『朝日新聞』の1月5日の「天声人語」で、山極寿一さんの家族のあり方をめぐるインタビュー(「季刊誌『考える人』掲載)が紹介されていました。『考える人』2015年冬号特集「家族ってなんだ?」には、山極さんへのロングインタビュー「人にはどうして家族が必要なのでしょう」が掲載されています。
同誌には平松洋子さんの「日本のすごい味」が連載されており、今号は「栃尾のあぶらげ」です。
油揚げは文字どおり豆腐を油で揚げてつくります。「毘沙門堂本舗」の油揚げの製法を紹介している中に「加熱しぼり法」がありました。
「ともかく素材第一、と言う星さんがこだわるのは豆乳の濃度だ。国産のフクユタカとカナダ産の大豆をブレンド、擦り潰してできた生呉(なまご)を煮て搾る「加熱しぼり製法」を採っている。生呉を煮たのち豆乳とおからに分けると、大豆の皮が含む苦みやえぐみも味に反映され、その分こくが高まるからだという。大豆の浸水時間、擦り潰し具合、加える水の分量、煮る温度や時間……微妙な采配を施して、糖度十七度以上の濃厚な豆乳ができる。そこへニガリを打って寄せればおいしい豆腐ができるわけだが、あぶらげは、さらにその先がある。……」(187頁)
暖かくなったら新潟県長岡市に出かけて、栃尾の油揚げを食べたくなりました。