関東農政局で開かれた農泊推進キャラバン(埼玉会場)に参加しました。
農泊とは、「農山漁村において、日本ならではの伝統的な生活体験と農村地域の人々との交流を楽しみ、農家民宿、古民家を活用した宿泊施設など、多様な宿泊手段により、旅行者にその土地の魅力を味わってもらう、農山漁村滞在型旅行」です(農林水産省農村振興局『農泊プロセス事例集(2017)』2017年7月)。『明日の日本を支える観光ビジョン』(2016年年3月策定)に、農泊推進が位置付けられ、今後2020年迄に、農泊500地域創出を目標として事業を推進するとしています。
「農泊」をビジネスとして実施するための現場実施体制の構築、地域資源を魅力ある観光コンテンツとして磨き上げる取組等を支援し「農泊」を推進するため、農山漁村振興交付金が17年度から交付されています。2020年度までに、都市と農山漁村の交流人口を1,450万人までに増加させる、25年度の農村部の人口が2,151万人を下回らないように人口減を抑制するという政策目標のもと、新年度の交付金公募に向けて、農山漁村普及啓発対策、農山漁村交流対策、農山漁村定住促進対策について内容の説明と提案書審査の観点等について説明がありました。
P1170010

事例発表:埼玉県内で17年度に採択された農泊推進対策実施地区は、(一社)おもてなし観光公社(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)と滑川町農泊推進協議会の2地区で、「滑川町農泊推進協議会の取り組み」について報告がありました。滑川町では全8回の農業体験イベント参加者232人中、宿泊者は1名だけだったとのことです。埼玉県では2016年に県内を訪れた観光客はのべ約1億4183万人(データがある31都道県中、東京都に次いで2位)ですが、日帰りが圧倒的で宿泊者の割合は1.2%で最下位(『読売新聞』2018年1月1日)です。

プレゼン:JTB関東、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ、日本旅行、農協観光から農泊の取り組みについて提案がありました。