児沢の上の田んぼの水路沿いの畦をイノシシが掘り返しています。今日はタイヤが積んであるあたりも掘られていました。
IMG_1276IMG_1280IMG_1270
一昨年(2015年)5月18日、児沢家で休憩していた時、上の畑にイノシシが現れました。各地で見られる、田んぼを電気柵で囲うようなことは避けたいものです。

滋賀県農業技術振興センター「野生獣の冬期の餌場価値を低減する畦畔・法面管理技術」(農研機構近畿中国四国地域研究成果情報より)
[成果の内容・特徴]
  1. 1月の草量は10月下旬以後に畦畔・法面の雑草を刈ることで約20%に低下でき、冬場の餌場価値を 低減できる。
  2. チガヤは法面に栽植後4~6月に3回刈ることで被覆率、草丈とも大きくなり、法面を優占したまま 冬枯れるため、冬期の緑草量は減少する。
  3. ヒガンバナの優占法面では、被覆度が冬期に約90%に達し、イノシシによる掘り返しが認められない。 
[成果の活用面・留意点]
  1. 本成果の導入にあたっては、優占草種、気象条件等の地域性を考慮する必要がある。
  2. チガヤの繁殖は6~7月に採種して育苗するか、根株を掘り取って移植する方法があり、マット苗、 セル成型苗も市販されている。また、チガヤは遺伝的な変異が大きいため、いずれの繁殖法でも地域に 自生する株を利用することが望ましい。
  3. ヒガンバナの球根等は、植物神経毒のアルカロイドを有しているので、注意を要する。
  4. ヒガンバナを早期に繁茂させるには、稲作期間中に通常行う草刈り後、開花前(おおよそ9月下旬)に 花茎を切除するなどのきめ細かな管理を行う。
  5. チガヤ、ヒガンバナの植栽だけで野生獣の直接的な侵入を防ぐことは困難であるため、防護柵などと 併用することで獣害防止効果が高まる。
  6. 農地の餌場価値を低減するためには、ヒコバエや放棄果樹などのエサ資源を無くす対策とあわせて 実施する必要がある。
※「2010年代、毒草を食べだしたニホンジカやイノシシなどの獣たち」(『PE2HO Betelgeuse's Diary』より)
※……シカが彼岸花の新芽を食べ、イノシシが餌を求めて参道沿いを掘り返したことから球根が露出。昨年[2013]秋には彼岸花が全滅し、花が咲く光景が見られなくなった。……(産経WEST 2014.9.10