山梨県峡東(きょうとう)地域(山梨市・笛吹市・甲州市)のモモとサクラを満喫しました。

八代ふるさと公園の甲州蚕影桜(こうしゅうこかげざくら)(笛吹市八代町岡)
南アルプスや甲州盆地を一望できる眺めの素晴らしい公園です。
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盃塚古墳(さかづきづかこふん)の隣にある2本のソメイヨシノ。

慈雲寺(じうんじ)のイトザクラ(甲州市塩山中萩原)
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樋口一葉の両親が寺子屋に通っていたことから、境内に「樋口一葉女史文学碑」(1922年)がある。

帰路、大菩薩ラインの甲州市柳沢峠(標高1472m)からの富士山
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日本農業遺産 果実の里 山梨県峡東地域(山梨市・笛吹市・甲州市)
 山梨県峡東地域の果樹農業システムが日本農業遺産に認定(2017年3月、全国8地域初認定)
峡東地域の果樹農業システムの特徴
 峡東地域はわが国におけるブドウ栽培発祥の地とも云われており、地形や気候を巧みに利用しながら、長い年月をかけて高品質な果実を生産するための高度な栽培技術を作り上げてきました。
 例えば甲州式と呼ばれる江戸時代に考案されたブドウの棚式栽培や、手間ひまをかけた、きめこまかい栽培管理は世界的にも独特の技術であり、生産された果実は国内はもちろん海外でも高く評価されています。
 また、800年あるいは1300年前から栽培されてきたブドウの「甲州」をはじめ、本地域で栽培している果樹の品種・系統はモモやスモモ、オウトウ、カキなど[この5品目だけでも]300種以上にのぼるなど、他に類をみない多様性を有しています。
 こうした歴史ある果樹農業は、400年の歴史をもつ枯露柿(ころがき)生産やワイン醸造、農業の観光利用などと組み合わされ、現在でも地域の暮らしを支える産業として重要な役割を果たしています。

盆地に適応した山梨の複合的果樹システムとは
 扇状地の傾斜地を中心に多くの品目・品種を栽培し、品質の高い果実の生産をするとともに、果実加工や農業の観光利用などを組合わせ、地域の暮らしを支える産業の維持と生態系との共存を図ってきた持続的かつ独創的な農業システムです。

 多様な果樹栽培
  地形、気候に適応した栽培技術
  多様な遺伝資源、品種開発
  四季折々の美しい景観
 生物多様性
  里山と平地をつなぐ緑のネットワーク
  動植物の生息環境の提供
  雑草を利用した草生栽培
 果実加工と果樹農業の観光利用
  地域独自の加工技術
  多面的な生計保障による農家経営の安定
  地域経済への貢献と雇用の創出

世界農業遺産への認定をめざして 峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム概要
 峡東地域の農地の多くは扇状地にあり、不整形で狭く、傾斜や起伏、土壌などの立地条件は様々です。
 農家は、扇状地という立地条件や多雨・湿潤な自然条件に適応できる作物としてブドウ、モモなどの落葉果樹の栽培を行ってきました。
 適地・適作により、扇状地の条件に適応し効率的に利用する独特の土地利用を行うことで、世界トップレベルまで果実の高品質化・高付加価値化を進めることにより、収益性の高い農業経営を実現しています。
 長い歴史の中で、峡東地域の農家の知恵と工夫、努力により、小規模な家族経営農家の暮らしを安定的に支えることが可能な、優れた果樹農業システムが築き上げられています。
将来にわたり守り継承しなければならない峡東地域の果樹農業システム
 「果樹の農業生物多様性
  多品目、多品種・系統の果樹栽培
  地域に自生する草種を利用した草生栽培
 「扇状地に適応した独特なランドスケープ
  複雑な立地条件に適応した巧みな土地利用
 「伝統的な知識システム
  甲州式ブドウ棚
  きめ細かな管理による世界最高水準の高付加価値化
  果実加工や観光利用
世界的に重要な課題、現代的な課題への貢献
 「持続可能な開発目標(SDGs)との関連
  1 貧困をなくそう
  2 飢餓をゼロに
  5 ジェンダー平等を実現しよう
  7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8 働きがいも 経済成長も
  10 人や国の不平等をなくそう
  12 つくる責任 つかう責任
  13 気候変動に具体的な対策を
  15 陸の豊かさを守ろう
      (峡東地域世界農業遺産推進協議会パンフレット)