明日28日は5月8日以来のひさしぶりの定例作業日です。しばらく刈払機を使っての作業が続くので、刈払機作業の事故事例とその原因・対策についてテキストを読んで復習しました。

『森づくり安全技術マニュアル 動力機械編』(森づくり安全技術・技能全国推進協議会、2013年)64頁~69頁より

刈払機作業の事故事例

①飛んで来た刈刃チップが手に刺さった
原因:飛散物防護カバーを、取扱説明書が指示する位置から離して固定していた。
 手の防護【手袋】をしていなかった。

②刈払機を地面に置かないまま刈刃に触れ、手を切った
原因:草が巻き付くことは頻繁(ひんぱん)にあるため、面倒になって刈払機を地面に下ろさないまま草を取った。

③地拵え(じごしらえ)作業中に転倒し身体を切った
原因:浮き石の上に乗った。
 ハーネスを使用していなかった。
 スロットルレバーが固定されており、ハンドルを離してもエンジンの回転が落ちない状態だった。

④下刈作業中、スズメバチに襲われた
原因:スズメバチの巣があることに気づかず、巣に振動を与えた。
 防蜂ネットを着用していなかった。

⑤近接作業をしていた他の作業者の脚を切った
原因:近接作業を行った。
 刈払機の刈刃が伐根に当たり、キックバックが起こった。
対策:【刈払機作業者はできればお互いに15m以上の距離を保つ。】

⑥キックバックした刈刃が通りかかった作業者に当たった
原因:被災者が、作業中の同僚の近くを通った。
 被災者が同僚の後ろを通るとき合図をしなかった。
 同僚が刈払機で往復刈りをしていたため、刈刃の右側が立木の根元に当たりキックバックを起こした。
対策:刈払機から半径5m以内の範囲は危険区域であり、入らない。
 刈払機作業中の作業者に近づくときは合図をし、作業者がエンジンを止め刈刃が止まったことを確認してから近づく。
 往復刈りをすると、キックバックしやすい刈刃の右側が伐根や立木に当たりやすいので、往復刈りは絶対にしない。

⑦転倒し、止まらなかった刈払機に体を切られた
原因:約50°という急傾斜地では刈払機作業は極めて困難であるにもかかわらず、刈払機を用いて作業を行った。
 吊り金具から刈払機を外し、さらに刈払機を竹ぼうきのような持ち方で扱っていた。
 固定式スロットルレバーであったため、ハンドルから手を離しても刈刃が高速で回転していた。
対策:事前に作業現場を調べ、急傾斜地など刈払機を使う作業が難しい場所では手道具を使う。
 刈払機をハーネスの吊り金具から外した状態で作業しない。
 固定式スロットルレバーでなく、トリガー式スロットル装置を装着した刈払機を用いる。

⑧キックバックした刈刃でふくらはぎを切った
原因:刈刃防護カバーを外していたため、カバーに覆われていたはずの刈刃手前側が伐根と接触した。
 刈払機をハーネスから外し、さらにほうき状に持って操作していた。
 切ってはいけない植栽木と、堅い伐根の間の狭い場所を刈払っており、キックバックが起きやすい状況だったにもかかわらず、立ち位置や刈刃を当てる方向を慎重に判断していなかった。
対策:飛散防護カバーを取り扱い説明書が指示する位置・方法で正しく装着する。雑草等が刈刃との間に詰まることを嫌ってカバーを刈刃から相当離して取り付けている例も見受けられるが大変危険である。
 刈払機をハーネスの吊り金具から外さない。ツーグリップ刈払機では、しばしば吊り金具から外してほうきのように両手だけを持って作業する例が見受けられるが、絶対に行ってはならない。
 植栽木の近くや伐根があるところは高い位置で刈払い、できるだけキックバックが発生しないようにする。また、すこし刈り残しがあっても植栽木の成長には大きく影響しないので、無理にすべてを刈払おうとしない。
刈払機の飛散防護カバーと刈刃との間に刈草等が詰まるので、カバーを定位置から離して取り付けたくなりますが、絶対にそういうことをしてはいけないことを、①や⑧を読んで再確認しました。
テキストの入手方法は『森づくり安全技術・技能全国推進協議会(FLC)』のサイトのこちらでご覧ください。