農林水産省主催・時事通信社共催・観光庁後援「農泊シンポジウム2.0」(東京会場)に参加しました。
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農林水産省、観光庁から施策の説明があり、3本の講演がありました。
農泊とフードツーリズムを核とした滞在型田園リゾートについて(ANA総研・稲岡研士氏)

国内外の観光客が農泊地域に求めるもの(日本旅行・三好一弘氏)
  ・日本国内マーケット 30代~50代では店頭販売よりWEB販売が利用される傾向
                WEB販売における関東居住者の割合は人口比率よりも高い
                店頭販売ではファミリーの旅行が圧倒的シェアを誇る
  ・インバウンドマーケット成長の3つの要因
    環境的要因(円安の進行) 制度的要因(ビザの緩和) 政策的要因(海外でのプロモーション拡大)
    ①主要4市場(中韓台香)のシェアが増加 67%(2014年)→74%(2017年)
    ②伸び率mもアジア各国は顕著(2014年→2017年の伸び率)
        全体:214% 中国:305% 韓国:259% 台湾:161% 香港:241%
       →世界的に増加しているが、特に東アジアからの伸びが顕著
  ・インバウンドマーケット 訪日旅行の目的
    各地での体験を重視する欧米に比べて、アジアはまだショッピングや街歩き等観光の要素が強い
    今後はこれまでの日本人の旅行の変遷と同じ様に、欧米的な体験型へ
       →モノ消費からコト消費へ
  ・農泊に取り組むために
    ①自ら(自地域)を知る! 
      客観的データを様々な角度から読み解くことで、自地域での課題が見えてくる
      他地域を分析することも必要 
    ②同じ環境の地域はない! 
      似たような地域があったとしても絶対に違う
      他地域と同じことをやっても成功するとは限らない
      他地域の取り組みをベンチマークしつつ、自地域独自の取り組みを
    ③何かをすれば人がくるわけではない!
      頑張っているのは自地域だけではない
      他地域も頑張っているなか、効率的施策の実行が必要
      そのための分析が重要
  ・宿泊者(日本人)が農家民宿に求めること
    「食事」に関して、宿泊者が訪れた地域の食事を求めている
    農家民宿での「農林漁業等の体験」や「交流」は、独自の魅力である
    「食事面」では、地元産の食材や地域特有の食材を利用した郷土料理、伝統料理、行事食を希望
  ・宿泊者(日本人)の年代別にみた農家民宿に求めること
    20代から30代の宿泊者が「交流」を、40代から50代は「農林漁業等の体験」を求める傾向

農泊地域と旅行会社等との連携事例
    ~農泊地域と企業とのより良い連携に向けて~ (JTB総研・上田嘉通氏)

※「2015年度 観光と連携したグリーン・ツーリズムの推進報告書」(農協観光、2016年3月)

※「農林漁家民宿開業・運営の手引」(農協観光、2016年3月)

【1章】: 農家民宿開業に向けた準備について

【2章】: 農家民宿の開業手続きについて

【3章】: 宿泊者との関わり方について

【4章】: 安全管理について

【5章】: 関係者との連携について

【6章】: 外国人旅行者の受入れについて

【巻末資料】


※「2014年度 観光と連携したグリーン・ツーリズムの推進報告書」(農協観光、2015年3月)