岩殿満喫クラブ 岩殿 Day by Day

市民の森保全クラブ Think Holistically, Conduct Eco-friendly Actions Locally

市民の森

伐採木の整理 3月22日

市民の森保全クラブ、3月第4日曜日の定例作業日です。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの6名でした。新エリアの尾根のアカマツ林の林床の落枝の片付けと丸太の玉切りをし、切り株スツールなどに利用出来そうなものはロープで縛って斜面を転がして作業道に移動しました。
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鷲巣さんは斜面の落ち葉を岩殿C地区の畑に掃き下ろす作業をしました。
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尾根の落ち葉堆肥箱は落ち葉を追加しておいたほうが良さそうです。
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落ち葉掃き 3月19日

4月からの植物調査エリアの市民の森裾~作業道下の斜面と作業道で落ち葉を掃きました。今回の落ち葉は刈払機で刈った笹が混じっているので堆肥箱に追加しないで、エリア外に移動してシートを掛けておこうかと考えています。
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コナラ伐採 3月13日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。2月14日に伐採したコナラの斜め上のものを伐採しました。樹齢は60年でした。
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切り株スツール材を移動 3月6日

市民の森保全クラブの金曜日活動日。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの6名。2月23日に尾根みち(尾根の園路)付近から谷みち(入山沼沿いに北向き斜面の下をめぐっている園路)近くに移動しておいた玉切りしたコナラ大径木を南向き斜面の作業道から尾根みちの登り口にあるテーブル、ベンチ設置場所近くに運びました。切り株スツールに仕立てる予定です。
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「尾根みち・谷みち」は「東松山市ふるさと自然の道(岩殿観音森林浴コース)マップ」(2018.3.22改訂版)で使われている名称です。

落ち葉追加 2月29日

市民の森南向き斜面の奥の堆肥箱は落ち葉ネットを6袋載せていましたが、袋をどけて4袋分落ち葉を追加しました。
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残った2袋を満杯にした落ち葉堆肥箱の上にまた載せておきました。

尾根のコナラ片付け 2月23日

市民の森保全クラブ定例活動日。参加者は芦田さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの6名でした。21日に尾根で玉切りしたコナラを下に下ろしました。北側斜面はロープで縛って転がり落とし、残りはキャリーカートに積んで園路をおろしました。澤田さんは石焼き芋作り。鷲巣さんは、20日に刈った無名沼イ号の刈笹と落ち葉を堰堤下の上段に掃き下ろしました。集めた落ち葉にはブルーシートや波板をかけてあります。
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玉切りと石焼き芋試作 2月21日

市民の森保全クラブの金曜日の活動日です。参加者は芦田さん、澤田さん、細川さん、Hikizineの4名でした。イスとテーブル・ベンチの脚用に尾根で伐採木を50㎝と40㎝に玉切りしました。澤田さんはC地区で石焼き芋づくり。サツマイモは越年して傷んでいますがおいしく焼けました。
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無名沼イ号周囲の笹苅り 2月20日

無名沼イ号の周りの笹苅りと沼に接する市民の森の裾刈りをしました。
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0次谷の表層崩壊 2月17日

昨年10月、台風19号の豪雨により、市民の森や石坂の森では小規模な表層崩壊がありました(10月26日の記事)。岩殿満喫クラブの管理する岩殿C地区の西側、無名沼イ号の奥の谷頭は「明瞭な流路をもたない谷頭の集水地形」、「九十九川が始まる湧水のポイントではあるが、表面では川の様相を呈していないが、集水しているお椀状のエリア」=0次谷で、今後集中豪雨で山腹が崩壊する危険がないとは言えないので、災害に備えて「表層崩壊」等について資料を調べてみました。
「流木災害等に対する治山対策検討チーム」中間取りまとめ
2017年7月、九州北部豪雨において、山腹崩壊に伴い発生した流木が下流に大きな被害を与えました。林野庁では、「流木災害等に対する治山対策検討チーム」を設置し、災害の実態把握や山腹崩壊の発生メカニズムの分析・検証等を行い、更なる効果的な治山対策の在り方について検討し「中間取りまとめ」として公表しています。
●「流木災害等に対する治山対策検討チーム」中間取りまとめ01「流木災害等に対する治山対策検討チーム」中間取りまとめ資料分割6

※「災害に強い森林づくり指針」(長野県、2008年)
災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8
長野県では、2006年7月に大規模な豪雨災害に見舞われ、連続累積雨量400mmを記録した県央部を中心に76億円を超える林地被害が発生し、12名が亡くなりました。この災害を教訓にして、森林の土砂災害防止機能を強化し、山地災害から県民生活の安全・安心を確保するために、「森林の土砂災害防止機能に関する検討委員会」を計10回開催し、2008年1月にその検討結果を『災害に強い森林づくり指針』として公表しています。
災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_01災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_02災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_03災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_04

災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_05災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_06災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_07災害に強い森林づくり指針(長野県)shishin_8_08

検索に移動0次谷(ぜろじたに、zero-order basin):塚本良則さんによって定義された流域の呼称。
 表層崩壊との関係(Wikipedia)
表層崩壊は、斜面崩壊のうち斜面表土が飽和側方流や地震によって滑落する現象であるが、0次谷との関係においていくつかの特徴が指摘されている。内容は以下の通りである。

表層崩壊は0次谷流域を単位として、その多くが0次谷内部で発生する。
1つの0次谷に1つの表層崩壊が発生する。
表層崩壊面積と0次谷流域面積には相似関係が存在する。
豪雨型山崩れによる流域総生産土砂量には上限値が存在する。

表層崩壊とそれにともなう土石流は過去に大土砂災害を引き起こしている。0次谷と、0次谷と崩壊の関係を調査・研究することは、斜面災害対策を行う上で極めて有意義であるといえる。

コナラ伐採 2月14日

毎週金曜日の定例作業日。参加者は芦田さん、新井さん、片桐さん、金子さん、草間さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。作業道上近くのコナラを伐採しました。
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枯損木伐採 2月13日

市民の森保全クラブ作業エリア内の園路近くのサクラ枯損木や落枝・倒木のおそれのあるコナラ、アカマツが業者により伐採されました。
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コナラ、アカマツは玉切り、加工してイスやベンチに利用できそうです。


落ち葉・刈笹焼却 2月12日

無名沼イ号下の畑で2月3日に水路から掻きだしておいた落ち葉と刈笹を焼却しました。
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明日、雨が降るかもしれないので、全部燃してしまいたかったのですが、2割くらいは燃せませんでした。

伐倒木を玉切りして運ぶ 2月7日

市民の森保全クラブの毎週金曜日の定例活動日です。参加者は新井さん、澤田さん、細川さん、三本さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。駒打ち用のホダ木として使うために伐倒現場で乾燥させていたコナラを玉切りして岩殿C地区に運びました。
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キノコの駒打ちは1月26日に実施し終了していますが、今日で10月16日に伐採したコナラすべての片付けが終わりました。

落葉ネット追加 2月6日

昨年12月15日22日に満杯にした堆肥箱の落葉はこの2週間で更に5㎝位下がっています。今年度はイベントとして落ち葉掃きが実施できなかったので、追加用に置いておく落葉を詰めたネットも数が足りません。作業道近くの落葉を集めてネットに詰めておきました。
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尾根の奥の落葉堆肥箱にヌカを撒いて落葉をかけました。
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強風で枯枝が落下 2月6日

市民の森の園路付近の高木は強風等で落枝のおそれがないかチェックされ、危険木にはテープが巻かれています。今日は作業エリア内で直径10㎝位、5m長の枯れ枝が林床に転がっていました。
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園路からの距離には関係なく倒木、落枝は起こります。林内作業時にはヘルメット着用、強風時には林内作業は中止です。落葉して枝や幹の状態が見やすい今のうちに、作業エリア内のコナラを再チェックしましょう。

刈笹や落ち葉を水路から掻きだす 2月3日

岩殿C地区に接する市民の森保全クラブ活動新エリア南向き斜面の裾刈りで水路に溜まっていた刈笹や落ち葉を掻きだしました。
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1月26日に落ち葉を燃しましたが、水路に溜まっているものは湿気っていて焼却しませんでした。落ち葉に笹が混じっているので、畑の上に置いて乾燥させて焼却処分します。

金曜日の活動を定例化 1月31日

1月26日の市民の森保全クラブ新年会で、今季、追加活動日としていた金曜日を今後は定例活動日とすることにして、毎週、活動することにしました。当面は9時半作業開始とします。今日は初回で、参加者は新井さん、草間さん、澤田さん、細川さん、Hikizineの5名でした。

新井さん、草間さん、岩殿D地区の耕作放棄地のヤナギやアカメガシワを伐採
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細川さん、岩殿C地区奥の水たまり、泥濘(ぬかるみ)の排水対策
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澤田さん、新エリア南向き斜面のアズマネザサ刈り
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29日、30日に比べて風が強く気温も低いので、作業は大変だなと思いながら家を出ましたが、現場は地形的に風が遮られているため、日陰の寒さ以外は気になりませんでした。ドラム缶に火を燃すことができたので、細川さんが持ってきてくれた植木鉢を利用したピザ釜でピザを焼きおいしく食べました。

 鳩山アメダス  1月31日(1月30日)
  日最高気温11.2℃(17.8℃)
  日最低気温-2.0℃(3.8℃)
  日積算降水量0.0mm(0.0mm)
  日最大風速8.8m/s(4.1m/s)
  日積算日照時間9.0時(8.8時)

落ち葉の焼却 1月26日

市民の森保全クラブ新エリアで1月7日に裾刈りして掃き下ろした落ち葉を焼却しました。岩殿C地区との境目の水路を埋めているものは湿気っているので、まず水路から出して畑の上で乾燥させることから始めないと燃せないようです。
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仮伏せ場の整備 1月24日

市民の森保全クラブ追加作業日です。26日のキノコの駒打ちに向けて、作業をする物置前の区画とホダ木の仮伏せをする岩殿C地区の奥の段周辺の整備をしました。参加者は芦田さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、Hikizineの5名でした。
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ホダ木にかけるカヤ(ススキ、オギ)を岩殿D地区、B地区上段で刈って運びました。
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26日はいつものように、9時集合で作業を始めます。

落ち葉にヌカをふる 1月24日

市民の森南向き斜面の奥から2番目の堆肥箱の落ち葉にヌカをふり、その上に落ち葉を追加しました。
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切り返し作業はできませんが、ヌカをふらない箱と比較してみたいと思います。

12月22日の落ち葉掃きでブルーシートをかけておいた箱ですが、縁から10㎝ほど下がっていました。
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ホダ木つくり 1月17日

市民の森保全クラブ追加作業日。芦田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの5名参加。1月10日につづいてホダ木作りをし、40本強追加できました。
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北向き斜面の尾根の園路近く(左写真)と下の園路近く(右写真)のコナラの比較。
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両者共樹齢は50年ですが、直径は50㎝と20㎝です。

作業道下の裾刈り終わる 1月11日

市民の森作業道と岩殿G地区との間の斜面の裾刈りをしました。
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※今年度の市民の森作業道と岩殿C~F~G地区との間の斜面の裾刈りは今日で終了しました。



ホダ木の準備 1月10日

市民の森保全クラブ定例作業日。参加者は芦田さん、金子さん、草間さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの7名でした。1月26日のキノコの駒打ちに向けて伐採現場で乾燥させてきた原木を玉切りして、ホダ木を岩殿C地区に運びました。コナラ、サクラ、シデと先日のヤナギにシイタケ、ヒラタケ、ナメコの駒を打つ予定です。
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細川さんがワラビ園に生えていたコウゾを刈りとりました。ありがとうございます。
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市民の森作業道に砂利を準備 1月9日

市民の森作業道の凹地用(19年11月1日24日12月5日記事)に砂利を土のう袋20袋用意しました。
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日本林業技術協会編『森と水のサイエンス』 1月8日

日本林業技術協会編『森と水のサイエンス』(東京書籍、1989年)を読みました。執筆者は中野秀章・有光一登・森川靖氏で、100不思議シリーズの1冊です。日本森林技術協会デジタル図書館に、PDF版がUPされています。

森と水のサイエンス』 目次
1 減りもせず増えもしない地球の水
   どこにどれだけの水があるか
   たえず循環する水
2 限りある貴重な資源
   すべての生命に不可欠な水
   限りある水資源
   地域と季節で異なる水の量
   水の循環と森林
3 森林に降る雨の行方
   森林に降り注ぐ雨
   林冠などによる降水の遮断
   浸透と流出
   森林植生による蒸散
   川の流れを調整する森林
4 土の中の水の動き
   森の土は水を吸い込む―土壌の種類と保水力
   地被や土壌による浸透能(水の吸い込み方)の違い
   土壌の保水力
   土壌のすき間と水の流れ
   森林の土は水をきれいにする

5 樹木の生育と水
   生命の井戸水
   植物の水吸収と土壌の水
   植物の水経済
   湿度を考える―湿度60%は乾いている
   蒸散量はどう測るのか
   蒸散―1日に30トン
   蒸散量の多い月は、年間の蒸散量は
   間伐や技打ちによって蒸散量は減るか
   蒸発と蒸散は本当に同じか
   水の吸収と移動― 100メートルも昇る
   水移動の経路―壁の中、管の中を水は流れる
   水と成長
6 森林の水保全上の役割
   森林の水保全機能とは
   水の流れをならす森林の土
   森林の状態と水の流れ
……河川流量の平準化をもたらす森林土壌の機能こそが、その森林土壌を生成し、維持する、森林のいわゆる水源かん養機能と治水機能の本質といえる。(119頁)
   うまい水もつくる森林の土
   森林による水の消費

7 水保全機能の高い森林
   単純より混交、若齢より高齢がものをいう
 水保全にかかわる森林の役割とは、自然の節理にさからわない範囲で、蒸発散量をなるべく少なくし、降水の流出を平準化するとともに流出する水の質を良好・安定に保つことといえる。
 この両機能を果たす中心舞台は森林土壌であり、浸透・透水性にすぐれ、かつ厚い土層を保持している森林こそ水保全機能の高い森林といえる。概念的には、すでにある森林土壌を確実に保全し、かつ将来に向けて、なお、着実に水に関する特性の改善を進めている森林といえる。言い換えれば、地表浸食や崩壊などから森林土壌を守る機能が大きく、かつ浸透・透水性を改善する機能の大きい森林植生、すなわち、強じんな根系を深くかつ偏りなく網のように張り、崩壊防止に対する杭効果とネットワーク効果が高く、林床には落葉層や低木・下草が豊かで安定しており、地表浸食防止に効果が高い森林である。同時に有機物の供給と土壌動物・微生物の生息促進によって土壌の団粒構造など、孔隙性を維持・改善する効果の高い森林が、将来性を含めて機能の高い森林といえよう。具体的には当該地域を適地とする複数の樹種・草種から成り、老齢に過ぎない範囲で高齢の大径木を主林木とし、樹齢・樹高もさまざまで、生態学でいう樹体の現存量が大きく、生態系として安定した生命活動の盛んな地域適応型の混交・複層林である。(126~127頁)

   混交社会の構成要員
 水保全に望ましい具体的樹種についていえば、個々の樹種に水保全面からみた特徴が認められることは事実である。まず、森林土壌の維持・改善にとって重要な根系についてみると、土壌条件などについての同じ比較条件下で、主たる根を垂直方向に張り、比較的深い土層にも根量のある深根性樹種と、主たる根を水平方向に張り、比較的深い土隔には根量の少ない浅根性樹種がある。前者の代表的樹種は、針葉樹ではアカマッ・クロマッ・スギ・モミ・ヒメコマッなど、広葉樹ではコナラ・ミズナラ・クヌギ・ケヤキ・クリ・トチなどである。後者の代表的樹種は、針葉樹ではヒノキ・カラマツ・サワラ・ツガ・トウヒ・エゾマツ・ヒバなど、広葉樹ではブナ・シラカシ、ニセアカシァ・ヤマハンノキなどである。同じ深根性・浅根性樹種といっても、根系の平面的張り方にも樹種による個性がみられ、一般に樹冠の投影面積の数倍程度に張るとみられる。例えば浅根性樹種でかなり広いものや、深根性樹種で相対的には広くないもの、あるいは斜面の上下、水平のいずれかの方向により広く張るものなどがあり、これも土壌保持の面で無視できない。
 土壌改良に重要な落葉などの有機物の供給能力についてみると、同じ比較条件下で樹種間に差が認められる。常緑針葉樹林は落葉樹林よりも多く、同じ常緑針葉樹林でもスギはマツやヒノキよりも多い。さらに、土壊改良に重要な土壌動物・微生物の生息についても、一般に針葉樹人工林は天然林より、若齢林は高齢林より、そして、構成樹種の単純な森林は複雑な森林より種類数も個体数も少ないといわれている。
 一方、降水遮断についてみると、細かい葉が小枝に密に着生して、単位面機当たりの葉量が大きく小枝が密にまとまった樹冠をもつ針葉樹類は、これらより比較的大きい平滑な葉を疎に着生する広葉樹類より一般に遮断作用が盛んである。また、同じ樹種でも、当然ながら、林冠の疎開した幼齢林や高齢林より、生育旺盛な青年期・壮年期の森林で大きい。さらに細かくみれば、例えば、ブナなどの広葉樹のうっ閉した壮齢林では雨水の一時保留作用が大きく、また樹体構造の関係などで樹幹流下雨量が多いため、激しい降雨の林床への衝撃的直達を避け、降水を穏やかに林床に導くといった働きにも特徴がみられる。蒸散作用についても降水遮断とほぼ同様なことがいえる。
 以上を総合すると、スギやブナなどは他に比べて一応水保全上すぐれた樹種と考えられるが、詳細に個々の特性についてみれば長所も短所も混じえており、すべての樹種についても同様なことが考えられる。結局、個々の特性について水保全に望ましい樹種があり、これを総合して相対的に優位な単独樹種を選定することはできるものの、絶対的な単独樹種はないといえよう。つまり、望ましい個別特性をもつ樹種の単純林ではなく、混交・複層林でそれぞれの個性が補強され合って全体機能が高くなる。(133~135頁)

 何よりも、健全で確実な生育を保持する森林でなければ、機能を発揮し得ない。したがって、当該地を本来適地とする複数の樹種の高齢木を中心とする混交・複層林で、地上部・地下部ともに充実し、活力ある生態系としての森林こそ、最も水保全機能が高い森林といえよう。(136頁)

8 降水による災害と森林
   洪水害
   山崩れ
   土石流
   地すべり
   なだれ
9 むすび

用語解説
混交林:2種類以上の樹種からなる森林で、単純林に対するものである。ただし、林業に関係のない下木の類は考えにいれない。また、数種類の林木からなる森林でも、その大部分が一樹種であるときは、単純林として取り扱う。混交林は性質の異なった樹種、例えば針葉樹と広葉樹、陰樹と陽樹、浅根性の樹種と深根性の樹種などが適当に配置されることによって、林地の生産力を十分に活用することができ、林木相互の競争が柔らげられるので、林木が健全に育ち、木材の生産量も多いと主張されている。害虫・菌類・暴風・山火事などに強い樹種が混ざることによって、これらの害が発生しても急激に広がることが防げ、天敵の繁殖にも好適であり、諸害に対する抵抗性も強い。(168~169頁)

複層林:人工更新により造成され、樹齢、樹高の異なる樹木により構成された人工林の総称。一斉に植栽され、樹齢、樹高がほぼ同じ森林に対する語。一部の樹木を伐採しその跡地に造林を行うことの繰返しにより造成される。(174頁)


新エリアの裾刈り 1月7日

市民の森保全クラブ作業エリアの裾刈りをしました。新エリア南向き斜面(岩殿C地区の無名沼イ号下の1番目・2番目の畑の上)です。
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急斜面なので刈払機だけでなく鋸(ノコギリ)も使い、慎重に作業し、落ち葉も掃き下ろしました。

2019年2月16日の記事に2月14日のこの現場の写真を掲載しています。
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振り返り:2018年11月の新エリア(南向斜面) 1月6日

2018年11月末、重機を入れて岩殿C地区に接している市民の森の南向き斜面下部のアズマネザサの大藪が業者により除去されました。現在、この南向斜面が市民の森保全クラブの新作業エリアとなっています。

2018年11月21日
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2018年11月22日
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無名沼イ号の堰堤付近は急斜面はユンボも使い、手間のかかる作業でした。

2018年11月23日
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2018年11月25日
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2019年2月16日
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18年11月~19年2月、無名沼イ号には水がありませんでした。

岩殿入山谷津の植物追加調査第10回 12月23日

今日は、二宮さん、小野さんとボッシュ林、石坂の森、市民の森を歩きました。秩父地方では、22日夕から降った雨が23日未明から雪に変わり、初雪となりました。外秩父山地の山もうっすらと雪化粧しているものがありました。空気が澄んでいて北にある比企丘陵の山の上に太平洋セメント熊谷工場の煙突が見えていました。
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ボッシュ林では台風19号で倒れたアカマツやコナラの幹が玉切りされていました。
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年輪を数えてみるとどちらも50年前、1970年頃の産まれです。

石坂の森は若い雑木林です。市民の森は国有林、石坂の森は民有地+国有林という来歴や払い下げ後の管理の仕方の違いによるものではないかと思いましたが、明らかにすることは今後の課題です。
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市民の森31.9ヘクタールは岩殿1738-1という地番一筆ですが、岩殿物見山駐車場からの中央園路の地球観測センター寄りの森は市民の森保全クラブの作業エリアよりは、石坂の森っぽい雑木林です。入山沼側の北向き斜面はコナラの成長が保全クラブ作業エリアの南向斜面よりは悪いですが、ボッシュ林の北向き斜面と比較するとシデが目立つことはありません。森の成り立ちに思いをめぐらすのも楽しいものです。
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中央園路沿いの石坂の森見晴らしの丘下の土砂崩れを起こしていた場所は修覆工事が終わっていました。
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コナラ林の落ち葉掃き② 12月22日

市民の森保全クラブの定例作業日です。参加者は芦田さん、新井さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの8名です。12月15日に続いて、市民の森作業エリア南向き斜面コナラ林の落ち葉掃きを行いました。1間×1間の堆肥箱2つを満杯にして作業終了しました。
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今年は落ち葉掃きをイベントとして実施することができず残念でしたが、効率良く落ち葉を掃き集める技の向上がありました。来年度に生かしていきましょう。

北向き斜面の下草刈り終了 12月20日

市民の森保全クラブの追加作業日。参加者は芦田さん、澤田さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの5名でした。作業エリアの北向き斜面の下草刈りが終了しました。22日(日曜日)は、落ち葉掃き。1月からは、チェンソーを使ったコナラ林の伐倒作業を軸にして活動します。
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ヤママユガの繭 12月20日

市民の森作業エリアの南向き斜面下部に落ちていたヤママユガの雄(♂)の繭です。幼虫はヤマザクラの葉は食べないので、コナラについていたのでしょう。
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※岩手県立盛岡農業高等学校 環境科学科2年 森林文化研究班(2010年)
   研究の動機及び目的
 ヤママユガは、昆虫網・鱗翅目・ヤママユガ科の日本在来種の野生の蚕で屋内飼育で養蚕業に用いる中国原産の白色蚕(家蚕)とは違い、国内に植生するナラ類をはじめとする広葉樹の森林に生息していることから野蚕とも天蚕とも言われている。もともと天敵も多く繁殖率も低いことに加え、近年の国内林業の衰退による森林荒廃によって自然界のヤママユガの個体数は減少の一途をたどっている。また、繭からとれる生糸は、貴重で高価なことから私達は「ヤママユガの生態メカニズムを解明し、大量繁殖させ、産業への有効活用法を見出し、その魅力を広げることで林業の活性化や森林の再生、山村復興、しいてはそれが豊かな自然環境づくりにつながると考え、その一躍を担いたい」との思いを込めて研究に取り組むことにした。

コナラ林の落ち葉掃き① 12月15日

市民の森保全クラブの追加作業日です。芦田さん、新井さん、片桐さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineと東京から自然観察指導員の伊藤さんと稲子さんが参加して10名でコナラ林の落ち葉掃きを実施しました。
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1間×1間の落ち葉堆肥箱3つ(A、F、G)と一間×半間の2つ(b、c)を満杯にしました。来週22日(日曜日)の定例活動日に残りの2箱(D、E)に掃いた落ち葉を入れます。

落ち葉堆肥の袋詰め⑤ 12月14日

南向斜面の尾根側の奥にある落ち葉堆肥箱の堆肥を土のう袋に詰めました。29袋詰めたところで残りの袋がなくなりました。カブトムシの幼虫は1袋で20匹位出て来ました。落ち葉堆肥箱1箱には700匹位はいると思います。
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左奥には木っ端を入れて、コンパネの下のすき間を塞ぎます。
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明日は市民の森保全クラブの追加作業日として、9時から落ち葉掃きを実施します。


橋板を架ける 12月13日

市民の森保全クラブ第2金曜日の定例作業日です。参加者は、芦田さん、新井さん、金子さん、草間さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの8名でした。

北向き斜面の下刈り
奥の部分は終了し入山沼側の下斜面に移りました。
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橋板架設
セメント林で加工(11月29日12月1日)した橋材を皆で運んで2ヶ所に架けました。 
 ボッシュ林、岩殿C地区の間の水路
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 無名沼イ号の水路
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 前回、脱輪したので1枚増設しました。

簡易トイレ復活
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台風19号で倒れて片づけていたものを立て直しました。

石焼き芋失敗
羽釜で石焼き芋作りに挑戦しましたが羽釜が壊れて失敗。
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強火で加熱しすぎたようです。

落ち葉堆肥箱の容量 12月12日

市民の森保全クラブ管理エリアに設置している落ち葉堆肥箱は1800㎜×900㎜のコンパネ4枚を使っているので1800㎜×1800㎜×900㎜の大きさで、容量は2916リットルになります。
尾根の園路付近にある⑤の堆肥箱は、現在上から720㎜下がったところに落ち葉堆肥があります。昨年12月23日に満杯にしてその後1月14日5月1日に落ち葉を追加して山盛りにしていますので、5 月から8ヵ月で落ち葉の堆肥化がすすみ、現在8割減で583.2リットルになったということです。
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コナラの落葉 12月12日

落ち葉が厚く積もっている場所や風で吹き飛ばされている場所などいろいろです。
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夕方から風が強くなったので落葉がすすむでしょう。


落ち葉堆肥の袋詰め④-2 12月11日

昨日の続きで3袋追加して4箱目の堆肥は23袋になりました。
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5個目の落ち葉堆肥箱です。
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この箱も箱の下側に穴が掘られ荒らされていました。
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落ち葉堆肥の袋詰め④ 12月10日

昨日に比べると温かい一日で、南向斜面の尾根側にある落ち葉堆肥箱で堆肥を土のう袋に詰めました。
箱の外側を直したり、堆肥の量が少なめ(箱に入れた落ち葉の量が少なかったためか?)で、その分カブトムシの幼虫の密度が高く、潰さないように移植ゴテで作業したり、堆肥化が遅れている落ち葉を取り除いたりしたので手間取りました。
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25袋詰めたところで、夕暮れになり途中で終えました。


落ち葉堆肥の袋詰め③ 12月9日

市民の森作業エリアの南向斜面下部、園路の東側にある落ち葉堆肥箱で落ち葉堆肥を土のう袋につめました。
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35袋になりました。

森林整備は安全第一 12月6日

市民の森保全クラブは結成以来、「無理なく、楽しく、安全に」をモットーにしてきましたが、安全が第一です。これからも事故をおこさないように研鑚していきましょう。
NPO法人森づくりフォーラムのサイトニュースに『安全な森づくり活動のために<事故事例に学ぶ>』が掲載されています。

◎伐採作業における事故(1)伐採方向のズレによる事故
 大ケガにつながる伐採での作業
 事故の約3分の1は伐採作業中の事故
 伐採作業における事故の分類
 伐倒方向のズレによる事故
 ①ツルの残し方が基本どおりにできてない。 特に、受け口を作る際の水平方向の刃がツルの部分まで食い込むと、ツルが機能しません。
 ②追い口の切り過ぎ。ツルが機能せず木は重心方向に倒れていきます。太くて重い木なら、倒れる方向のコントロールは困難です。
 ③木の重さに対する甘さ。特に、重量のある木の伐倒方向は手で引っ張るロープではコントロールできません。
 ④広葉樹大径木の重心と重量の認識。広葉樹は横枝が張り、重心が木の中心を外れて偏っているのが一般的です。また、とんでもない重さです。伐採する時のツルの残し方とチルホール等の引っ張り加減により、ツルが機能せずに思わぬ方向に倒れるかもしれません。

◎伐採作業における事故(2)かかり木処理の際の事故」、「チェーンソーによるケガ
 かかり木処理の際の事故
 かかり木の処理は危険な作業
 チェンソーによる伐採中のケガ

◎伐採作業における事故(3)その他の事例
 枯れ枝の落下による事故
 玉切りの際のケガ
 枝落としの事故
 伐倒時の巻き込まれ
 伐倒時の避難の際の事故

※過去のブログの記事からリンクを辿って下さい。
ダウンロードして印刷しておいたらよいものがあります。

市民の森追加作業日 12月6日

市民の森保全クラブ追加作業日。参加者は芦田さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの6名でした。コナラ林(旧エリア)の北向き斜面の草刈りの続き。北向き斜面のアズマネザサは南向き斜面のものよりは日当たりが悪いので全般的に丈が短いですが、奥の斜面の方が伸びがよいようです。日蔭の日当たりの違い?照度を測ってみたいですね。
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鷲巣さんがワラビ園の草刈りをしました。
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小砂利を凹地に入れる 12月5日

入山沼堰堤の穴ぼこと市民の森作業道の凹地に小砂利を入れました。充分な量ではありませんが、冬の間は集中豪雨はないでしょうから、とりあえず様子をみてみましょう。
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落ち葉堆肥の袋詰め② 12月4日

今日は隣の落ち葉堆肥箱で、落ち葉堆肥を土のう袋に詰めました。
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1箱で38袋になりました。

入山谷津谷頭部の下草刈り 12月4日

今年度から市民の森は東松山文化まちづくり公社が指定管理者として管理業務を行っています。岩殿C地区の無名沼イ号の奥、入山谷津の谷頭部の谷壁斜面と谷頭凹地を業者が下刈りしていました。
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谷頭頂部の尾根に市民の森の園路はあります。
市民の森は5年サイクルで一巡する下草刈りを行っています(ボッシュ林は毎年)。
今年は、市民の森保全クラブの管理エリアの西側が作業エリアです。

岩殿物見山駐車場の被災ゴミ 12月3日

災害ゴミの仮置き場として使われている岩殿物見山駐車場。台風19号の被災から50日経ち、片付いてきました。最大時の量の半分位になったでしょうか。
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落ち葉堆肥袋詰め① 12月3日

今日も落ち葉堆肥を土のう袋に詰めました。
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20袋作ってみましたが、あと15袋分位は箱の中に残っています。

落ち葉掃き準備 12月1日

12月15日、22日(日曜日)に市民の森保全クラブメンバーでコナラ林の落ち葉掃きを実施します。今年は、岩殿物見山駐車場が台風19号の災害廃棄物の仮置き場として利用され、他所に参加者の集合場所・駐車場を確保できないため、恒例の落ち葉掃き&焼き芋イベントは中止しました。

昨年、かき集めた落ち葉を入れた落葉堆肥箱にある落ち葉堆肥を土のう袋に詰め始めました。
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カブトムシの幼虫と土壌微生物の協働で土のような堆肥ができました。

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今年は堆肥箱(1間×1間)は新設せずに、昨年までに設置している5箱に積み込みます。

北向き斜面の下草刈り、橋材加工 11月29日

市民の森保全クラブの追加作業日。参加者は芦田さん、澤田さん、細川さん、渡部さん、Hikizineの5名でした。市民の森作業エリアの北向き斜面の下草刈りをしました。刈り終るには、12月いっぱいはかかりそうです。
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渡部さんは、セメント林のコナラ伐木をボッシュ林側の沢に架ける橋材に加工しました。
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チェンソー1本での製材。お見事です。

今日29日の鳩山アメダスの最低気温は午前6時20分、-1.0℃を記録。市民の森の紅葉が楽しめるのは今の内です。じきに落葉が始まります。
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市民の森の歴史(1986年の新聞記事から)③ 11月27日

東松山市の市民の森は国有地の払下げから始まりました。『朝日新聞』埼玉版(1986年11月12日)の記事です。

東松山市に払い下げの国有林 森林公園に整備 遊歩道や休憩所を設置
 東松山市岩殿の国有林31.9ヘクタールが、13億7900万円で東京営林局から東松山市に払い下げられることになり、同市は、埼玉の自然100選に選ばれた物見山にも近いこの森を、森林公園として整備、市民の憩いの場にする考えだ。
 鳩山町と境を接する物見山北西の土地で、主に松類の植えられた丘陵地。都市近郊の飛び地で地質が林業に適さないため、東京営林局が払下げを決め、9月に同市に通知があった。同市は、住宅団地やゴルフ場の建設で、比企丘陵の緑がどんどん失われていることから、この森を市民の財産として残すことを決め、すでに議会の同意を得ている。
 今後、契約の細かい点について交渉を重ね、12月末までには正式契約し、その後、3700万円かけて遊歩道、休憩所、池、広場などを整備する。
 市では「この森は、現在県に誘致を働きかけている平和資料館の予定地と近く、こども動物自然公園や岩殿観音、物見山とともに、一大観光・レクリエーション地域にしたい」と話している。 『朝日新聞』埼玉版(1986年11月12日)

市民の森の歴史(1986年の新聞記事から)② 11月26日

東松山市の市民の森は国有地の払下げから始まりました。『埼玉新聞』(1986年11月12日)の記事です。まずは「物見山森林公園」(仮称)として整備。

東松山 国有林32ヘクタール市が取得へ
 岩殿地区 森林公園を建設 約14億円で購入 来月にも売買契約
 東松山市(芝崎亨市長)は11日、林野庁の所有する同市岩殿地区の国有林約32ヘクタールを約14億円で購入する計画であることを明らかにした。早ければ来月中旬にも国と同市との間で売買契約が成立するが、県内の市町村が、払い下げられる大規模な国有林を取得するケースは珍しい。同市は当面、購入する国有林を「物見山森林公園」(仮称)として整備するが、貴重な緑地帯だけに長期的な視野から市民の公共財産として有効利用を図る方針。

 東松山市が購入する国有林は、東武東上線高坂駅から西南約4.5キロの岩殿観音で知られる比企丘陵地帯31.8ヘクタール。同地区は県営こども動物自然公園、東京電機大、大東文化大、地球観測センターなど多くの公共施設が隣接している。一部は県立比企丘陵自然公園に入る。購入価格は13億7930万円。
 同市が国に対し購入目的として提示した整備計画書(3ヵ年計画)によると、自然環境を保全しながら、「物見山森林公園」として整備する。園内には展望台とあずま屋を建設、総延長約4.5キロの散策路を設置する。また、沢の一部をせきとめ、親水池を造るほか、山桜が観賞できる「春の森」(仮称)、バードウォッチィングが楽しめる「小鳥の森」(同)などを設ける。
 今回の国有林払下げについて東京営林局は、同地区がアカマツ林で粘土質のため林業地として生産性に乏しいことを上げているが、背後には苦しい林野庁の財政を売却によって補てんする目的が強い。
 しかし、同市にとっては首都圏に残された貴重な緑地帯を手に入れたわけで、購入価格も昨年12月、隣接する鳩山町内の宮山国有林約42ヘクタールが32億円で日立製作所に売却されたケースに比べ破格の安さ。
 また、同市は比企広域(一市六町三村)の中核都市。比企広域市町村圏協議会は本年度、21世紀の同地区の開発指針となる「ハイタウン・比企21構想」を打ち出し、森林資源を土台とした森林文化都市の創出を目指している。このため同市は当面、森林公園として自然を保護、広域的な視野に立った国有林の有効利用計画を練る方針。
 国との正式な売買契約は、12月20日前後の見込み。

活用計画も考えたい 柴崎亨・東松山市長の話
購入する国有林は、宅地化などで少なくなった市内に残る貴重な緑地。市民の夢を買ったつもりだ。森林公園としてまず整備するが、次の時代に残る有効な活用計画も今後は、考えていきたい。  『埼玉新聞』(1986年11月12日)

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