この記事は、キハラゴマダラヒトリをニカメイガと誤認して書いてしまいました。写真はキハラゴマダラヒトリです。

交尾中のキハラゴマダラヒトリ(ヒトリガ科)。
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以下、ニカメイガについての引用です。
※ニカメイガをモデルとする種の絶滅過程の研究―絶滅危惧種を救うために― 桐谷圭治・田付貞洋(『植物防疫』2011年5月号)
 かつての害虫としての猛威は,1953年の佐賀平野での大発生にうかがうことができる。佐賀平野中心部の城田での誘殺数は,1950年の200頭前後から「漸進大発生」の様相を示し,1952年の第1世代では100倍の20,000頭をこえ,翌年53年の越冬世代で23,000頭を記録したが,その後同年第1世代になると大発生は崩壊し,誘殺数も300頭前後に激減した(桐谷,2009)。この大発生時には,幼虫がイネ茎を食い荒らす音が畔に立っていても聞こえたそうである。さらに,幼虫の集団移動が生じ,その際には通常の寄主植物ではない,サトイモ,メダケ,タカナ,ダイコンまで加害されたと記録されている。また,農民がトラックを仕立てて「BHCかホリドール(パラチオン)をよこせ」と農薬会社の工場におしかけたのもこの時である。
 ところが,1960年代の日本の高度成長期を境にニカメイガの生息密度は減少し続けた。現在では「並のイネ害虫」,あるいは「ただの虫」,さらに地域によってはほとんど「絶滅危惧種」に近い状態にまで至っている……(20頁)
ニカメイガ(岐阜大学応用生物科学部昆虫生態学研究室HP)