市民の森保全クラブ定例作業日ですが、比企自然学校の里山センターで、明日の環境未来フェアの出展の準備をしました。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、佐飛さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん、渡部さん、Hikizineの9名でした。会場のパネルやテーブルの配置、岩殿満喫クラブが出品する品物の袋詰めなどしました。パネルに貼り付ける写真など準備が遅れてしまったので、澤田さんとHikizineの自宅で写真選びや貼付をしました。以下、展示パネルに使ったテキストです。

市民の森保全作業プロジェクトとは?
 市民の森は東武東上線高坂駅西口から西方約2キロメートルの岩殿丘陵にある31.9ヘクタールの里山です。1986年、東松山市が国から取得し、1990年、園路・四阿を設置、2000年より都市緑地として共用を開始しました。その後、丘陵の尾根部分に設けられた園路中心に、赤松、コナラ、サクラの高木とアズマネザサが繁っていない林床というアメニティを優先した都市公園型の管理が行われて来ましたが、農用林や薪炭材として利用されなくなって半世紀近くたった園内には、枯損木や倒木が増え、それに代わる次世代の樹木は育ってはいません。将来、市民の森をどのような森にしていくのか。32ヘクタールを単一の方法で整備するのではなく、各所ごとに適切な里山林管理の手法を見つけ、長期的な展望をもち、人員的にも、資金的にも無理のない里山再生・保全作業に取り組むことが急務です。
 2011年、多くの市民が関わった「第2次東松山市環境基本計画」が完成しました。市民・事業者・行政とのパートナーシップで推進する21の市民プロジェクトのひとつに「里山再生・保全プロジェクト」があります。環境基本計画市民推進委員会は、市民の森から里山の再生と保全に取り組もうと呼びかけています。この呼びかけに応え、2011年4月、市民の森保全クラブを結成しました。
 市民の森里山再生プロジェクトは、市民の森の里山の再生と保全を目的にした市民ボランティア活動です。市民の森で多様な里山保全活動を実践しながら、里山管理の技と里山で暮らす知恵=里山文化を学び、生きもの豊かな自然を次世代に引き継ぎます。
 
里山保全作業とは?
 里山保全作業には個人単位に素手でできる簡単なものから、鎌、ノコギリ、刈払機をつかった下刈り・林床管理作業(5月~10月)、チェンソーを使用してチームで行う伐木作業(11月~3月)、枯木・伐木・落枝・落ち葉の整理・搬出(適時)と様々な作業があります。
 危険が伴い、熟練した技が必要な作業はプロに頼み、それなりの金額を支払わなければできません。市民の森保全作業プロジェクトは、安全管理を徹底し、スキルアップし、「無理せず、楽しく、安全に」をスローガンに、市民のボランティア活動で出来る作業は市民の手で実施することを目指しています。