めんこの遊びかたは、相手のメンコをひっくり返す「あおり」と外にだす「突きだし」(東松山市大岡では「まるだし」)。
「こばめん」は?


めんち 『鶴ヶ島町史 民俗社会編』 1992年3月、359頁 執筆:高篠喜一さん
 別名「めんこ」ともいう。厚紙で丸形に作られためんちには、勝負で遊ぶのに相応(ふさわ)しく、史上有名な武将などの顔が描かれていた。相撲とり、野球選手、プロレスラー、映画俳優、漫画の主人公などの似顔絵が描かれたものもあった。
 地面に叩きつけ相手のめんちを裏返せば勝ちで、熟達すると袢纏で風を起こすのが「コツ」となった。土俵を描いて、あるいは箱などを土俵に見立て、そこから突き出すというルールもあった。
 紙めんちが出回る前は「泥めんち」があった。これは粘土の焼き物で「おかめ」「ひょっとこ」「般若面」などがあった。落として相手の泥めんちに当て、裏返せば勝ちである。今では見られないが、古い屋敷の隅や畑にごみと一緒に捨てられているのを見つけることがある。