市民の森

市民の森の投棄ゴミを資源回収センターに運ぶ 4月3日

市民の森保全クラブが作業道下の裾刈りをした時に回収した不法投棄ゴミを分別して、資源回収センターに運びました。
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ペットボトルやジュース缶の類いだけではありません。ガスコンロ、棚、バッテリーなどが投棄されています。一昨年は冷蔵庫も回収して処分しました。今回は大型テレビが2台捨てられていて、これには大弱りしました。

コナラの伐採、シデの片づけ 3月10日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。チェンソーでコナラの伐採をしました。作業道側に傾いていた25歳位のコナラを倒してみると、心の部分がドロドロとした状態で腐っていました。4本倒して玉切りし、キャリーカートに載せてC地区に片づけました。
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C地区の南側、ボッシュ林の斜面のシデが風で幹から折れて、水路の上に倒れ込んでいました(昨年10月5日の記事)が、片づけやすいようにチェンソーで切断しました。
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3月26日には、岩殿C地区でイベント『シイタケの駒打ち体験』を実施します。23日まで、先着順で参加者募集中です。
シイタケ駒打ち体験


ホダ木準備と倒木処理 2月26日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、太田さん、片桐さん、金子さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。市民の森保全クラブでは、3月26日に、「シイタケの駒打ち体験」イベントを実施します。
シイタケ駒打ち体験

北向き斜面で原木のコナラの伐採と落枝や風倒木の処理、片付をしました。
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里山保全活動講習会 2月23日

東松山市役所環境保全課主催『里山保全活動講習会』に金子さん、澤田さん、細川さん、渡部さんと参加しました。講師はNPO法人森林活用研究会こぴすの高橋昭夫さん。チェンソーの取り扱い方から広葉樹の伐倒作業まで、入門的なものから、高度なものまで、幅広い充実した内容の2時間の講習会でした。
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受け口・追い口、追いづる切り
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オープンフェイスノッチ(広角受け口)
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※森林総研の上村巧さんの『森林の安全作業情報』(HP)から
  伐倒技術の変遷
  受口と追口の位置と寸法
  オープンフェースノッチ

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森林ビルダー養成講座(2017年5月2日~8月31日)訓練生募集中!!

きたもとアトリエハウス・自然観察公園 1月28日

きたもとアトリエハウスでランチを食べ、北本自然観察公園(埼玉県自然学習センター)を散策しました。
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カフェは金・土・日、ランチは土・日だけで、前回訪問した11月18日は金曜日でした。。味噌づくりのワークショップをしていて、外のカマドで大豆を煮ていました。
きたもとアトリエハウスは『TURNS』10号(2014年秋号)の表紙を飾り、特集「ニア東京を楽しもう」で取り上げられていました。アトリエハウスのオープン(2012年10月)時期の事情がわかりました。地域情報ブログ『北本日記』に記事「【TURNS(ターンズ) Vol.10】特集「ニア東京を楽しもう!」「北本アトリエハウスが表紙を飾る」(2014.09.23)、「きたもとにっきはアトリエハウスをみつけた」(2015.04.06)がありました。

食後、北本自然観察公園に入って埼玉県自然学習センターの展示を見学し、地蔵口付近を散策しました。
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これらの試みをを市民の森保全クラブの里山保全活動や、岩殿満喫クラブの耕作放棄地再生活動に活かしていけたらと思いました。

玉切りした丸太を片づける 1月22日

13日の定例作業日に作業道から尾根沿いの園路に上がるすぐ手前にあるコナラを2本伐りました。木に登って切り落とすことができない高い位置の枝が枯れ、それが落ちてくると散策者を直撃するリスクがあると判断し、やむをえず幹から伐採しました。その際、チェンソーで伐ったコナラが作業道沿いにあるサクラを巻き添えして押し倒してしまいました。市民の森に隣接する林地の地権者の方にご迷惑をおかけすることになり申しわけありません。
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今日は、玉切りして林地から作業道に運び上げていた丸太を、岩殿C地区に移動しました。隣接する林地内に積んであるものもありますが、そのまま置かせていただければ幸いです。作業参加者は片桐さん、金子さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さんの5名でした。

見晴らしがよくなる 1月14日

市民の森の尾根の四阿(あずまや)から作業道にくだる園路から、九十九川の起点、青木ノ入方向の眺めがよくなりました。昨日の落枝のおそれがあるコナラ2本とサクラ1本の伐採作業の意図しない成果?です。
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新年最初の活動日 1月13日

市民の森保全クラブ定例作業日。作業参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。下の作業道の上に貼り出している枝が折れているコナラを伐採しました。
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まず、Aから伐採しました。


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続いてBの伐採。
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Aは樹齢45年。日当たりのよさそうな、照度が確保できるこの場所で、萌芽更新して、自力で若返ることができるのか、見守っていきます。
夜は高坂駅西口ロータリー近くの居酒屋で新年会を行いました。

落枝の危険 1月11日

強風により折れたのでしょうか。園路に落枝の危険があります。13日の市民の森保全クラブ定例作業日にできれば伐採したいものです。
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里山保全と森林資源の活用(5) 12月30日

里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
 里やまへの郷愁
 本来の里山管理は農業の一部
 森林の形成と資源利用の歴史
 人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 野生動物の増加と森林被害
 将来を見据えた里山管理とは
 神戸大学農学部での「実践農学」(森づくりグループ)の取り組み
 森づくりグループの演習の内容と成果
 里やまの管理を再開するための地域への提案

里やまの管理を再開するための地域への提案

 広葉樹は針葉樹よりも比重が高く、直径が20㎝を超えて太くなると人手では動かせない重さになる。また、萌芽は若い切株からは出やすいが高齢樹になるほど出にくくなる。小面積の皆伐で日光が地面に届くようになると萌芽の生育が良くなるので、里山林の管理においては、「伐採と若返り」が最重要課題である。しかしながら、日本の森林の3割を占める里山全域の管理再開はほぼ不可能であろう。……このような現状から、人が入って管理しやすい場所や災害リスクが高い場所から管理を再開する必要があるだろう。また、子孫に里山を残したいかどうかなど、所有者の価値観の問題でもある。
 西日本の低標高地にある放置里山林は、今後常緑中低木が主体の貧相な森林になることが明らかになってきた。しかし「それでも構わない」という選択もある。災害リスクの低い場所は放置しても困らないかもしれない。今回1度だけ税金を投入して整備しても、次世代の住民が15~30年後に何もしないで放置するなら、またナラ枯れが発生するなど、荒廃していく。山林として持続的に管理できる体制が作れないのであれば、発想を転換して、今ある樹木を伐ってしまったら森林に戻さないという選択もある。果樹、山菜園、花木や景色を楽しむ場所など、「これなら管理できる」という形態に変えることを推奨したい。(伊藤一幸編著『エシカルな農業』108~109頁)
市民の森保全クラブでも里やまとして持続的に管理できる体制づくりは大きな課題です。

里山保全と森林資源の活用(4) 12月30日

里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
 里やまへの郷愁
 本来の里山管理は農業の一部
 森林の形成と資源利用の歴史
 人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 野生動物の増加と森林被害
 将来を見据えた里山管理とは
 神戸大学農学部での「実践農学」(森づくりグループ)の取り組み
 森づくりグループの演習の内容と成果
 里やまの管理を再開するための地域への提案

将来を見据えた里山管理とは

 里山は荒れてきたから整備が必要という意識が、社会的に強まっている。しかしながら、里山を管理して資源を使った世代は80歳を超える方々で、その技術の伝承がほぼ途絶えた。若い世代は、行政も里山所有者も里山管理には無縁であり、そのために残念なことが起こっている。つまり「やってはいけない整備方法」の普及である。……伐採後の萌芽更新を待たずに、クヌギの若木を植え付けるような例がある。
 各地で進む行政主導あるいはNPOやボランティアによる里山整備の多くは「公園型整備」で、人が散策して気持ちの良い林、見て美しい林を目標にしている。下草刈りや細い樹木の抜き切りをして大木は伐らずに残される。また「生物多様性を高める」ことを重視した広葉樹の植樹も人気である。これらは資源として利用していた里山林とはまったく異なる管理方法であり、整備後10年、20年後のことを考えていない点が大きな問題で、ナラ枯れ被害を増やす原因ともなっている。ナラ類の大木の多い森林、間伐(抜き切り)して風通しが良い森林、生木の伐採木が放置された森林では、媒介昆虫であるカシノナガキクイムシが多数飛来し、枯死被害を増やす。獣害防止に行われる帯状伐採でも、大木を伐らずに残した場所や伐採木を放置した場所でナラ枯れが発生している。獣害防止という目的であっても、森林の生態や病虫害に関する知識が必要な事例である。完全に勘違いの里山整備活動の代表例は、「散策路の整備」や「東屋の設置」が主目的で、樹木の管理は「道づくりの邪魔になる木を伐る」という計画であろう。ボランティアは趣味の活動ではないので、活動の結果には責任が伴う。基礎的な知識を得た上での活動が望まれる。
 里山を継続的に管理するには、市町村の行政担当者による指導と様々な団体の交通整理が大変重要である。長期計画のないイベント的整備では「楽しさ」や「清掃のイメージ」が強く、伐採された樹木は「産業廃棄物」(ゴミ)として税金を使って焼却されることが多い。整備目的が不明確であれば、「森林の樹木は再生可能な資源」という認識が薄くなる。資源利用を考えずに管理作業を進めるのは本末転倒である。「伐採-資源利用-森林再生」のどれかを実施するのではなく、森林の持続性を確保するための一連の作業であるととらえたい。
「伐採-資源利用-森林再生」のサイクルでの資源利用。市民の森保全クラブの課題です。

 数年前から林野庁による里山整備の補助金が利用しやすい形になってきている。つまり、資源利用と若齢林の再生を念頭に置いた伐採計画が可能になった。素人では伐採できなかった大径木に公的資金を投入することができ、「公園的でない」管理ができることになったのである。補助金の申請は地方自治体を通じて行うため、行政の担当者自身が里山整備についての知識を蓄積し、指導できることが重要になる。目的が合った行動ができていないボランティアは放置しないで活動団体協議会の設置やセミナー・実習の開催など、知識や技術レベルを上げるための仕組みが必要である。……(伊藤一幸編著『エシカルな農業』99~102頁)

林野庁の森林・山村多面的機能発揮対策交付金
背景・課題
森林・林業を支える山村において、過疎化等の進行に伴い、地域住民と森林との関わりが希薄化し、森林の手入れが行われなくなったことで、竹の侵入等による里山林の荒廃が進行しているため、森林の有する多面的機能の発揮が難しくなっています。

森林の多面的機能を持続的に発揮させていくためには、山村地域の住民が協力して里山林等の保全管理や森林資源の利活用を実施していく体制を整えることが不可欠です。

このため、平成25年度から森林・山村多面的機能発揮対策交付金を交付します。


事業内容
地域住民が中心となった民間協働組織(活動組織)が実施する、地域の森林の保全管理等の取組に対し、一定の費用を国が支援します。なお、交付金の申請にあたっては、都道府県単位に設立される地域協議会に申し込みをしてください。

 ア.地域環境保全タイプ
     ・集落周辺の里山林を維持するための景観保全・整備活動、集落周辺での鳥獣被害の防止活動、風倒木や枯損木の除去、集積、処理
     ・侵入竹の伐採・除去活動や利用に向けた取組

 イ.森林資源利用タイプ
     ・里山林の広葉樹等未利用資源を収集し、木質バイオマス、炭焼き、しいたけ原木等として利用する活動や伝統工芸品の原料として活用

 ウ.森林機能強化タイプ(平成27年度より新設)
     ・事業の円滑な実施に必要な路網や歩道の補修・機能強化、鳥獣被害防止施設の改良等

 エ.教育・研修活動タイプ(平成27年度より新設)

     ・森林を利用した環境教育や研修活動

 オ.機材及び資材の整備
     ・上記ア、イ及びウの実施のために必要な機材、資材及び施設の整備


里山保全と森林資源の活用(3) 12月30日

里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
 里やまへの郷愁
 本来の里山管理は農業の一部
 森林の形成と資源利用の歴史
 人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 野生動物の増加と森林被害
 将来を見据えた里山管理とは
 神戸大学農学部での「実践農学」(森づくりグループ)の取り組み
 森づくりグループの演習の内容と成果
 里やまの管理を再開するための地域への提案

人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 森林の管理は、①用途に合わせて、②健康に持続することを重視し、数十年以上先を想定して行うものであって、動植物の種数が多いことや、眺めて美しいことが本来の管理目的ではない。むしろ、十分な管理の結果として生物多様性が高まることが知られている。
 スギやヒノキなどの針葉樹人工林は木材生産が目的で、収穫時期を想定して間伐し、材質が良くなるように管理する。一方、里山二次林は昔は薪生産に都合のよい管理が行われてきた。②の健康に持続させる手法としては伝統的なやり方が一番安全であるが、①の用途は1950年代以降の燃料革命のために消滅し、管理の目標がなくなったので、今では所有者自身が里山林に入ることはほとんどなくなった。里山の大半は放置されたために大木が多くなり、中低木やタケ類の繁茂によって人が踏み込めないヤブになっている。さらにアカマツとナラ類は伝染病で次々に枯死している。……
 マツ枯れは1970年代頃から被害が増えて兵庫県下でアカマツ林の多くは壊滅的な状況である。病原体の媒介甲虫であるマツノマダラカミキリの殺虫が被害軽減には最も重要で、枯れ木が燃料に使われた時代(50年ほど前)は焼却で林内のカミキリが殺虫できた。しかし近年は枯死木が放置されるので、殺虫剤の散布なしにはマツ林を持続させることができない。マツタケ山として兵庫県では赤松林を大事にしてきたはずであるが、現実には効果のある防除は実施されていない。里山整備の際に赤松林の再生を目標にする例が増えているが、地掻きなどの伝統的な管理方法では枯死は防げない伝染病に関する知識と防除予算の継続的投入が必要となることを認識してほしい。
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 1990年代からブナ科樹木萎縮病(ナラ枯れ)という伝染病が増加した。兵庫県下では、神戸市や篠山市を含む広域で集団枯死被害が続いている。この病気の媒介者であるカシノナガキクイムシは直径10㎝以上の木で繁殖が可能になり、老大木から先に枯れる。各地の里山には昔のような若齢のナラ林はなく、大半が50年生以上で直径が50㎝前後の大木の多い林である。大径木の集団枯死が起こるため、森林の植生が急激に変化する。次項で紹介する学生の演習で植生調査をした結果、ナラ類が枯れた後は常緑広葉樹で暗い場所でも生育できるヒサカキやソヨゴ(陰樹)が多数生え、高木になる落葉広葉樹(陽樹)の芽生えはまったく育たない。常緑の中低木中心の極めて貧相な森林になることが判明した。ナラ類が枯れてもまだ林床が暗く、太陽光が足りないためである。「森林には回復力があって、放っておけばまた元に戻る」と思われがちだが、そこには勘違いがある。……(伊藤一幸編著『エシカルな農業』96~98頁)
※市民の森作業エリアのコナラも樹齢40~50歳代です。市民の森における東松山市のマツ枯れ対策の記事
 マツの枯損木の伐倒 2015年2月3日
 伐倒したアカマツの薬剤処理 2015年2月23日
 松枯れ防止のために樹幹注入剤を使用 2016年1月29日


里山保全と森林資源の活用(2) 12月30日

里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
 里やまへの郷愁
 本来の里山管理は農業の一部
 森林の形成と資源利用の歴史
 人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 野生動物の増加と森林被害
 将来を見据えた里山管理とは
 神戸大学農学部での「実践農学」(森づくりグループ)の取り組み
 森づくりグループの演習の内容と成果
 里やまの管理を再開するための地域への提案

森林の形成と資源利用の歴史
 森林が自然に形成されるには長い時間がかかる。草原から始まって、極相林と呼ばれる最終段階の森林までの遷移には数百年かかるといわれている。人間がその途中で伐採すると、遷移が泊まったり、違う方向に進む。……
 自然に形成された森林(初代の林)を人が伐って薪や炭に利用すると、広葉樹の一部は切株から芽が出てそれが樹木に育ち、この手法を用いた森林再生は萌芽更新(または“ぼうが”)と呼ばれる。特にナラ・カシ類、シイ類などドングリのなる樹種は萌芽能力が非常に高い。昔から薪炭林にはコナラ、アベマキ、クヌギがよく使われており、適宜植栽されてきたと推測される。萌芽は、切株の養分も利用して1年0.5~1m伸長するが、ドングリからの芽生えでは数年かかって20㎝程度しか伸びず、しかも生き残る株が少ないので効率が悪い。このような樹種による特性を経験的に把握して、昔から薪炭林は萌芽更新により次世代の森林を育てていた。一家族あたり年に1反(約0.1㏊)程度の面積を一斉に伐採(皆伐)し、再生した林を15~30年の間隔で伐採してまた燃料に使うという、非常に効率的な「資源循環」を行っていた。定期伐採により遷移が止まり、クヌギやコナラを主体とする落葉広葉樹林として維持される。コナラやクヌギなど陽樹の生育には十分な日照が必要で、他の樹木が上層に茂った所では育たない。そのため、萌芽再生を促すには、一定面積の樹木を皆伐する必要がある。このような樹木の特性(光や水の要求度)を、昔の農民は十分に知って管理していた。生活や収入に関わる重要な技術だったからである。
岩殿C地区のクヌギと市民の森作業エリアのコナラの切株からの萌芽、ドングリからの芽生え(実生)の1年間の伸長を比べると納得できます。
 さて、森林の伐採や落ち葉採取が過酷な場合は、土壌の肥料成分が減るが、その貧栄養土壌でも育つことができる樹木がアカマツである。……アカマツ林は江戸時代以降、関西に広く分布しており兵庫県も例外ではなかった。
 マツ林も森林の植生推移が人為的に停止した状態である。燃料だけでなく、マツ材(アカマツの梁)やマツヤニなどの資源として重要であった。マツ類は痩せ地でも育ち、治山に適しているので、明治以降の六甲山の治山事業ではクロマツとアカマツが植林されてきた。しかし、今はマツ材線虫病(マツ枯れ)という外来の伝染病によってアカマツ林は急激に減ってしまった。また、マツ林の資源利用がなくなって林床に落ち葉が積もり、土壌が富栄養化した。そのためマツが枯れた後は広葉樹が育ちやすい環境となり、ナラ類やカシ類のほか、ソヨゴなどの常緑中低木が優先する林に変化する傾向がある。ここで注意すべきは店は、土壌の富栄養化によってマツが枯れるのではなく、伝染病で枯れた後に広葉樹が生育することである。病害の遷移への影響はこれまで注目されてこなかったが、実は自然の遷移よりもはるかに急激に、10~20年で植生が大きく変化するため、森林生態系に大きな影響を与えている。(伊藤一幸編著『エシカルな農業』92~95頁)
市民の森作業エリアでは尾根沿いにアカマツ林がありますが、伐採跡地には次世代のアカマツは育っていません。

里山保全と森林資源の活用(1) 12月30日

伊藤一幸編著『エシカルな農業 未来のために今すべきこと 神戸大学と兵庫県の取り組み』(誠文堂新光社、2016年10月)第1部地域農業の発展のための神戸大学の取り組み、7里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)を市民の森保全クラブの活動と作業エリアを念頭に置いて読みました。筆者の黒田慶子さんは、神戸大学大学院農学研究科資源生命科学専攻応用植物学講座森林資源学研究室教授です。

里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
 里やまへの郷愁
 本来の里山管理は農業の一部
 森林の形成と資源利用の歴史
 人が使わなくなって起こった植生変化と樹木の伝染病
 野生動物の増加と森林被害
 将来を見据えた里山管理とは
 神戸大学農学部での「実践農学」(森づくりグループ)の取り組み
 森づくりグループの演習の内容と成果
 里やまの管理を再開するための地域への提案

本来の里山管理は農業の一部

 里やまとは日常生活に必要な燃料や肥料を採集していた場所で、勝手に樹木が生えていた森ではない。子孫が資源を永続的に採り続けることができるように、上手に管理されていた。樹木の太さは10㎝ほどの若い広葉樹と、同様に若いアカマツ林が大部分を占めていた。背の低い若木が構成する明るい森だったのである。森林というより、収穫期が長め(15~30年)の畑ととらえるのがむしろ妥当だと思っている。その一部には茅葺きに使うための草地もあり、それも禿げ山とままた違った資源採取地であった。以上の理由で、里山林の所有者は昔も今も農家(集落の共同所有も含む)である。……里山林=雑木林+アカマツ林=農用林+薪炭林という見方をしてほしい。近年、多くの人がイメージする里山は、「大木があって緑豊かな森」となっているが、今はむしろ、「緑が異常に増えすぎてしまった」ため、森林に生息する多様な生物にとって、あるいは森林管理上に好ましいとはいえない状況である。……
 森林には様々なタイプや用途がある。里山林とは農村の集落の周囲にある山林を指す。広義では集落近くの人工林も含めるが、一般には人工林を除いた部分を里山林ととらえることが多い。行政上の区分としてはこの里山の林を「天然林」あるいは「天然生林」に分類しているため(林野庁)、まるで原始林・原生林のような手つかずの森のイメージを持つ人が多いが、現在は自然に任せているという意味であり、「天然の林」ではない。人々が生活の資源として使い続けてきた林であり、森林のタイプとしては「二次林」、つまり原生林的な林を伐ったあとに形成された二次的な林である。本稿では里山二次林と呼ぶことにする。田畑の部分は、里山に対する呼び方として近年は「里地」と呼んでいる。(伊藤一幸編著『エシカルな農業』89~92頁)

伊藤一幸編著『エシカルな農業』目次

伊藤一幸編著『エシカルな農業 未来のために今すべきこと 神戸大学と兵庫県の取り組み』(誠文堂新光社、2016年10月)
エシカルな農業
エシカル(ethical)とは?英和辞典では「道徳上の」「倫理的な」を意味する形容詞。近年、英語圏では「環境や社会に配慮している様子を表す」という意味が加わってきた。神戸大学と兵庫県のエシカルな取り組みを紹介!

目次
はじめに(神戸大学農学部地域連携センター長 星 信彦)
第1部 地域農業の発展のための神戸大学の取り組み
1  篠山市と神戸大学の協働 (伊藤一幸・清野未恵子)
2 「丹波の赤じゃが」と「あかじゃが舎」(伊藤一幸)
3  耕作放棄地でできる野生梨のジャムやシロップ(片山寛則)
4  有機水田には新しい機械除草を (庄司浩一)
5  篠山市における大学と協働したサルの追払い施策
   -さる×はた合戦による餌資源管理-(清野未恵子)
6  黒大豆栽培における知恵の継承と創造 (山口 創)
7  里山保全と森林資源の活用(黒田慶子)
8  未来の但馬牛のために今すべきこと(大山憲二)
 コラム1.閉鎖育種を支える (福島護之)
 コラム2.神戸大学ビーフ (大山憲二)
9  人と農を取り巻く自然環境の歴史と在来作物の役割(坂江 渉・宇野雄一)

第2部 コウノトリを大切にする兵庫の農業
1  コウノトリの野生復帰とコウノトリ育む農法
(1) コウノトリの野生復帰(保田 茂・西村いつき)
(2) コウノトリ育む農法・生き物を育む稲作技術(西村いつき)
(3) 持続的水田抑草技術の確立を目指して、天然資材を用いた抑草法 (澤田富雄)
(4) 水田の生物多様性を求めて(戸田一也)
(5) 魚道の整備など生物多様性促進技術(青田和彦)
2  環境創造型農業の歩み(西村いつき)
3  ひょうご安心ブランドのモデル事例紹介(戸田一也)
(1) たつの市のバジル
(2) おおや高原の有機野菜
(3) 母子茶「茶香房きらめき」

まとめに代えて  (著者を代表して 伊藤一幸)
編集後記 (三浦恒夫)

第2回落ち葉掃き・焼き芋体験イベント準備 12月17日

明日の落ち葉掃き・堆肥場作り&焼き芋体験に向けて会場の点検をし、焚き火の場所の設営をしました。
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落ち葉を入れる堆肥箱設置 12月9日

市民の森保全クラブ定例作業日。作業参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。12月4日に実施した落ち葉掃き・堆肥場作り&焼き芋体験で市民の森の作業エリア内の堆肥箱がすべて満杯になったので、新たに180㎝×180㎝のものを1箱設置しました。
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※次回の落ち葉掃き・堆肥場作り&焼き芋体験は12月18日(日曜日)。参加者募集中です。
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岩殿の紅葉 12月5日

岩殿丘陵の紅葉は見頃です。天候が安定せず、先月末の初雪と毎週の降雨で落葉が早まりましたが、晩生の紅葉は充分に楽しめます。
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九十九川の起点近くの川沿いの藪がなければ奥まで見通せますね。

市民の森の紅葉 11月21日

市民の森入山口の紅葉です。一雨毎にきれいになります。
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落葉はきで焼き芋をつくろう(12/4・18) 市民の森 11月19日

落ち葉を掃いて里山保全 参加者募集中
 12月4日(日)、18日(日)、市民の森・入山谷津で落ち葉掃き・堆肥場つくり&焚き火で焼き芋体験イベントを実施します。各回とも10時~13時。岩殿物見山駐車場に9時30分集合。参加費大人300円(小学生以下は無料。保護者同伴)。参加申し込み・お問い合わせは080-5072-1288・細川(10時~16時)。市民の森保全クラブ・岩殿満喫クラブの共催事業です。
焼き芋チラシ

トラスト自然塾の観察会 11月4日

トラスト自然塾の皆さん15名が市民の森で観察会を開き、岩殿の田んぼにも立ち寄りました。
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市民の森の点検・整備作業 10月29日

スリーデーマーチを前にして、例年のように委託業者が市民の森の園路沿いの枯損木等の管理や施設の点検に入っています。入山沼口の園路の斜面の下草刈りがされていました。
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タカチホヘビ? 10月27日

市民の森の園路で死んでいました。タカチホヘビでしょうか。
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藤田宏之,石井克彦(川の博物館)「大里郡寄居町におけるタカチホヘビの記録」(川博紀要 12号 2012:13-16)
 タカチホヘビ(Achalinus spinalis)は本州・四国・九州と、そのすぐ近くの沿岸島などに分布し、全長 30 ~ 60cm(千石,1996)の小型のヘビである。土中、倒木、石の下、落ち葉の下などに生息し、おもにミミズを餌とする。鱗は真珠光沢があり、タイル貼り状で重ならないので皮膚は裸出しているのが特徴である。
 埼玉県での本種の記録は少なく、おもに秩父地方での生息が確認されているが、埼玉県レッドデータブック 2008 では絶滅危惧II類に指定されている(埼玉県 ,2008)。……

ぬかるみに砂利をいれる 10月8日

市民の森の下の作業道はこの一月の間に、ぬかるみが目立つところが2箇所できました。車で通るとハンドルがとられる感じがします。今朝、吉田さんがC地区の田んぼの点検に来たついでに、砂利を入れてくれました。ありがとうございます。
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昨年9月11日にチップを敷きましたが1年は保ちません。時々、児沢の畑で拾った小石をまき、今年5月20日には砂利をトラックでいれましたが、限られた量なのでここまでは手が回りません。



風でシデが幹から折れる 10月5日

岩殿C地区の南側、ボッシュ林の北向き斜面のシデが1本、幹から折れていました。
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ボッシュ林とは市民の森31.9ヘクタールの一部の約8.0ヘクタールを東松山市に工場のある自動車機器サプライヤー、ボッシュ株式会社と埼玉県及び東松山市が2007年に「埼玉県森林(もり)づくり協定」を結んで森林保全活動を実施している区域の通称です。

市民の森は近年、強い雨や風があった翌日、園路沿いにアカマツやコナラの落枝や倒木があることがあります。ドシーンという音が林間に響いた時は、谷間のテーダマツの大木が倒れています。テーダマツは市民の森がかつて林業試験場の実験地であった時代に植林されたものが大木となったものです。樹齢は50年位でしょうか。

現在、市民の森の園路から外れている区域はローテーションで下草刈りや枯損木の除伐がおこなわれていますが、アカマツ林、コナラの二次林、雑木林、人手がはいりにくい急傾斜地や北側斜面などでは森の更新はままならず、いずれは森は消えてしまうのではないかと危惧しています。
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昨日4日は最高気温が30度をこえて暑い1日でしたが風も吹いていました。
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炎天下の稲刈りには心地よかったのですが、強風で休憩用に準備した日除けのテントが倒れてしまいました。

入山沼への市道の補修 10月4日

入山沼へいたる市道の地下には愛弘園から九十九川への排水路が通っていて、ところどころにマンホールがあります。雨が降る度にマンホールの回りの土が流されて、マンホールが道路面から飛び出したかたちになり、その縁でタイヤを傷つけてパンクしたという話まで聞きました。今日、稲刈りで岩殿に来てみたら道路面がマンホールと同じ高さに直されていました。秋が深まるにつれて市民の森の訪問者も増え、10月15日には石坂の森(鳩山町)と市民の森(東松山市)の里山を歩いて、体験して、健康づくりを楽しむわくわくポイント(歩数)ウォーキングが実施され、補修された道路はコースになっています。市役所の建設部道路課の仕事だと思いますが迅速な時宜を得た対応に感心しました。歩行者もけつまずくことなく歩けるようになりました。
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北向き斜面の草刈り終了 9月25日

市民の森保全クラブ定例作業日。作業参加者は芦田さん、太田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの7名。芦田さんが刈払機の刃の目立てをチップソー研磨機でして来てくれました。よく切れます。澤田さんが準備した灯油を使って刈払機のエアフィルターの掃除をしました。渡部さんが作ってきた松ボックリのクリスマスツリーを見ながら飾り付けに使う素材の準備など話しあいました。さらに道路にはみ出している竹藪の整理作業の見積や段取りをしました。
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北向き斜面の草刈り作業は今日で終了しました。10月23日から12月18日までの間の市民の森保全クラブの活動は、岩殿満喫クラブと共催する『里やま再生活動入門講座』(全16回)に組み込んで実施します。

キノコが大発生 9月8日

今年も市民の森の林床にキノコが大発生しています。
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タマゴタケが多いようです。

倒木が片づけられる 8月24日

市民の森の入山沼の園路の倒木が業者により片づけられました。
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昨日の倒木の写真はこちら

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3本片づけられています。倒れたのは樹齢50年のコナラで2本を道連れにしたようです。
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市民の森のアカマツは、松がれ対策で毎木調査が業者に委託され、全域でおこなわれています。
市民の森保全クラブの活動エリアでは、コナラはみかけで倒木の危険度を判断していますが、腐朽がすすんでいるものがかなりありそうです。

台風9号の被害(市民の森) 8月23日

市民の森のコナラが倒れ入山沼沿いの園路の入り口をふさいでいます。
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クサギの花 8月15日

岩殿C地区の入り口の斜面のクサギ
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ピンクのつぼみと白い花です。

無名沼イ号のほとりでも咲いています。
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サトキマダラヒカゲ 8月13日

コナラの樹液を求めてきたサトキマダラヒカゲ(タテハチョウ科)です。
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コガタスズメバチ 8月13日

市民の森の樹液がでているコナラに集まっていました。コガタスズメバチ(スズメバチ科)でしょうか?
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カブトムシにはかないませんが、樹液を求めて近よってきたチョウは追い払っていました。





市民の森の枯木を業者が伐採 8月10日

市民の森のあずまや近くのコナラの枯木を市から委託された業者が伐採、搬出しました。
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園路近くにあり危ないので伐採を要望していました。

ハンペンの採集 8月6日

ボカシ(発酵肥料)つくりにつかう落葉分解菌のかたまり(ハンペン)を市民の森で採集しました。
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ヒメキマダラセセリ 7月24日

市民の森のヤマユリの花にいました。
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オオオニテングタケ 7月24日

市民の森に生えていた巨大なオオオニテングタケ。
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道端の枯木を片づける 7月13日

市民の森の下の作業道に枯木がはみ出していました。
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どうしたのだろうと道下をのぞいて見ると幹もついていて7~8メートルあります。前からここにあったのか記憶がはっきりしませんが、車のボディをこすらないように片づけました。
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刈払機でササ刈り 5月22日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、太田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。刈払機で林床の笹刈り。ササを選択的に刈り取ります。併行して堆肥箱にチップを積み込みました。澤田さんは入山沼のまわりの道路の草刈りをしました。
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C地区でお昼を食べていると、奥の谷間から木の倒れる大きな音が聞こえてきました。他の木に寄りかかって枯れていたテーダマツの高木が何かがきっかけで地上に倒れ込んだのです。谷間に入ってみると根倒れしたテーダマツの高木が何本もあります。市民の森保全クラブの作業エリア(1㏊)にはテーダマツはありませんが、テーダマツの高木をどのように管理していくのかは市民の森(31.9㏊)保全事業の大きな課題です。
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笹刈り開始 5月13日

今月から、市民の森保全クラブの活動は刈払機や鎌を使った林床の作業が中心になります。参加者は、芦田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。岩殿C地区の緑陰で昼食。今年も「柳絮とぶ季節」がやって来ました。
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午後も作業を続け、4時頃解散。お疲れさまでした。

刈払機の点検 5月6日

市民の森の保全作業は5月から林床管理になります。刈払機の点検をしました。
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次の作業日は5月13日(金曜日)で昼食付きです。




森林景観づくり事業の実践 5月5日

奥啓一、香川隆英、田中伸彦編著『森林景観づくりガイド ツーリズム、森林セラピー、環境教育のために』(全国林業改良普及協会 2007年)の「事例Ⅳ 森林景観づくり事業の実践」(田中幸雄)。

 森林景観づくり事業―地域ニーズに応えた事業実施―
  はじめに/森林景観づくり/森林景観整備事業の合意形成
  森林景観整備事業の内容/おわりに

はじめに
 ・森林景観づくりとは何か
 ・事業の合意形成はどうすればよいのか
 ・事業の実施内容は何か
 ・事業の進め方や実施上の留意点は何か

森林景観づくり
 ・景観
  景観は「どこから」「何を」見るかが重要
 ・森林景観
  森林や山などの自然からなる景観だけではなく、それらに道路や橋などの人工物も含んだ総合的な景観として森林景観をとらえる(展望台からの眺望)

 景観づくり(景観整備
  ・見通しの確保
    「どこから」「何を」見るかを決めて、見通しを遮る樹木だけを伐採、それ以外はできるだけ残す
  ・視点の設定及び眺める場所の整備
   視点の設定=眺める場所を決める
   眺める場所の整備(見通しの確保に劣らず重要)
    ベンチを置く、説明板を設置する、ゴミを片づける、周りの藪を整理する
    眺める場所が分かるよう案内標識を設置する
   
   樹木については
    ①見通しを遮る樹木の伐採
    ②藪の整理
    ③林縁の樹木の伐採が重要
 ③は、眺める場所の近くの林縁に茂った草木を取り除いて林内が見通せるようにし、林内感を高めてやること。林内感とは林の中にいると感じられることであり、林縁にいても林の中が見通せると得られる。林内感があると人は安らぎを感じることができる。
  ・眺める対象の整備
    眺める対象の整備は概して難しい(多くの時間と労力)
    森林整備と森林景観整備の違いをよく認識して行う(景趣木の植栽は慎重に)

森林景観整備事業の合意形成

 関係者からなる検討会を設置し、議論する
 現地で検討会を開催する
 マスコミを辻手市民に情報発信する

 森林景観整備検討会の設置および進め方
 ・検討会委員の構成
 ・検討会の進め方(事業者が事業内容などを説明し、それについて議論する、3~4回)
  ①森林景観づくりの考え方
  ②現地(事業予定地)の状況、特に景観上の課題
  ③事業の内容(景観整備、特に見通しを確保するための伐採)
    「どこから」「何を」眺めるのか、見通しを遮る木はどれか
 ・説明の内容と主な意見
   「景観」および「森林景観」
   「見通しを確保するための伐採」
   「藪の整理」
   「林縁木の伐採」(眺める場所に面したところ) 実際にみて話合う
 ・マスコミを通じた情報発信
   PR文書の作成
    ①森林景観整備をキーワードとしてPRする
    ②事業内容が正しく伝わるよう努める
    ③表題(タイトル)を工夫する
   マスコミへの情報提供

森林景観整備事業の内容
 ・既設の展望台からの見通しの確保
 ・眺める場所の設定およびその整備

 事業の進め方
  ・事業のスケジュール
  ・伐採にあたっての留意点
 ①伐採は、葉が茂っているときで、かつ観光客の少ないとき、すなわち6~7月か9~10月に行う。落葉すると見通しを遮る木が解りにくくなり、また、見通し確保の効果が実感できなくなるので、避けた方がよい
 ②伐採する木が多いときは、伐採を2回以上に分けて行う。伐採した木は片づける。
 ③伐採手は少人数とし、時間をかけて行う。
おわりに

森林景観を保全するとは 5月5日

奥啓一、香川隆英、田中伸彦編著『森林景観づくりガイド ツーリズム、森林セラピー、環境教育のために』(全国林業改良普及協会 2007年)の「序 森林景観をつくるには」(奥敬一、田中伸彦)。

あらためて森林景観とは
 森林景観を取り巻く状況
 二つの「景観」(心理的な景観と生態的な景観)
  美しさや快適性、楽しさ-人の視角、心理や社会の文化性と結びつく「景観」-「風致」「風景」「レクリエーション」「ツーリズム」-心理的な景観

  広がり、スケール、異質な生態系の組み合わせや配置といった生態学、地理学にかかわる空間の記述の仕方としての「景観」-「景域」「形相」「ランドスケープ・エコロジー(景観生態学」「ビオトープ」「パッチ・コリドー」-生態的な景観


 森林景観をまもり、つく
  森林景観をまもる(保全する)ということは、単純に今、目の前に見えている姿をずっと変わらないようにとどめることではない。その景観を成り立たせてきた、直には目に見えない仕組み(時には自然の力、時には人の働きかけによる)を持続させていくことによって、同じ景観を見ることのできる機会を将来に引き継いでいくことである。そしてそれは、森林そのものだけではなく、その森林を見る視点や人間が活動する場所をうまく引き継ぐことも含んでいる。同じように、新たな森林景観をつくる(創造する)には、単に一時的な「きれいな景観」をつくることよりも、その景観が続いていくための仕組みや、将来にわたって継続的に利用される活動の場を提供することが重要と言える。

 景観の評価

森林景観を理解するためのキーワード
 森林景観の構成要素
  視点、視点場、主対象、副対象、対象場
  図と地
 森林と森林を見る人との関係
  林内景観と林外景観
  シーン景観、シークエンス景観、場の景観
  視距離、仰角、俯角、視線入射角
  テクスチュア(肌理)
  立木密度と林床植生
  スケールに応じた計画
  地域特性を生かした計画
  ゾーニング
  時間に伴う変化
  里山と文化的景観
  森林の療養的利用

ブラタモリから魅力ある森林景観づくりを考える 5月4日

4月30日、NHKGのブラタモリは「京都・嵐山~嵐山はナゼ美しい!?~」でした。おとなり嵐山町の武蔵嵐山(むさしあらしやま)、嵐山渓谷と重ねながら番組を視聴しました。武蔵嵐山は1928年に菅谷村のこの地を訪れた本多静六林学博士が京都の嵐山に似ているというので「武藏嵐山」と名付け、現在の町名「嵐山町」の由来となっています。嵐山町の都幾川沿いの桜は、都幾川・槻川、外秩父産地の大平山、塩山などを借景としていて美しく感じます。現在の武蔵嵐山を京都の嵐山に重ねると、槻川橋【千手堂橋】(渡月橋)、嵐山BBQ【嵐山渓谷バーベキュー場】(中ノ島)、槻川(桂川【大堰川(おおいがわ))、嵐山渓谷(保津峡)となるでしょうか。(武蔵嵐山にかかわる記事・写真は『GO! GO! 嵐山3』のカテゴリ-「武蔵嵐山」に80数点あります。)

番組は渡月橋からスタート。最初の案内人・京都大学准教授(造園学)の深町加津枝さん。「人が目でみて風景を美しいと感じる範囲は上下左右30度の範囲と限られている。その範囲の中に嵐山は美の要素が収まっている」。亀山地区の嵐山公園の展望台に移動して渓谷美をのぞむ。平安時代に京のみやこに暮らしたひとびとが大自然の美を感じられた場所。
一行は天龍寺の庭・曹源池(そうげんち)庭園へ移動。2人目の案内人は京都高低差崖会崖長の梅林秀行さん。天龍寺を作った夢窓疎石がつくった庭で「借景」が特徴(前景:池、中景:斜面、後景:山)。借景は断層崖。夢窓疎石は1346年、「天龍寺十境(じっきょう)」を選定。
大堰川に移動。平地と斜面が出会う「縁(へり)」を感じることができ、急な斜面で1本1本の木がよく見える。嵐山国有林(59㏊保)でサクラを植林。3人目の案内人は京都教育大学名誉教授(地質学)の井本伸廣さん。保津峡の至るところにある岩、チャートに嵐山が急な斜面になっているヒントがある。2億年前に赤道の辺りで出来たチャートはプレートの動きで大陸の近くまで運ばれ、泥や砂と混じり現在の地層となった。この辺りの山々が東西の断層に押されて出来た時にチャートが地表に出てきたのだ。
4人目の案内人は龍谷大学教授(考古学)の國下多美樹さん。6~7世紀頃につくられた秦氏の古墳(狐塚古墳)の石室に入る。秦一族は3世紀ごろ土木や養蚕など当時最先端の技術を持ってきた渡来人。5世紀後半、渡月橋の上流にある一の井堰(葛野大堰(かどのおおい))の原型を築き、桂川の右岸に水を引いて耕地を開拓した。秦氏は嵐山の美のパイオニアだった。


最初の案内人深町加津枝さんの論文を読んで見ました。奥啓一、香川隆英、田中伸彦編著『森林景観づくりガイド ツーリズム、森林セラピー、環境教育のために』(全国林業改良普及協会 2007年)収録の「嵐山から都市近郊林の景観保全を考える」(都市近郊林としての嵐山/嵐山の景観をつくってきた仕組み/嵐山らしい森林景観を探る/都市近郊林の魅力を発揮させるために-嵐山の教訓から-)です。図の出典はは近畿地方整備局淀川河川事務所の桂川嵐山地区河川整備検討委員会(第2回資料)「桂川嵐山地区の歴史的変遷について」(2012年12月)です。

都市近郊林としての嵐山
 京都市西郊に位置する嵐山は、日本を代表する都市近郊の景勝地である。それを特徴づけるのは、渡月橋、大堰川、そしてその周辺にある森林である。嵐山の森林を構成する樹木は、アカマツやヤマザクラ、イロハモミジなどであり、四季折々に美しい景観を織りなしてきた。その景観は各地の森林景観を主体とした名所の原型とも言える。
 嵐山の景観が優れているポイントは、これまでも多く指摘されてきたとおり、(1)森林の一本一本の樹木が作り出すテクスチュァ(肌理)を見るための適度な距離感、(2)適度な見上げ感のある山の形状、(3)渓谷と堰が作り出す多様な水辺の形態や伝統的形態の橋など他の良好な景観構成要素との組み合わせ、(4)比較的急斜面の傾斜であることによる植生の見えやすさ、といった点に集約されている。しかし、これらの地理的、物理的な要因だけでなく、長期間にわたるさまざまな人の働きかけや社会の仕組みが、今日の嵐山の景観を作りあげてきたのであり、このことを抜きに都市近郊林としての嵐山の景観の将来を考えることはできない。(以下略)
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近代以前の景観

 平安時代以前までさかのぼれば、嵐山はおそらく周辺に住む農民たちの薪・柴や生活資材を提供する、まさしくどこにでもある里山だったと考えられる。平安時代に入り、京都が政治・文化の中心となり、貴族たちによる国風文化が形成されるにつれ、嵐山はその景観を楽しむべき場所としての新たな位置づけがなされる。そこでは船遊びが定期的に催され、和歌という形でその景観に対する評価が蓄積されていった。周辺には貴族たちの別荘も営まれるようになった。中世に入ると、亀山上皇が後の天龍寺となる場所に別荘を造営(1255年)し、また吉野から数百本のサクラを移植し、嵐山の一層の名所化が図られた。夢窓国師による天龍寺の作庭(1346年)では、嵐山を借景とし、吉野からサクラの移植を進めるとともに、禅宗思想を一帯に写し十境を定めた。禅の世界観を示す十境には周辺の重要な視点や視対象が選ばれ、それぞれ「曹源池」「萬松洞」といった名前が付けられた。現在に残る「渡月橋」の名前もこの時に付けられたものである。
 江戸期に入り社会が安定すると、嵐山は一般の人々にも開かれた名所となっていく。京都の町人たちの花見の場として相当にぎわったことを、多くの絵図や資料からうかがい知ることができる。禅宗の信者のみならず参詣者や見物客、有力者らは、このような花見の場としての嵐山の景観を保つために、苗木を寄進した。一方、依然として、周辺の住民にとっては生活資源採取のための山林であることに変わりはなかった。天龍寺などの文書記録からは、嵐山では天龍寺管理のもと、建築資材の供給やマツタケの収穫が行われたことや、周辺住民が燃料や緑肥の採取を行っていたことが読み取れる。こうした利用形態が、嵐山のマツ林を持続的に形成する要因になっていたことは容易に推測できる。このように、近代以前においては、寺社の経営や住民の生活のための資源利用、宗教的な世界観を現世に写し出す行為、都市に暮らす人々の遊山といった、それぞれ異なる動機付けが渾然一体となって、嵐山の名所としての景観が形作られてきたのである。
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近代の保全制度の変遷
 明治に入り、天龍寺領であった嵐山は上地され国有林となった。近代国家としてさまざまな法制度が整備されていく中で、嵐山国有林にも多様な保全制度が指定されていくことになる。河川法に基づく河川保全区域にはじまり、別々の官庁ごとに異なる観点からの保全制度が、いくつも重複してかけられた。これらの制度は植生による土地被覆の保護を目的にしたものである。1915年に風致保護林として指定されて以降、昭和初期まで、原則禁伐という扱いが続き、その後も現在にいたるまでかなり厳しい施業制限が条件付けられている。近代以降に現れた公的制度による保全の枠組みは、保全対象とする林地の機能や目的が細分化され、個々には単純化された管理体系を持つものであった。そして、人間活動による干渉を排除する方向のみに制度指定が行われ、森林を文化的に作られてきた景観として保全するという立場で見ると機能しにくいものであった。
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現在の景観:計画と現実
 昭和初期になると、保全制度では対応しきれない嵐山の森林景観の変化についての問題が指摘され始めた。そして、消極的な保護策のためサクラやアカマツが消失してきたことへの対策として、景観保全のための特別な計画が策定された。そお嚆矢(こうし)は、1931年に大阪営林局(当時)により策定された「嵐山風致施業計画」であり、立地条件を考慮した画伐や風致樹植栽など、先駆的かつ積極的な「風致施業」を導入する計画がなされた。……この方針は戦争によりいったん途絶えたが、戦後になりおおよそ引き継がれた。しかし、1953年の台風被害により伐採が見合わせられ、孔隙地(こうげきち)での補植を中心とした施業方針が1983年まで続いてきた。1960年代になると観光資源として自然景観の重要性が認識されるようになり、嵐山国有林においても各種の調査が実施された。この時期以降、マツ枯れ被害や被圧されたサクラの枯損などで森林景観はさらに変化していった。1971年の施業計画では、老松の自然枯死を極力防止する、自然発生的な孔隙を利用してアカマツの生育に適した環境を造成するなど、マツ枯れ対策を前面に出した基本方針が示された。そして、景観上重要な被害跡地にはアカマツやサクラなどが、谷筋にはスギやヒノキが植栽されたが、大部分は自然の推移にまかされていた。
 1980年の土砂流出防備保安林への指定に伴い、治山とセットで風致施策を行うという方向性がより明確となった。1982年には嵐山国有林の防災・風致対策が示され、往時の嵐山の姿を80年後に復元することを目標とした施業計画が策定された。そして毎年2月25日を「嵐山植林育樹の日」と定め、京都営林署と地元の嵐山保勝会とが共催する植樹祭が開始された。1989年には、植樹祭と組み合わせて0.05㏊の群状択伐によるサクラの植樹試験地が設置され、成育状況等の調査が始められた。以後、この方式による植樹と林相改良が定着し、現在まで継続している。(後略)

歴史的な嵐山らしさ
 歴史的には、冒頭の平安時代の船遊びの例や、あるいは1931年の計画書にも「当初京洛の地を踏む外人にして保津川下りの奇勝を探らざるものなしといわれし程なり、まことに嵐山は大堰川を得てその山容を飾り、大堰川は嵐山を得てその水態を美化せるものと言い得べし」とあるように、嵐山の森林景観は渓谷域とセットでとらえられている。また、明治期から昭和初期にかけては嵐山を借景とした別荘の多くが嵐山対岸の亀山公園周辺から上流部にかけて分布していた。嵐山を眺めるための重要な視点は現在よりも広く分布し、またその視点場に対応して視対象となる山の側にも、「一目千本」と呼ばれるようなサクラを集中的に植栽した地点が存在していたのである。このように本来嵐山は、やや上流の渓谷域まで含んだ「嵐山峡」としてのとらえ方がなされていた。
 ところが戦後以降、渡月橋周辺の観光開発が進むに従って、次第に単なる「嵐山」へとイメージが縮小してきている。国有林の施業の方針も「原則として下から眺める山として取り扱う」というものであり、風致施業箇所も渡月橋からの眺めを想定して配置・実施されている。そのため確かに「嵐山らしさ」は渡月橋周辺で突出しているのだが、上流の渓谷地周辺の景観にも良好な印象評価の地点が多くあり、むしろ好ましさの麺から言えば、渡月橋周辺の景観よりも高いものも多い。渡月橋のようなランドマークはないものの、周辺の社寺や旅館などのつくりや眺望視点との関係は良好なので、嵐山らしさのポイントである人工物との調和に関しても、十分印象づけることができる。
 歴史的な森林景観を提供するという視点からも、この渓谷域を嵐山峡としてアピールし、周辺の眺望視点を意識した風致的な施業を実施していくことも必要であろう。
都市近郊林の魅力を発揮させるために-嵐山の教訓から-
 嵐山は、都市近郊の名所を形作る重要な森林景観として、それぞれの時代ごとの背景をその姿に反映してきた。特に近代以降、公的な枠組みによる森林景観の保全と創出に関しては、先駆的な役割を果たしてきたのだが、そこには常に限界もあったと言える。
 すなわち、人為干渉の制限を目的とする、細分化、単純化された管理体系だけでは、時間とともに変化していく森林景観を、本来あるべき姿にとどめることを困難にしてしまう場面が多かったのである。このような近代的保全制度からすり抜けてしまう部分の存在に対して、今後どのような形で対処していくべきなのかは、現在も行われている地域との協働関係を進めながら、より広い議論の中で考えて行く必要があるだろう。
 また、天橋立の事例とも共通するが、森林以外の周辺要素との適切な組み合わせとその洗練は、嵐山の森林景観を「嵐山らしく」魅せる上で欠かせない重要なポイントである。都市近郊の森林景観は、必ず森林以外の要素とどのように折り合いを付けるのかという問題を内包している。森林管理者だけにとどまらない幅広い協力関係が、ここでも求められるのである。
 そして、現代の嵐山らしさの認識から失われてしまっているものの、優れた部分を再発見する余地があることについても述べてきた。嵐山が本来持っていた景観的魅力を引き出すためには、これまでとは別の視点を開拓することも必要であろう。都市近郊という変化が非常に激しい場所では、見ていた場所、見られていた場所も変化していく。視点と視対象の関係を、時間をさかのぼって考えることは、その都市近郊林が本来持っている景観の魅力を伝えていくための大事な作業プロセスと考える。

下刈り道具の使い勝手点検 4月27日

鷲巣さんと、林道下の下刈りに必要な道具・装備の点検をしました。下刈り鎌(造林鎌)、中厚鎌、太枝切鋏、砥石、皮手袋など追加購入と鎌の使い方、メンテナンス、安全作業研修が必要です。
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キンランが咲いていました。
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コナラの実生 4月19日

市民の森保全クラブの作業エリアのコナラの実生です。林道の上の斜面に生えています。いつまで枯れずに育つかわかりませんが、ドングリから発芽したコナラの苗をこのように見ることができるようになったのは、市民の森保全クラブの4年間の活動の成果です。
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市民の森保全クラブ規約変更 4月7日

雨天なので、キノコの駒打ち作業の準備は中止。高坂丘陵市民活動センターで、3月11日に続いて規約の変更、今年度の活動方針など検討しました。出席者は、芦田さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの5名です。

市民の森保全クラブ規約(案)
           2012年4月1日運用開始
           2013年4月、第6条改正
           2016年4月、第6条、9条改正

第1条(名称)
 本会の名称は「市民の森保全クラブ」とする。

第2条(活動場所)
 本会の活動場所は、「市民の森」及びその周辺とする。

第3条(目的)
 本会は第2次東松山市環境基本計画のうち、市民プロジェクト「里山再生・保全プロジェクト」を推進することを目的とする。
 かつての生きもの豊かで美しい里山管理と里山と暮らす知恵 里山文化、良好な自然環境を次世代に伝承するため、多様な里山再生・保全活動を実践するとともに、ここでの活動が市内各地に展開するよう、情報発信、リーダー養成などを行うこととする。

第4条(活動方針)
 ①「市民の森」は市民共有の財産であるため、広く市民に開かれた活動を行う。
 ②公園管理者、指定管理者、公園利用者などと協調して活動する。
 ③市民の自主的、主体的な活動とする。
 ④自然の中では、自己責任が基本である。
 ⑤活動が日常生活を豊かにするよう、無理せず、明るく楽しく活動する。
 ⑥周辺の谷津田、ため池と一体となった活動を進めていく。
 ⑦市民の健康増進、生きがい、子どもの健全育成などにつながるように努める。

第5条(活動内容)
 ①里山の手入れ作業、体験活動、自然観察など、多様な里山管理を試行・実践する。
 ②上記の担い手を育成する。
 ③里山の多様な機能を情報発信する。
 ④その他、目的達成に必要な活動を行う。

第6条(会員・会費)
 ①会員は正会員(会費5,000円)と賛助会員(会費3,000円)とする
 ②会費支払いを持って会員とし、正会員は会費より保険に加入する。

第7条(運営及び意志決定)
 本会の重要なことは、会員同士の話し合いで決める。

第8条(会計年度)
 4月1日から3月31日までを会計年度とする。

第9条(役員・事務局)
 ①代表、副代表、作業リーダー、事務局、会計監査をおき、正会員から互選する。
 ②会を運営するための市民側の窓口として事務局を設置する。
 ③事務局は会員の名簿管理、会員への連絡、活動の運営及び会計を行う。

※毎月第2金曜日・第4日曜日の定例活動日は、昼食・休憩をはさんで午前、午後、作業を実施する。雨天などで現場での活動ができない日は、高坂丘陵市民活動センターに集合し話し合いや研修会等を行う。

※今年度の役員は代表澤田さん、副代表芦田さん、作業リーダー(金曜日)芦田さん、作業リーダー(日曜日)渡部さん、事務局Hikizine、会計監査鷲巣さん。イベントについては、東松山市かんきょう未来フェア(10/9)担当片桐さん、落ち葉掃き&焼き芋体験(12/18)担当細川さん、キノコ駒打ち体験(3/26)担当金子さん。

※保全活動やイベント準備は必要に応じて日程を調整し、活動日を追加。今年度の伐木作業は南向き斜面の下にある作業道沿いのエリアで集中的に実施。伐木後の作業が速やかにできるように、あらかじめ道下のアズマネザサ等の刈払いを行う。

定例作業日 3月27日

市民の森保全クラブの定例作業日です。出席者は、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、三本さん、鷲巣さん、峯岸さん、Hikizineと市職員の10名でした。市役所のウッドチッパーで作業エリアに積んである伐採木の枝条や、雪で折れた落枝を片づけました。チップの一部は堆肥箱に入れました。
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今日は、岩殿満喫クラブの「木こり体験・森のたんけん」と同時開催となったので、市民の森の作業は金子さん、三本さん、鷲巣さんと峯岸さんが担当し、昼食後は豊島区のこどもたちの自然体験活動に合流しました。ご支援ありがとうございました。

市民の森保全クラブの1年間の活動 3月14日

市民の森保全クラブが2015年度に取り組んだ第2次東松山市環境基本計画市民推進委員会市民プロジェクト「市民の森保全事業&森の魅力発見プロジェクト」の記録です。

【活動日誌】

4月10日(6人参加、昼食会)会員数11人。新代表に澤田則茂さんを選ぶ。コナラ・クヌギの苗40本を植樹。11日、6本追加。

4月26日(6人参加、昼食会)市民の森に隣接する林地のアズマネザサの刈り取り。

5月8日(8人参加)笹刈りと枯損木の伐採。

5月24日(ゴミゼロ運動で活動中止)

6月12日(雨天のため活動中止)

☆6月15日(3人参加)森の魅力発見プロジェクト下見(森林インストラクター二宮さん、朝霞湿性植物保護の会横尾さん)

6月28日(7人参加)植林した苗のまわりの下草刈り。ハチ刺され1人。

7月10日(5人参加)降雨後の作業現場は滑りやすいので、高坂丘陵市民活動センターで、10月10日に行われる環境みらいフェアの出展計画について話しあい。

7月26日(6人参加、みどり公園課長)隣接する林地の笹刈り。

8月14日(6人参加)環境みらいフェア出展について検討。

8月23日(7人参加)刈払機と鎌で林床の笹刈り。入山沼道路の草刈り。

9月10日(6人参加)環境みらいフェア取り組みや今後の活動の方向など話合い。

9月11日(5人参加、みどり公園課2人)市役所のウッドチッパーで伐採木の枝条をチップ化し、作業道に敷く。

9月18日(5人参加)森の魅力発見プロジェクト下見(二宮さん、中村さん)

9月27日(6人参加)現場が湿気ってすべりやすいので、丘陵センターで、環境みらいフェアの取り組み「松ボックリでクリスマスツリーをつくろう」の細部の打ち合わせ。

9月28日(3人参加)石坂の森、市民の森植物調査(二宮さん、中村さん)。

10月8日(6人参加)環境未来フェアのパネル作成。

10月9日(7人参加)環境みらいフェア販売用農産物のパック詰め。 

10月10日(9人参加)環境みらいフェア出展

10月25日(6人参加)刈払機と鎌で林床の笹刈り。

11月13日(7人参加、みどり公園課2人、昼食会)

11月16日(5人参加)市民の森の魅力発見ウォークのコース設定、準備(二宮さん、中村さん)。

11月22日(5人参加、昼食会)チェンソーで枯損木伐採。植林用の苗作りのためコナラのドングリ・実生を採集。

11月29日(14名参加)市民の森の魅力発見ウォーク。

12月11日(雨天のため活動中止)

12月18日みどりの埼玉づくり県民提案事業補助金事業「市民の森里山保全作業プロジェクト(3年次))の県予備監査を受ける。

12月27日(8人参加)コナラ伐採、木に架けている巣箱、3箱の点検。

1916年1月8日(5人参加、昼食会)落葉掃き&焼き芋体験イベントの準備作業。

1月13日(3人参加)イベント準備作業。

1月14日 落葉掃き&焼き芋体験イベント実施に向け、伐採木枝条焼却灰、チップの放射能測定(森の測定室)。焼却灰(147Bq/kg)、チップ(41.4Bq/kg)。1月21日 残雪のために24日の落葉掃き&焼き芋体験イベント中止を決定。

1月24日(10人参加)新年会。

1月25日 降雪で落ちた枝についているテーダマツの松ボックリを採集。

2月12日(9人参加、昼食会)落枝の整理。落葉やチップを堆肥箱に入れる。コナラ伐採。クヌギ苗5本植樹。

2月22日 テーダマツの実生苗採集(20本)

2月28日(9人参加、昼食会)下の作業道沿いのコナラ伐採。

3月11日(8人参加)天候回復が遅れたため、高坂丘陵市民活動センターで今年度の事業と来年度の活動計画などについて話合い。

3月27日(予定) 市役所のウッドチッパーでチップ作り。堆肥箱に落葉・チップを詰める。

 2015年度写真12015年度写真22015年度写真3


【事業による効果】

市民の森保全事業:4年間の活動により、刈払機によるアズマネザサの刈払いやチェンソーによる伐木作業は、ワザの向上やチーム力で事故なくすすめることができた。苗の植樹や萌芽更新が可能な林冠が開いた明るい林床もうまれているが、保全活動の成果を確かめるためのモニタリングには人員を割けなかった。ウッドチッパーにより作業現場に積まれた伐採木の枝条処理ができた。

市民の森の魅力発見プロジェクト:植物観察会で、園内では物見山駐車場~地球観測センターと入山沼北側園路に四季の変化を楽しめる林床があることが判った。林内散策や観察会参加者から保全クラブの会員増をはかることはできなかった。

 

【今後の課題】

刈払機やチェンソーの部品交換や修理代がかさんで来ているので、作業前・後のエンジン調整や歯の目立てなどの技術を研修する。作業機器操作や伐木技術のスキルアップ研修会を実施する。林床管理は刈払機だけでなく、鎌やハサミを使った細やかな管理が必要である。


来年度の活動計画など話合い 3月11日

市民の森保全クラブの定例活動日です。夜間に雨が降り天気回復がおくれているので作業を中止し、高坂丘陵市民活動センターで来年度の活動計画など相談しました。出席者は、芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。

3月27日(日)は、チッパーでチップ作り。岩殿満喫クラブは「木こり体験会」(いけぶくろ自然クラブ)実施予定。
2016年度活動日は、4月6(水)~8日(金)キノコの駒打ち(岩殿C地区)、24日(日)、5月6日(金)、22日(日)、6月10日(金)、26日(日)、7月8日(金)、24日(日)、8月12日(金)、28日(日)、9月9日(金)、25日(日)、10月7日(金)、環境みらいフェア出展準備、8日(土)、環境みらいフェア、23日(日)、11月11日(金)、27日(日)、12月9日(金)、18日(日)、落葉掃き、堆肥置き場作り、2017年1月13日(金)、22日(日)、2月10日(金)、26日(日)、3月10日(金)、26日(日)。

市民の森保全クラブ来年度の役割分担:代表:澤田さん 作業リーダー 金曜日:芦田さん 日曜日:渡部さん 会計監査(新設) 鷲巣さん 事務・会計 Hikizine。 年会費:5,000円(保険代を含む)。 
現場に9時集合。午後3時頃まで、安全第一に無理なく、楽しく、作業する。作業リーダーの統率に従いチームで作業する。雨天などで現場作業中止の場合は高坂丘陵市民活動センターに9時半集合。話合いや研修活動を行う。

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