しているK-戦略者ならば「手を触れないこと」が保護になっても、遷移の途中相に生息している種では、「手を触れないこと」は遷移の進行を招いてその種にとっての生息環境を悪化させてしまい、保護をしたことにはならない。とくに里山景観に生息する種の多くは遷移の途中相を生息場所としているので、里山景観を維持するという「管理」が必須となる。このような視点で、生息環境の保護・保全・管理が考えられるようになったのは最近のことである。さらに、近年、絶滅危惧種や環境指標種のみを保護の対象にせず、いわゆる「普通種」の生息も保全すべきであると考えられるようになってきた。個々の種ではなく群集の視点が重要であることに気がついたからである。自然界における複雑な植物網が解明されればされるほど、どの種も生態系の構成要素のひとつであり、欠かすことのできないことも強調されてきた。したがって、あるひとつの種の生活史を取り出しても、その種を主体とした生態系の考え方から出発せねばならない。たとえばトンボのように水中と陸上の両方を生活場所としている場合、考えねばならない生態系は少なくとも2種類はあるので、「複合生態系」あるいは「景観」という概念が必要となる。
 トンボの成虫は、水田をはじめとするさまざまな場所を飛び回りながら小昆虫を捕らえており、それらの多くが害虫であると思われたため、トンボは益虫と認識されてきた。確かに、蚊や蠅、ブユなどをトンボの成虫は食べるが、これらの餌すべてが害虫とは限らない。もっとも現在の日本では、これら「見ず知らずの虫たち」は「不快昆虫」と名付けられているので、そのような立場からトンボは益虫という地位を保つことができる。しかし、生態系の中での食う-食われるの関係を思い起こせば、トンボの餌になる小昆虫は、トンボの個体数よりもはるかに多量に存在せねばならないのは自明である。とすれば、益虫のトンボがたくさん生息する場所には、それを上回る数の不快昆虫や害虫がそこに生息していてもらわねばならないのである。トンボ池を作って「自然を呼び戻す」運動が、そこまでの覚悟をもっているようには思えない。(185~186頁)

8.2.7 啓発
 近年、自然環境の保全を求める社会情勢で、全国的に「ビオトープの創生」や「トンボのいる公園作り」などが盛んになってきた。しかし、これまでに報告されてきた多くの「ビオトープの創生」は、生態学の基礎知識が不足しているためか、主体とした種の生活空間の拡がりや植生環境を量的・質的に考慮してこなかった。高木層のみを植栽して下層植生を無視した「雑木林の創生」が何と多いことか。また、水を溜め、γ-戦略者の典型であるウスバキトンボがやってきただけで「トンボ池の成功」と信じてしまったり……。【以下略】(186頁)

桜宮自然公園 千葉県多古町 4月15日

千葉県香取郡多古町染井の桜山自然公園を見学しました。2006年度田園自然再生活動コンクール(農林水産省・農村環境整備センター)「オーライ!ニッポン賞を受賞しています。
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天井田区の田んぼ

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三本入区の田んぼ
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※桜宮自然公園基本計画(2001年11月)(桜宮自然公園HPより)
1.趣旨
 私たちは、多古町染井字三本入、天井田地域に水田を所有し米づくりを行ってきましたが、農道の未整備や山間谷津田という悪い条件のために生産性が低く、休耕や減反をせざるを得なくなり、その上農道の入口付近はごみすて場と化し、現在農道は封鎖されており、水田は荒廃水田となってしまいました。
 然しながら、この地域の自然景観はすばらしく、一般の観光地などには見られない「里山」としての風景を残している貴重な地域であります。
 現在、八田バイパス沿いに産業廃棄物の中間処理場が企業によって計画され、その申請書が県に提出されています。その場所が私たちの地域に隣接しています。この貴重な自然景観を保存し、後世に継承することは、私たち「今を生きる者」の重要な責務であると考えます。
 この度水田の所有者全員で協議した結果、この地域を「自然公園」にして、広く住民の参加を募り水性植物や野草などを始め、かつて生存していたメダカ、昆虫、トンボ、ホタル等によってこの地域の自然環境を再生し、住民の憩いの地として行くことで意見の一致をみました。このことは「環境の世紀」と云われる21世紀に於いて、非常に意義深いことと思います。
 本会の活動は、上記の趣旨を広く多くの人に理解して頂き、下記の「活動の基本方針」を、行政の指導と援助を頂きながらその実現に努める事により、自然豊かな個性的なまちづくりの一助となることを目的とします。
 以上は、多古町が平成12年度に策定した「多古町総合計画」にも添うものであると確信します。

2.活動の基本方針
 1) この活動を進めるために必要な道路の整備を、既設農道の改良などにより行う。
 2) 水田の草刈などを行い、そこに水性植物や草花等を植えること等により、荒廃した自然環境の復元をはかる。
 3) 同地域には、八田バイパスに歩道の施設が整備されて居り、桜並木等の景観も有ります。これ等と本計画を総合的に考え、さらに散策道を多方向に延長するなどにより、多くの地域住民が利用し、活用できるものにする。
 4) 谷津田の両側の山林については、里山の景観の維持、保全のため所有者と話し合い、下草刈等の管理協定を結ぶ。
 5) 一般利用者の便を図るために駐車場、トイレ、水道、ベンチ他等の施設を設け、利用目的の多角化を目指す。
 6) この活動は「住民参加型」で進めることにより、より多くの人に「自然環境保護」の大切さの理解を深めて頂く。
 7) 以上の活動を推進するにあたり、多方面に渡る行政の指導と力添えを御願いして行く。

※ブログ『農を語る 自然にやさしい不耕起栽培

国立環境研「実験水田を用いた農薬の生物多様性への影響変化」

3月17日の『朝日新聞』に、「農薬 トンボへ悪影響」「水田実験で生息数に差 国立環境研」という記事が掲載されていました。国立研究開発法人国立環境研究所生物・生態系環境研究センターの記者発表・配布資料(3月16日)もとづくものです。
  国立環境研究所は実験水田を用いて、ネオニコチノイド農薬など浸透移行性殺虫剤が、トンボ類を含む水田の生物相に対してどのような影響を与えるのかを調べました。
   その結果、以下のことが明らかになりました。

①フィプロニルが使用された水田で一部のトンボ種の発生に強い負の影響が見られたこと

②試験薬剤であるクロチアニジン、フィプロニル、及びクロラントラニリプロールはそれぞれ使用された水田内において、その水中濃度は適用後3か月以内に検出限界程度に減少するが、土壌中では栽培シーズン終了時まで比較的高濃度で検出されること

   本研究成果は、現在、国内でも広く使用される浸透移行性殺虫剤が土壌に吸着しやすく、長く留まる傾向が強いことを示すとともに、一部の殺虫剤は水田中においてトンボ相に深刻な影響を及ぼすリスクがあることを示しています。このことは、現在の農薬登録の枠組みにおいて審査を通過した農薬であっても、一部の野生生物に予期せぬ影響をもたらす可能性があることを意味しています。そのような予期せぬ影響をいかに予測可能へと近づけるかが今後の課題であり、種の多様性や生態系の多様性を考慮した農薬のリスク評価システムを構築して行くことが重要であると考えられます。
   この研究成果をまとめた論文が、2016年3月16日(日本時間午後7時)に英国科学誌(オープンアクセスジャーナル)「Scientific Reports」に掲載されました。
以下、配付資料は、1.背景、2.方法、3.結果と考察(①農薬濃度、②水田生物群集への影響、③ショウジョウトンボ、及びシオカラトンボの発生数の比較)、4.今後の課題、5.問い合わせ先、6.発表論文、7.参考論文、と続きます。
4. 今後の課題

   2004年以降、国立環境研究所では、実験用水田を用いたメソコズム試験を通じて、農薬など、化学物質が生態系に及ぼす影響の評価を行ってきました(例えば、参考論文2-4)。これまでの結果から、薬剤によっては環境中で速やかに分解するもの、あるいは逆に環境中に長く留まるものもあり、その特性によって、影響を受ける生物が異なることや、僅かな薬剤成分でも水田中の生物多様性に大きな変化が生じることを示してきました。

   今回の研究では、近年特にその環境影響が議論されている水稲用浸透移行性殺虫剤についてメソコズム水田における生物相への影響を調べましたが、これまでの研究成果と同様に、剤によって水田の生物相に及ぼす影響が異なることが明らかになりました。特に今回調査した薬剤の中では、ネオニコチノイド系殺虫剤であるクロチアニジンよりも、フェニルピラゾール系殺虫剤のフィプロニルの方がトンボ類に対して強い影響を示すことも判明しました。これまでにもフィプロニルがトンボ類に影響を及ぼすことは指摘されてきましたが(例えば、参考論文1, 5)、今回のメソコズム試験の結果は実際の水田により近い環境条件において、トンボに対する顕著な影響を実証したことにより、これまでの結果を大きく前進させるものです。また、今回調査したいずれの農薬も水田中の土壌に吸着して長時間土壌中に留まることが示されました。今後、この土壌中に残った成分が次年度以降にどのような動態を示すのか、またその結果生物群集にどのような影響を及ぼすのかという、長期間の生態影響についても追跡して調べる必要があります。

   メソコズム試験によって複雑な生態系における農薬の生物相に対する影響を検証することが可能となりました。ただし、メソコズムはあくまでも限られた空間に設計された実験生態系になります。そこで観察された生態影響が実際の野外の水田環境で起こっている生物多様性の変化にどのように反映されるのかを知るためには、さらなる詳細な実験と調査が必要とされます。特に、近年減少が懸念されているアキアカネは今回のメソコズム試験では調査対象とすることができなかったため、本研究で示されたトンボ類への影響がアキアカネでも同様に生じるかについては今後の研究課題となります。

   農作物の栽培において殺虫剤は害虫の発生をコントロールするために必要な資材であり、今後可能な限り、生態系や生物多様性に対する影響に配慮しながら活用していくことが望まれます。そのような生態系への影響に配慮した農薬の活用を実現するためには、今回の研究で示されたような科学的知見の集積が必要となります。今後、生物多様性に対する負荷を軽減できる農薬やその施用方法を選択する手法を開発するために、本研究で行なったメソコズム試験のさらなる活用が期待されます。

   なお、本研究は環境省 環境研究総合推進費2013年度開始課題4-1303「農薬による水田生物多様性の総合的評価手法の開発」(課題代表者:林 岳彦 国立環境研究所 主任研究員)により実施されました。
※『Scientific Reports』に掲載された論文「A. Kasai, T. I. Hayashi, H. Ohnishi, K. Suzuki, D. Hayasaka and K. Goka. (2016) Fipronil application on rice paddy fields reduces densities of common skimmer and scarlet skimmer

※ネオニコチノイド系7種(アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム)と、フィプロニル、クロラントラニリプロールなどを含有する農薬の商品名については、独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の「農薬登録情報提供システム」で検索、ダウンロードできます。

※当ブログの「ネオニコチノイドを含む記事」、「トンボを含む記事」。

里山再生ボランティア養成講座2日目 12月12日

里山再生ボランティア養成講座2日目です。今日は学生が授業で来られないので、刈払機の講習はなしで岩殿C地区の整備作業をしました。市民の森保全クラブから応援に来てくれた鷲巣さんを含め参加者は6人です。

金曜日の雨で、岩殿C地区進入路で車がハンドルをとられそうな程ぬかるんだので、道路補修から始めました。
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岩殿C地区と接する市民の森の草刈りを鎌や刈払機で行いました。進入路から無名沼イ号にかけては傾斜が急なので、刈払機と鎌やノコギリ、ナタなど手道具を使った作業となり、刈り取り後の表土の流出抑制のための地拵えも必要です。
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下の田んぼの下になる今回の実習地と無名沼ロ号周辺のアズマネザサやセイタカアワダチソウなどを8枚刃の刈刃で刈りました。
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午後、むさしの里山研究会の新井裕さんに「アキアカネと共存できる田んぼ作り」について話していただきました。
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 ①稲刈り後にすぐに耕耘せず、田んぼに水を引くか、バケツで水をまくなどして水たまりができやすくする(産卵場所となる水たまりを作る)
 ②水入れは5月上旬までに行う(卵が孵化する時期に合わせて水を入れる)
 ③殺虫剤は使わない(使う場合は赤とんぼへの影響が少ないものを選ぶ)
 ④中干しは7月中旬以降に行う(赤とんぼの羽化を終えてから)
 ⑤わらや牛ふんなどの有機質肥料を施す(ヤゴの餌となるミジンコを増やす)
 ⑥春に荒起こしをする(一時的な水溜りができて、水入れ前に卵が孵化しないようするため)
 ⑦ブロックローテーションを行う場合には、稲作を2年続ける
などです。田んぼの水利や周囲の環境など田んぼ1枚、1枚の条件に合わせて赤トンボと共存する田んぼづくりを来年も試していきたいと思います。

児沢の上の田んぼ 11月9日

8日(日曜日)に12㎜程度の雨が降りました。田んぼに水がたまっています。
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岩殿C地区ではクルマを止めている場所の水たまりにトンボがおつながりになって産卵していました。
一雨一度(℃)という位に、この時期はひと雨毎に気温が下がっていきます。

アキアカネ 9月14日

アキアカネ(トンボ科)です。児沢の上の畑で撮影しました。
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『トンボ入門』 9月13日

新井裕さんの『トンボ入門』(どうぶつ社、2004年7月、141頁、1,600円)を読みました。トンボ観察の基本書です。新井さんは寄居町にあるNPO法人むさしの里山研究会の代表で、昨年の10月4日の田んぼの学校では、田んぼでトンボの勉強会の講師をしていただきました。今年は、児沢、岩殿の田んぼでアキアカネが孵化・羽化しているのか等を調べる「児沢・生きもの豊かな田んぼづくりプロジェクト」でお世話になっています。
 新井裕『トンボ入門』目次
 ステップ1 トンボに出会う
 ステップ2 トンボのからだ
 ステップ3 自分流の写真術
 ステップ4 トンボ採りと標本作り
 ステップ5 ヤゴを飼う
 ステップ6 トンボの一生
 ステップ7 彼らの暮らし
 ステップ8 新発見に挑戦しよう
 ステップ9 トンボを呼ぶ
 ステップ10 トンボの雑学
 ステップ11 トンボを見分ける
 ステップ12 ヤゴ(抜け殻)を見分ける
 ステップ13 次へのステップ
トンボを見分ける
・調べたいトンボと巻頭の全32頁のカラーページの識別ポイントとをよく見くらべて、「絵合わせ式」で見分ける。(117頁)
・調べる順序 ①まず、調べたいトンボが均翅亜目(きんしあもく)なのか、不均翅亜目なのかを確認する。②カラーページをめくって、よく似たトンボを見つける。③識別ポイントをチェックしたり解説文を読み、記述に該当するかどうかを確認し、種類を判断する。④もし、記述が該当しなければ、よりくわしい図鑑で調べる。(118頁)
・いっぺんにはわからなくても、見慣れてくると識別眼が養われてくるが、一人で調べるよりも、トンボにくわしい人に手ほどきを受けること。(119頁)

ヤゴ(抜け殻)を見分ける
・125~127頁の写真をみて、おおざっぱな科の区別をする。
  均翅亜目 からだが細く、きしゃな感じ・腹部の先端に3本の尾鰓(びさい)。
       カワトンボ科・イトトンボ科。
  不均翅亜目 からだつきが、がんじょうで尾鰓がない。
       平べったいもの、筒状など、様々な体型。
       トンボ科・エゾトンボ科・ヤンマ科・オニヤンマ科・サナエトンボ科。
・よく似た種類を見分けるのは初心者には至難の業。
  抜け殻を見つけた場所・環境(止水か流水)・時期をヒントにする。
  よく見つかる15種類のヤゴの抜け殻の見分け方の写真・ポイント(125~132頁)。

『減るバッタ 増えるバッタ』 9月8日

台風18号の影響で昨晩から雨が降っているので、外の作業をよして内田正吉さんの『減るバッタ 増えるバッタ -環境の変化とバッタ相の変遷-』を読みました。9月3日、新宿小学校3年生の市野川応援隊を支援した時、吉見の百穴前の市野川の河原にバッタがたくさんいるのに気づき、どんな種類がいるのか確かめてみたくなりました。内田さんの本を先に読んでしまいましたが、河原でバッタを採集してみます。

内田正吉『減るバッタ 増えるバッタ -環境の変化とバッタ相の変遷-』((資)エッチエスケー、2005年12月、141頁、1,200円)

はじめに

第1章 バッタが減っている
 減った半自然草原のバッタ
  クルマバッタの減少が意味すること/高度経済成長とバッタの減少/クルマバッタの生息環境/再進出のきざし

 山地草原のバッタとなったイナゴモドキ
  寒冷地のバッタ/標本による分布調査/東京産のイナゴモドキ/同じ場所にすんでいたバッタたち/半自然草原としてのススキ草原/牧による草原の維持/草葺屋根の材料/土地利用の変化とススキ草原の減少/姿を消していった草原性の昆虫たち

 二種のイナゴの栄枯盛衰 -ハネナガイナゴはなぜ減ったのか?-
  水田のバッタ/コバネイナゴの生息地/水田以外の生息地/乾燥した草原にも生息/ハネナガイナゴの過去の記録/ハネナガイナゴの生息環境/分布記録の杜絶と殺虫剤散布/追い打ちをかけた乾田化/人と昆虫との関わりの変容/均質化された水田/湿性草原に生息するツマグロイナゴ/重ならない分布域

第2章 増えているバッタ
 マダラバッタは開発とともに?
  分布域の広いバッタ/戦前は東京では稀/海岸付近での採集例/埋め立て地からの記録/泥質の潟が本来の生息地か/東京湾の埋め立て地/内陸部への進出/急増する記録/2タイプの生息環境/埋め立て地との共通点/河川敷の造成と分布拡大の関係/内陸部への浸入のストーリー/クルマバッタとの違いは?

第3章 すみかから見えてくるバッタの素顔
 ショウリョウバッタはなぜ「ハの字型」なのか?
  脚を開いて止まるバッタ/ショウリョウバッタモドキとの区別点/ショウリョウバッタの生息場所/意外なところに/ショウリョウバッタの餌場/複数の葉に体重分散?/ショウリョウバッタが優先する理由

 縦じまの複眼が意味するもの
  生息地が局地的なバッタ/生息地の特徴/バッタの多様性が高い環境/高低二つの群落を使い分ける/複眼が縦じま模様である意味/セグロバッタの生息環境/局限される理由

 カワラバッタと河川の増水
  石ころだらけの河原に生息するバッタ/意外に長い発生期間/生息地の特異性/台風前夜の観察/カワラバッタの生息地予測/カワラバッタが減ったわけ/砂利採取の影響/荒川での砂利採取の歴史/大規模ダムの影響/カワラバッタの食性/トンボの翅を食べる/気になる荒川のカワラバッタの今後

第4章 河原とバッタ
 荒川に沿って
  荒川の昆虫調査/バッタ調査のメリット/調査方法/各調査地の概要/荒川本流を5区に分ける/バッタにも適合する区分け/独自性の高いA流区/丘陵地のバッタが多く見られるB流区/乾燥草原を好む種が多いC流区/広分布型のバッタが多いD・E流区/多様な環境をもつ中流域

 利根川のバッタ
  利根川のバッタ調査/河川敷の環境の相違/荒川との類似性/単調か環境の下流域/荒川との相違点

第5章 バッタから見える地域の環境

おわりに

参考文献

高度経済成長、都市化・開発の中でバッタの生息環境の変化、河原や草原の減少、その中での新たな生息地の拡大など、丹念な文献調査と標本調査から明らかにされており、一気に読了しました

岩殿C地区の田んぼの除草 8月28日

岩殿C地区の上の田んぼの除草を澤田さんとしました。7割程度終わりました。
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※イネの穂にカメムシがついて汁をすっていました。カメムシの吸汁により変色した着色粒が斑点米です。玄米の検査規格では着色粒の混入率が0.1%超で二等米、0.3%超で三等米、0.7%超で等外米に格付けされてしまいます。2005年度東北地方産米の2等以下に格付けされたものの45.1%はカメムシ類による着色粒の混入過多でした。混入率0.1%超とは、1000粒(にぎり寿司2個くらい)で2粒弱です。米の価格は60㎏で600円から1,000円安くなります。米の検査で等級が下げられると農家は収入が減ってしまうので、カメムシ防除の農薬を散布します。水稲で使用する殺虫剤で一番多いのがカメムシ防除の農薬(有機リン系、ネオニコチノイド系)だそうです。斑点米は健康に悪いわけでも、味が落ちるわけでもない。安全性には全く問題がないとされています。また、斑点米は色彩選別機ではじかれ、さらに精米するので消費者に届くときにはほぼ消えています。外観重視の検査規格が過剰な農薬散布につながっているのではと危惧します。(→今野茂樹「(私の視点)コメの検査規格 消費者に有用な制度に」『朝日新聞』2015年5月2日掲載。『米の検査規格の見直しを求める会』のHPから全文を読むことができます。)
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※田んぼのウスバキトンボ
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田んぼの草取り 8月8日

昨日の降雨量は0.5㎜(鳩山町)でしたが、岩殿では短時間に強く降った感じです。岩殿A地区の上の田んぼの草取りをしました。コナギとハリコウガイゼキショウ?です。
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岩殿A地区の下の田んぼは奥の方から3割位できました。こちらはほぼコナギです。
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■ヤゴの抜け殻採取(8月8日)
   岩殿A地区上の田んぼ:シオカラトンボ13
   岩殿A地区下の田んぼ:シオカラトンボ6

シオカラトンボ♀ 8月7日

岩殿A地区の上の田んぼにいました。羽化したシオカラトンボのメスです。
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■ヤゴの抜け殻採取(8月7日)
   岩殿B地区中の田んぼ:ウスバキトンボ1、シオカラトンボ1
   岩殿B地区の下の田んぼ:シオカラトンボ2
   岩殿A地区上の田んぼ:シカカラトンボ5、カトリヤンマ1
   児沢上の手前の田んぼ:シオカラトンボ1

赤トンボの育つ田んぼを目指して 8月5日

むさしの里山研究会の新井さんを岩殿の田んぼに案内して、赤トンボの育つ田んぼについてお話しをうかがいました。来年、岩殿田んぼでもアキアカネの育つ稲作を目指します。
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岩殿C地区の下の田んぼ。カトリヤンマの抜け殻の上にウスバキトンボの抜け殻がありました。
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ウスバキトンボ 8月3日

岩殿C地区の上の田んぼでウスバキトンボが羽化していました。
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ヤゴの抜け殻も上の田んぼでウスバキトンボ34、下の田んぼでウスバキトンボ4、カトリヤンマ1、児沢の上の手前の田んぼでシオカラトンボ3を採取しました。

ウスバキトンボ 7月31日

岩殿C地区の上の田んぼのイネにウスバキトンボのヤゴの抜け殻がたくさん(84匹)ついていました。
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隣の下の田んぼには、ウスバキトンボのヤゴの抜け殻はなく、カトリヤンマのヤゴと抜け殻だけでした。
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児沢田んぼの草取り

児沢の上の奥の田んぼの3回目の草取りがおわりました。イネが伸びできたので、株をまたいでの除草も今回でおしまいです。
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草取りをしながらトンボのヤゴの抜け殻も採取しました。
シオカラトンボです。奥の田んぼが9つ。手前の田んぼは畔からざっとみて6つ集めました。
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ショウジョウトンボ♂ 7月25日

児沢探検隊の三本さんが送ってくれた写真です。児沢の田んぼで撮影した全身真っ赤なトンボ。ショウジョウトンボのオスだそうです。
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ヤゴの抜け殻 7月23日

岩殿A地区の上のモチの田んぼの草取りをしていた時、イネについているヤゴの抜け殻に気がついたので集めてみました。大きいのがカトリヤンマ、小さいのはシオカラトンボだそうですが、抜け殻のある田んぼとない田んぼの差は何によるのでしょう。たまたまでしょうか。
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田んぼの草取り 7月14日

今日も猛暑でした。鳩山の最高気温は37℃です。暑い日中の作業は止して、夕方、児沢の田んぼの草取りをしました。上の奥の田んぼの2回目の除草は今日でおえました。イネの株についている赤トンボのヤゴの抜け殻は1枚の田んぼで2つだけでした。
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赤トンボの羽化 7月8日

児沢の上の奥の田んぼで赤トンボ(アキアカネ)が羽化していました。
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シオヤトンボ♀

岩殿A・B地区の物置のドアにぶら下がっていました。くものいとが羽にからまっていたので撮影後、はなしてやりました。シオヤトンボはヤゴで越冬し、春に限ってあらわれます(4~6月)。縁紋が明るい茶色をしていること、羽の付け根が黄色味をおびていることでシオカラトンボと区別できます(新井裕『トンボの不思議』どうぶつ社、2001年)。
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サラサヤンマ 5月5日

児沢の田んぼにサラサヤンマがいました。羽化殻もあります。
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(写真:三本さん撮影・提供)

※サラサヤンマ:幼虫がみつからない!? サラサヤンマの生態(HP「神戸のトンボ」)

アキアカネの減少

 赤トンボ(アキアカネ)が激減し、その原因がイネの育苗箱に入れるネオニコチノイド系の農薬にあるという記事があります。児沢ではサンショウウオやカエルが産卵し、夏はホタル、秋には赤トンボがとびまわっていますが、児沢の田んぼからアキアカネが育っているのでしょうか。
 寄居町のむさしの里山研究会代表・新井裕さんは、埼玉県でのアキアカネの減少の主因は、耕作放棄水田の増大と6月に田んぼに水を入れるまでの田んぼの乾燥にアキアカネの卵が耐えられず干からびることにある。5月10日頃までに田んぼに水を入れると、アキアカネの卵は干からびることなく孵化できると考えています。
 児沢の田んぼは、季節を問わず田んぼに水を入れることができので、新井さんに協力して児沢の田んぼでアキアカネの孵化と田んぼの湛水時期(5月上旬と6月上旬)との関係を調査します。田植えや湛水の時期、水深など、赤トンボと共存できる稲作をめざします。

アキアカネの減少(ネイチャーガイド『日本のトンボ』文一総合出版、2012年、70頁)
 かつて、秋ともなれば何千、何万とみられたアキアカネは、1990年代の後半から、全国各地で激減している。その原因として最近有力視されているのが、稲作において、イネ苗といっしょに水田に埋め込まれている箱処理材である。
 箱処理材の代表的な農薬である「イミダクロプリド」は1993年、「フィプロニル」は1996年から全国に出荷されているが、これらはアキアカネ幼虫の致死率を上げることが実験によって確認され、特にフィプロニルを使用した場合に、致命的な影響を及ぼすことが報告されている。実際、北陸地方におけるアキアカネやノシメトンボの確認個体数の変化(減少)は、フィプロニルの出荷量と年代的な相関がみられる。
 なお、地域によっては、水田の中干し時期の変化といった複数の要因もまた、減少の原因として考えられている。

カワトンボ 5月1日

児沢の田んぼの水路に橙色の翅(はね)を閉じてカワトンボ(?)がとまっていました。
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児沢田んぼの水路・畦畔整備 4月12日

児沢田んぼの水口、畦畔、明渠などの整備を始めました。
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畦塗りで泥を上げていると、トンボのヤゴがいました。止水性種でずんぐり型の体型なので、赤トンボ(卵で越冬)の仲間か塩辛トンボ(ヤゴで越冬)の仲間だろうと見当をつけました。

生きもの観察会・勉強会 10月4日

田んぼの学校午後の部は寄居町にあるNPO法人むさしの里山研究会代表の新井裕さんを講師に、田んぼでトンボの勉強会を行いました。「田んぼでみかける赤トンボの見分け方」(下敷き)と新井さんのご厚意で『赤とんぼの謎』(どうぶつ社、2007年)を参加者に配布できました。田んぼや水路でシオカラトンボのヤゴを見つけ、田んぼや水路とトンボの関係などのお話を聞くことができ、さらに、谷津田で田んぼを維持していくことの意味、その活動を支援・参加する意義なども話していただきました。
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中学生の畦の除草と生きもの観察 7月22日

岩殿A地区で子育て支援課の市内中学生の田んぼの草取りと生きもの観察会を実施しました。中学生は鋸鎌(のこぎりかま)で畦の草刈りをし、刈り取った草を集めました。
堆肥づくりに、田んぼの草、野菜の残渣(ざんさ)、ヌカをまぜてブルーシートをかけていますが、雨が降り、何日か放置して水分量の調整をしなかったため、臭っていたのでシートを外し、今日刈った草をフォークで混ぜました。
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生きもの観察は、金子さん、池田さんが、前日、採集に来て準備して下さっていたものと、今日捕まえたものを合わせてお話を聞きました。

ザリガニ、ヌカエビ、スジエビ
ヨシノボリ、ドジョウ、メダカ、フナ
ヘイケボタルの幼虫、カワニナ、ハイイロゲンゴロウ、コシマゲンゴロウ、アメンボ
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル
オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、サナエトンボのヤゴ、イトトンボ、アキアカネ

A地区の上の田んぼは、B地区の田んぼから3週間遅れて6月26日に田植えをしました。A地区・B地区の3枚の田んぼの中では一番発育がおくれていますが、田んぼの水面で目立つのは、藻類のアオミドロ(去年はシャジクモ?)で、田んぼの水温の低さを示しています(下の田んぼウキクサ)。水温の低さが生育の遅れに影響しています。今年の収穫が終わったら、ひょうたん池との間の畦を巾広くしっかりと築きなおし、水漏れしないように作り直すことも課題です。
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今日、関東地方は梅雨明けしました。澤田さんはC地区のダイズ、細川さんは児沢の畑のゴマの作業をしました。一人作業の時、無理をしないで、水分と休憩をとって、熱中症に注意しましょう。

生きもの観察会参加 7月6日

嵐山町で実施されたトラスト3号地の自然観察会と板橋エコポリスセンターの里山体験(オオムラサキ・水生昆虫・田んぼのトンボ調査)に参加しました。いずれも充実した内容で、今後の活動に活かしていきたいと思いました。

嵐山渓谷のトラスト3号地ボランティアスタッフの自然観察会(左:日当たりのよい湿地、中:オオケマイマイ、右:アカボシゴマダラ幼虫)
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板橋エコポリスセンターの里山体験会(嵐山もうもう緑の少年団現地支援)
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要注意外来生物のホソオチョウ(ジャコウアゲハと食草は同じウマノスズクサ)。
左の後翅がないオスと交尾中のオス・メス
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トンボの調査は、千手堂の蓮沼のそばにある田んぼで行いました。

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