クロヌリ 『東松山市史 資料編第5巻 民俗編』(東松山市、1983年)61頁~62頁
田に水を保持させるため、畦の側面に土を塗ることをクロヌリと言う。クロヌリは田ウナイが終り、田かきをする前に行うのが普通である。この作業はクロ根切りから始まる。鍬かスキで畦の側面を切り落とすことをクロ根を切ると言う。次に畦に添って約30センチメートルの幅に土を寄せ、足で水と土とをこねる。これを手で壁を塗るように畦の側面に張りつけ、後で鍬を使って仕上げる。クロヌリの後は水を入れておき田かきになる。天水場や棚田ではクロは厚く、高く塗るので大変な仕事である。又天水場ではクロツキと言ってキネで畦の中央をたたいて固め水のもれるのを防いだ。