・台風19号による埼玉県内の被害状況
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・台風19号により決壊した越辺川・都幾川流域の降雨量
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・台風19号により決壊した越辺川・都幾川の河川水位の経時変化
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・[県]都幾川の被災地点付近の治水地形分類図
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・都幾川の主な被災状況-決壊地点の特徴:神戸大橋上流右岸-
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・都幾川の主な被災状況-決壊地点の特徴:神戸大橋右岸-
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・都幾川の主な被災状況-本川に流入する支川の決壊-
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・都幾川の主な被災状況-本川に流入する支川の決壊-
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・都幾川の主な被災状況-越水地点の特徴-
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・都幾川の主な被災状況-越水地点の特徴-
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・都幾川の主な被災状況-越水地点の特徴-
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・[県]都幾川の被災地点付近の航空写真(10/13撮影)
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・新江川の主な被災地点付近の治水地形分類図
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・新江川の主な被害状況-決壊地点の特徴:山王樋門から120m-
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・新江川の主な被害状況-決壊地点の特徴:山王樋門から120m-
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・新江川の主な被害状況-決壊地点の特徴:山王樋門から120m-
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・都幾川・越辺川の決壊地点付近の治水地形分類図
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・都幾川・越辺川の合流点付近の決壊以外の堤防被害状況
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・都幾川の浸水被害状況-右岸から0.6k付近から早俣橋-
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・都幾川の浸水被害状況-段丘面に残された浸水痕跡-
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・都幾川・越辺川の決壊地点付近の航空写真(10/13撮影)
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まとめ︓埼玉県内の河川堤防の被害・そのメカニズム
都幾川堤防の決壊による浸水被害の特徴
・都幾川右岸0.4k、神戶大橋付近の2箇所の堤体が決壊した。(左岸6.7k付近で支流の決壊あり)
・いずれの決壊箇所も越水により、裏法面の浸食を生じ、その後決壊に至っている。
・決壊した区間の上下流部では、越水による裏法浸食が確認された。また、裏法尻をコンクリートブロックで補強されていた区間では、決壊を免れている。
・都幾川右岸0.4kには小剣樋管があり、この上下流で堤体形状が異なる特徴がある。
・浸水した地域は、都幾川右岸堤防、越辺川左岸堤防と段丘面に囲まれた低平な氾濫平野である。
・早俣地区(自然堤防上の微高地)であったが、集落の多くが床上浸水の被害を受けていた。
・正代・早俣地区の浸水範囲は、段丘面に残された明瞭な浸水跡より、標高23m以下の土地が浸水したと推察される。

新江川堤防の決壊による浸水被害の特徴
・決壊箇所は、市野川合流地点(山王樋門)から上流へ120mの地点である。
・被害状況から、新江川も越水にともない裏法面が侵食し、決壊に至ったと考えられる。
・新江川が越水に至った要因として、
  ・本川へ流入する中小河川の流下能力
   ・本川へ流入する際の水門・樋門の操作などが考えられる。
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まとめ︓埼玉県内の河川堤防の被害・そのメカニズム
越辺川堤防の決壊による浸水被害の特徴
・越辺川右岸0.0k付近の堤体が13日(日)未明に、越水し裏法浸食を生じ、その後決壊した。
・決壊した堤防延⻑は、70m程度である。
・浸水した地域は、越辺川右岸堤防、小畔川左岸堤防と段丘面に囲まれた低平な氾濫平野である。
・浸水領域は広範囲であり、河川水位や現地調査時のゴミの漂着物の位置関係より、標高18m以下の土地が浸水したと推察される。
・浸水範囲内には、飯森川・大谷川があり、本川の河川水位が上昇したことで支川のゲートを締め、ポンプ排水していたが排水量が増加したために内水氾濫も発生した。
→越辺川の外水氾濫に加えて、支川の内水氾濫が生じ、浸水範囲が広範囲に及んだと考えられる

福川堤防の浸透被害の特徴
・浸透箇所は、利根川合流地点(福川水門)から上流へ400mほどの地点である。
・被害状況から、河川水の浸透により、裏法尻付近からパイピングによる漏水・噴砂を生じた。また、同箇所では裏法面の陥没被害が併せて発生している。
・この堤防にはモグラやネズミといった小動物の巣穴が多いといった農家の方の証言があり、この影響を受けて法面陥没といった被害に進展した可能性が考えられる。
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