2018年02月

環境学習会・市民参加による里山林の保全・管理を考える 2月18日

環境基本計画市民推進委員会主催「環境学習会2018」が市役所総合会館3階会議室でありました。「市民参加による里山林の保全・管理を考える」をテーマに、講師は島田和則さん(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 多摩森林科学園)です。
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※『都市近郊林管理の考え方 -市民参加のための手引き-』(独立行政法人森林総合研究所 多摩森林科学館、2015年3月)

※『里山に入る前に考えること -行政およびボランティア等による整備活動のために-』(森林総合研究所、2009年3月)

※『東京都保全地域 保全活動ガイドライン =東京の自然環境を次世代に伝えるために=』(東京都環境局 自然環境部 緑環境課、2014年3月)→東京都環境局の「保全活動ガイドライン」の頁からダウンロードして下さい

※『雑木林の保全管理と活用に関するマニュアル ~さいたま緑の森博物館を事例として~』(埼玉県、2016年3月改訂版)

※「自然環境の観点からの二次林の分析」(環境省) 分布状況、成立過程、放置した場合の変化、生物多様性への影響

※雑木林の萌芽更新をしている都立小宮公園(八王子市大谷町・暁町2丁目、21.3㏊)、『小宮公園ガイドマネジメントプラン』(東京都建設局、2015年3月)

※UTR不動産さんのブログのカテゴリ「八王子の公園」の記事一覧から第10話:小宮公園(八王子市大谷町・暁町)
小宮公園-1|「雑木林ホール」 
小宮公園-2|「バリアフリールートで花の迷路へ」
小宮公園-3|「しろはらの小道から大谷弁天池へ」
小宮公園-4|「木道を通ってひよどり沢へ」
小宮公園-5|「ひよどり山へ通じる小道」
小宮公園-6|「雑木林を抜けて草地広場へ」
※岡田航(おかだわたる)「「里山」概念の誕生と変容過程の林業政策史」(『林業経済研究』63巻1号)
抄録:元来,「里山」は地域社会の中で地理区分を表す用語として使用されてきたが,戦後復興の際,防災と森林資源の安定利用を図る過程で政策用語としての「里山」が登場した。1950年代,森林資源の高度利用が目指されると,農用林として使用されてきた「里山」は低位生産力地帯であるとされ,林業基本法制定の際の議論では「里山」における論争が行われた。1960年代末には逆に農用林が利用されないことが問題視され,農政も含めた総合利用のための施策として「里山再開発事業」が行われた。他方,林学の研究者の間では,1970年代以降社会文化的な要素も含んで人と「里山」との関わり合いの意味を捉える考え方が登場し,自然保護運動からは,二次的自然環境保全の重要さを訴えるための旗印として「里山」が積極的に用いられた。他方林業政策では,森林の多面的機能の観点から「里山」の意義を再考しようとする諸調査が行われるが,1990年以後は自然保護分野で「里山」が頻用されていくのとは対照的に,林業政策(森林・林業政策)においては次第に影が薄い用語となっていった。
かつて、「里山」という用語は森林生態学の四手井綱英氏が造語したという説(「この語はただ山里を逆にしただけで、村里に近いという意味として、誰にでもわかるだろう、そんな考えから、林学でよく用いる「農用林」を「里山」と呼ぼうと提案した……」)があったが、今日では「里山」は江戸時代の林政史料にしばしば登場していることがわかっている。

緑のボランティア活動助成セミナー2018 2月17日 

本日の「ボランティア活動助成セミナー2018」は、NPO法人森づくりフォーラムが共催です。
話題提供として「森林ボランティアの進化と変化 -森林づくり活動実態調査・分析結果と今後-」(筑波大学大学院 ・富井久義さん)、「森林ボランティアの未来」(NPO法人よこはま里山研究所・松村正治さん)がありました。
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「森林づくり活動実態調査は1997年から3年ごとに継続され、森林整備活動を行っている団体・活動規模の推移と時々の活動団体の有する課題と必要な支援は何なのかを明らかにしてきました。
2015年調査は林野庁補助事業として森づくりフォーラムが全国3005団体に調査票を送り、1232団体から有効回答がありました。この調査の結果と分析については、『森から人へ、人から森へ ~森づくりの活動の今とこれから~』(「森づくり政策」市民研究会、2015年3月)、『森づくり活動の一歩先をめざして』(NPO法人森づくりフォーラム、2017年2月)で確認して下さい。

団体タイプ別の会員年齢構成比(%)
70代が多い「大都市型」、「都市近郊型」(退職者が中心となって団体運営)、50代が多い「農山村型」、「漁業者団体」(地域活動の一環?)、若い人が多い事業体(企業のCSR活動など)
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60代、70代中心メンバーで、50代は「若い人」、40代はまれでは、この先10年たつとどうなっているのでしょうか?
【活動団体の類型については、任意団体とNPOは便宜的に所在地が大都市にある団体を「大都市型」(125団体、10%)、大都市以外の市にある団体を「都市近郊型」(621団体、50%)、町村にある団体を「農山村型」(2013団体、16%)とし,活動目的に「魚付き林の整備・漁場の保全」を挙げる団体を「漁業者団体」(54団体、4%)、その他の事業体(企業など)を「事業体」(129団体、10%)、財団法人、社団法人などを「その他」(100団体、8%)にしています。】

テーマ別セッショントーク「躍動する団体に共通するポテンシャルとは!?」を3つのテーマに分かれて実施しました。3テーマは①次世代に継ぐ森林づくりのための「企業と地域の連携」(ファシリテーター&話題提供:森の健康診断出前隊・丹羽健司さん)、②次世代に継ぐ森林づくりのための「後継者育成と持続的な取り組み」(ファシリテーター:認定NPO法人JUON(樹恩)鹿住貴之さん、話題提供:NPO法人いわきの森に親しむ会・松崎和敬さん)、③次世代に継ぐ森林づくりのための「新規参加者を獲得するためのポイント」(ファシリテーター:NPO法人よこはま里山研究所・松村正治さん、話題提供:多摩の森・大自然塾 鳩ノ巣協議会・小島圭二さん)です。
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森林ボランティア団体等が共通して抱える4つの課題をクリアするためのポイントやヒント
   (『森林・里山と人がつながる社会をめざして 次世代につなぐプロジェクトの運営と組織づくり』20~23頁)
①新規会員・参加者の確保
・参加してもらうための入り口を広げる
  “参加しやすさ”の訴求
・参加者自身のやりたいことが実現できる場にする
  主体的に関わってもらうように促していく
・参加者の声を聴き、ニーズに対応する
  できるだけ直接的な対話を通じて聞き出す
・やりっぱなしにしない。どうだったか、改善することは何かを皆で議論する
  活動に関わった者全員でふりかえり、次に反映あるいは改善することを明確にする
・参加者と楽しかったことを共有する
  参加者を含めて皆で共有する
・実際に参加した人の声で広報する
  実際に参加した人の声に乗せて広報していく(口コミ)
・有償スタッフとして参加してもらう

②継続的な活動
・地域のニーズに対応する
  地域住民や行政等のニーズがあるのであれば、それらを受け入れる
・「やりたいこと」を実現するための組織をつくる
  必要であれば組織のあり方を改善できるしくみやルールをつくる
・活動の場に“学べる”をプラス
  あらたな気づきや、あらたな自分の可能性を発見できる学びの機会
・活動資金を確保する
  受託業務や助成金を活用するにあたっては情報収集と、行政・企業等とのネットワークづくりも重要なタスクとして捉える
・参加者が“楽しい”と実感できる活動にする
  皆“楽しかった”と実感できる活動にすることを目指す
・「やりたいこと」を確認する
  そもそもボランティア団体は、共通の「やりたいこと」を持った人たちが集まっているのであり、それが何であるのかということを定期的に確認して忘れないということが大切
・活動のゴールや期限を決めて、終了したら一旦やめる
  活動のゴールや期限を決めて取り組みそれが達成した時点で一旦やめて、その活動の成果や結果を評価する

③後継者育成
・参加者に自分の居場所を見つけてもらう
  自分の居場所(心地よいと思える場所や空間、時間等)
・思想や価値観を押し付けない
  活動経験の豊かな人や年配者の思想や価値観を若手や中堅で頑張っている人に押し付けてはダメ
・活動の場であると同時に教育の場にする
  自分探しの場、あらたな成長の場
・多様な参加理由、ニーズを理解する
  日頃から良いコミュニケーションを図っておく
・「やってみない?」という新たな可能性の扉を開く声がけが必要
  参加者それぞれのの魅力や才能等を見つけ出したら、その人の新たな可能性を広げる動機付けとして声がけをする
・活動のビジョンは崩さない
  活動のビジョンが明確かつ揺るぎないからこそ共感する参加者が増え、またその中で自分がやりたいことが定まっていく
・期待しすぎない
  何が何でも後継者を育成すると意気込まない

④他団体、自治体・企業との連携
・共に汗をかくことが連携
  共に汗をかいて互いのビジョンを達成していく
・多様な主体者と連携することで活動を広げ深める
  様々な知恵や技術が融合されて活動が広域に広がったり、深まったりする
・WIN-WINの関係を共有
  関係する団体それぞれのメリットとデメリットを検証し、事前に相互で共有しておく
・連携する相手とは対等な関係を維持することが重要
・つなぎ役になるということもある
  自分たちの活動に参加してもらうだけでなく、他の活動に参加したい人と別の活動を行っている人や地域をつなぐプラットホームになる

緑のボランティア活動助成セミナー2018 2月16日

公益社団法人・国土化推進機構が16、17日、千代田区麹町の弘済会館で開催する「ボランティア活動助成セミナー2018」に参加しました。
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緑のボランティア活動事例報告(3団体)
・森づくり×コミュニティづくり 苫東・和みの森の挑戦(自然体験活動指導者ネットワークえんりっと 仁瓶奈律香さん)
・森づくり×企業や地域、学校、行政との連携を通じた取り組み(NPO法人環~WA 代表理事 大和文子さん)
・森づくり×後継者育成と継続的な取り組みのポイント(NPO法人里山倶楽部 理事 寺川裕子さん)

パネルディスカッション「~企業や地域との連携、会員獲得、若返りのコツを探る~ 」
3人の事例報告者がパネラーで、コーディネイターはどさんこミュゼ(株) 代表取締役の宮本英樹さん(元NPO法人ねおす専務理事)で行われました。

大阪府南河内郡河南町を活動地域とする里山倶楽部は、「好きなコトして、そこそこ儲けて、いい里山をつくる」活動をしています。里山保全事業(雑木林、竹林、棚田、果樹園など)、生産販売事業(薪炭、ほだ木、無農薬野菜、米、桜チップなど)、環境教育事業(里山キッズクラブ、学校林、ワークショップ里山日和など)、人材養成講座(安全技能講習、里山応援講座、スモールファームなど)、木質バイオマスエネルギー利用(万博記念公園での森の足湯など)、オーダーメイド型活動・研修(企業CSR活動、団体研修、講師派遣など)をそれぞれの事業が独立採算制をとって運営しています。各事業の運営担当者は、利益の5~10%を共同運営費として事務局に支払います。「儲けも赤字も自分持ち」で団体としては赤字になりません。また、「組織ではなく里山を引継ぐ」スクラップ&ビルドを継続的な取り組みのポイントの一つとしています。組織の「かたち」を引継ぐ必要はない、既存の「場と資源」をつかって、新しい仕事、新しい暮らしをつくるなどなるほどと思いました。

※『森林・里山と人がつながる社会をめざして 次世代につなぐプロジェクトの運営と組織づくり』(国土緑化推進機構、2017年7月)。NPO法人いぶり自然学校+エンリット、NPO法人里山倶楽部、NPO法人よこはま里山研究所(NORA)、矢作川水系森林ボランティア協議会などの活動、運営スタイルが紹介されています。


作業道下の裾刈り 2月15日

市民の森の作業道下の斜面の裾刈りをしました。
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ヘチマロンを田んぼの水路に置く 2月14日

児沢の田んぼのフェンス側の水路を少し掘り下げて、ヘチマロンを2個置きました。アライグマの食害対策です。
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彩の国さいたま人づくり広域連合政策研究成果発表会 2月13日

さいたま市の埼玉県民健康センターで開かれた彩の国さいたま人づくり広域連合2017年度政策研究成果発表会に午後から参加し、「持続可能な郊外住環境実現プロジェクト」研究会と「公共空間の利活用による地域活性化プロジェクト」研究会の研究成果の発表を聞きました。彩の国さいたま人づくり広域連合のサイトから2010年度以降の政策課題共同研究の活動レポートや報告書はダウンロードできます。
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持続可能な郊外住環境実現プロジェクト」の報告後、コーディネーター藤村龍至さんの「講評・解説」がありました。パワポのスライドを印刷したものが配布されたので一部を掲載しておきます。東武東上線沿線の自治体区分では、和光市~ふじみ野市が安定通勤圏(都内通勤率25%以上)、川越市~滑川町が変動通勤圏(都内通勤率10%以上25%未満)、嵐山町~寄居町が地域通勤圏(都内通勤率10%未満)になります。

都心通勤圏の縮小

・1970年、1990年、2015年と移行するに従って都心一極集中傾向は弱くなっている
・10%通勤圏を1つの指標とし、東京駅と新宿駅を都心と定義して都心からの距離との関係をみると1990年代は都心60㎞圏まで拡大しているが2015年には40㎞まで縮小している

「変動通勤圏」に空き家と高齢者が集中する

・広域行政単位ではなく鉄道沿線単位で地域を再設定し、状況を把握
・丘陵地に大規模NT(ニュータウン)の開発が進んだ西武池袋線・東武東上線と旧街道沿いに敷設された路線では状況が異なる
・埼玉県内で鉄道沿線自治体の都内通勤率のデータをみると、大きく3段階に分かれる
・都内通勤率が40%程度の「安定通勤圏」と10%以下の「地域通勤圏」のあいだを「変動通勤圏」と定義
・「変動通勤圏」=将来高齢者と空き家が集中的に発生するであろう地域
・JR高崎線でいうと上尾から行田までの地域がそれにあたる(=圏央道沿線自治体)
・現状では住宅政策・都市政策ともに対象化されているとはいいがたい

鉄道4路線ごとの課題の課題パターン図
政策課題共同研究報告書概要版2015年度

遠郊外住宅団地をあと10年以内に本物のリタイアメントコミュニティに
・男性の89.1%、女性の100%が80歳前後で自立度2、84歳前後で自立度が1へと低下
・1980年代に団塊の世代を受け入れた遠郊外受託団地の住民の自立度が一斉に低下するのは2027年前後
・生涯活躍のためには社会性の維持が鍵となるが郊外住宅地では空間もコンテンツも不足している
・住宅地を病院のように機能させる=24時間訪問医療介護の体制を可能にする空間づくりが鍵
・空き家を提供し小規模多機能居宅介護のための拠点にしたり、日常的な交流空間に転用する
・住民の理解が不可欠だが「閑静な住宅地」という虚構から抜け出すためには早めの啓蒙が必要

自然発生的なリタイアメント・コミュニティ
・高齢化率は中山間離島地域並みだがその範囲がコンパクト
・住民の経済的なポテンシャルが高い
=自然発生的なリタイアメント・コミュニティが発生している(園田真理子)
 足りないのは24時間の身守り体制や交流空間など
→適切な再投資が必要

鳩山NT:地方創生関連交付金を活用し「コミュニティ・マルシェ」を整備【略】

かすみ野:医療法人・社会福祉法人が積極的に施設開放し街と関わる【略】

白岡NT:住民集会所を利用しカフェ&マルシェを試験的に実施【略】

香日向:空き店舗を利用したトークイベントによるイメージの共有【略】

椿峰NT:シンポジウムから公園利活用、まちと緑をまもるプロジェクトへ【略】

住宅団地再生の空間戦略
住宅と施設のあいだの「マルシェの層」と「住み開きの層」の活性化に活路を見出す
<マルシェの層>
・対象:空き店舗等の再活用・公園等の利活用・小学校の空き教室等
・公共施設として整備・民間企業が提供・住民有志が自ら開催など
・若い世代にとっては小さな起業の場・高齢者にとっては居場所・対外的にはまちのイメージを発信する場
<住み開きの層>
・住宅の1階のリビング等を小さく改修して外部へ開いていく
・第1種住居専用地域の専用住宅を50㎡未満の店舗等に改造し兼用住宅化
・保健所の対応(「専用区画」の定義等)、協定等の改定など周辺住民の理解が重要

住宅団地マネジメントの担い手像
担い手像は世代によって変化しており、45歳以下を巻き込むにはマルシェが有効
<地縁組織型>
・自治会、婦人会、老人会などで上の世代から地域の行事(餅つき・夏祭り等)を受け継ぐ
・大きな組織を代々引き継ぎトップは75歳以上の男性、会長OBらが顧問というケースも多い
・自らは高い志に支えられて参加しているが下の世代が引き継ぎたがらないのが共通した悩み
<緩やかな連帯型>
・団塊の世代(1947-49年生まれ)を中心としたアクティブシニアなどがNPO法人を設立
・強制的に参加させられる既存の地縁組織に強い違和感があり自発的なボランティア活動に高い意欲
・企業等で安定的に雇用されていた世代であり自分で稼ぐことには大きな抵抗感がある
<スモールビジネス型>
・団塊ジュニア世代(1971-74年生まれ)前後の子育て世代などが起業し株式会社等を設立
・非正規雇用が多かった世代であり稼ぐことに意欲的だが持続性のないボランティア活動には強い抵抗感
・ツールを駆使してソーシャルネットワークを形成しマルシェなどで積極的に交流

持続可能な郊外住環境実現に向けて
3年間にわたって取り組んだ研究のまとめ
・通勤圏縮小に伴い遠郊外(東京の場合都心40-60㎞圏)が特に空洞化しつつある
・郊外自治体の市街化区域の中で再スプロール化がおこっており小さな地域間競争が発生
・住宅団地の高齢化率は高いがその範囲はコンパクトで住民の経済的ポテンシャルは高い
・一部では自発的なリタイアメントコミュニティが出来上がりつつある
・足りないのは24時間の医療福祉体制や交流空間の整備
・住宅団地の再投資には公共投資の例もあれば、民間投資の例もあるが投資効率は高い
・住宅団地で得られたノウハウを既存の公共サービスや施設の体系にフィードバック
・いずれも空きストックの有効活用が鍵
・空間的には「マルシェ層」と「住み開き層」の活性化が鍵
・担い手像は世代によって変化しており、多世代を巻き込むにはマルシェは有効
・(1)地域の空間資源を再検討し(2)人材を発掘し(3)世代を超えた協働から起業へとつなげる
・行政はまず研究対象化をはかり、プロジェクトを設定し、実験を行うことが有効

2015年度共同研究報告書『「埼玉県の空き家」の課題パターン抽出とその解決策の提言』

※2016年5月20日、16年度政策課題共同研究オープニングセミナーレポート(全文
政策課題共同研究オープニングセミナー2016年度1政策課題共同研究オープニングセミナー2016年度2政策課題共同研究オープニングセミナー2016年度3

※2017年2月10日、2016年度成果発表会(プレゼンテーションスライド
2016年度研究報告書『「サステイナブルタウン」を目指して-超高齢社会の包括的タウンマネジメント-』

※2017年5月18日、17年度政策課題共同研究オープニングセミナーレポート(全文
政策課題共同研究オープニングセミナー2017年度
2017年度研究報告書の発行がまたれます。

※鳩山ニュータウンについては『週刊東洋経済』第6772号(2018年2月3日)88頁に牧野和弘「人が集まる街 逃げる街第12回 鳩山ニュータウン[埼玉県] かつて栄えたニュータウンで深刻化する“孤立化”」が掲載されています。

藪の篠竹の頭を刈る 2月12日

三本さんが連休中にブルーベリー園の西側の藪の篠竹の頭を刈って低くしました。お疲れさまでした。
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畑のまわりの溝に木橋をかけました。
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八王子滝山里山保全地域 2月12日

道の駅八王子滝山に行く途中で寄りました。2013年3月に東京都里山保全地域に指定されました。面積は38,755㎡です。
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※八王子滝山里山保全地域(イラスト入りパンフレット
  →現況・位置図
  →指定時の植生など
  →里山体験活動レポート(←市民の森・入山谷津で実施する里山体験活動の参考になります)
            2016年12月9日実施(下草刈り、倒木処理、落ち葉掃き、クラフト体験など)
            2017年3月7日実施(ササ刈り、倒木処理、竹の伐採、チッパーで粉砕、クラフト体験など)
            2017年12月21日実施(下草刈り落ち葉掃き、竹の伐採、クラフト体験など)

保全地域とは、1972年に制定された「東京における自然の保護と回復に関する条例」(略称「自然保護条例」)によって、良好な自然地や歴史的遺産と一体になった樹林などを東京都が区域指定し、その保護と回復を図る制度です。

※東京都の保全地域には次の5種類があります(東京都環境局「東京都保全地域について」)。
1.自然環境保全地域:自然環境保全法(昭和47年法律第85号)第22条第1項の規定により環境大臣が指定する自然環境保全地域に準ずる地域で、その自然を保護することが必要な土地の区域。
2.森林環境保全地域:水源を涵養し、又は多様な動植物が生息し、若しくは生育する良好な自然を形成することができると認められる植林された森林の存する地域で、その自然を回復し、保護することが必要な土地の地域。
3.里山保全地域:雑木林、農地、湧水等が一体となって多様な動植物が生息し、又は生息する良好な自然を形成することができると認められる丘陵斜面地及びその周辺の平坦地からなる地域で、その自然を回復し、保護することが必要な土地の区域。
4.歴史環境保全地域:歴史的遺産と一体となった自然の存する地域で、その歴史的遺産と併せてその良好な自然を保護することが必要な土地の区域。
5.緑地保全地域:樹林地、水辺地等が単独で、又は一体となって自然を形成している市街地の近郊の地域で、その良好な自然を保護することが必要な土地の区域。
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※保全地域内での規制(同上):都市公園のように、先に緑地にするための用地を取得してから事業を進める制度(「施設緑地」)とは異なり、保全地域は緑地の持ち主(公有地、民有地を問わない)に対して、厳しい行為規制を課すことで、開発行為から緑地を保全する制度(「地域制緑地」)です。

保全地域は、人の立入りを前提とした公園等と違い、自然の保護及び保全を目的として指定されています。つまり、良好な自然の生態系を保護するため、また現在残されている良好な自然を保ち、次代へと引き継いでいくための制度なので指定された土地はその利用に厳しい制限があります。 地域内では指定の目的に反している行為はできません。また、その地域によっては立入さえ制限し、人為的な影響を排除する場合があります。

反対に、良好な自然を保つために積極的に人手を加えていく場合もあります。
代表的な例として、雑木林の管理があげられます。雑木林は継続的に管理することではじめて成り立つ多様な環境で、そこでは多くの生物が見られます。ところが、管理されなくなると単調で画一的な環境となり、生きられる生物も少なくなってしまいます。

自然の保護と保全を効果的に行うために、保全地域にはそれぞれ策定された保全計画があり、計画に基づいた管理を行っているのです。

保全地域内では条例に基づいて、主に下記のようなことが規制されています。

  1. 建築物その他の工作物を新築し、改築し、または増築すること。
  2. 宅地を造成し、土地を開墾し、その他土地の形質を変更すること。
  3. 鉱物を掘採し、または土石を採取すること。
  4. 水面を埋め立て、または干拓すること。
  5. 木竹の伐採。

※なお、自然を損なわない範囲での自然観察会等の利用はできますが、その地域が民有地の場合や、耕作地などの営農地の場合もありますので、観察路以外には立ち入らないで下さい。

東京都の里山マップ(『東京の自然にタッチ 里山へGO!』)

※道の駅滝山では1個1,050円の白菜を売っていました。
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「里山保全問題」について考える 2月12日

『陸生ホタル研』№85(2017年1月25日発行)に掲載されている小俣軍平さんの「「里山保全問題」について考える」を読みました。

1.はじめに
2.池の沢の自然環境
3.池の沢のホタル
   1)棲息分布
   2)種別の状況
      ①ゲンジボタル ②ヘイケボタル ③スジグロボタル ④陸生のホタル4種
陸生ホタルの4種は、丘陵部の二次林内、底地の杉の人工林の中に広く棲息しています。水生の3種とは異なり多発生することは有りません。6年ほど前までは、旧農道・遊歩道沿いで少数ですが目視で成虫・幼虫を見ることができました。6月にゲンジボタルの観察会で、明るいうちに自然環境を見てもらおうと、参加者を案内して農道・遊歩道を歩いていると、道端にオバボタル・ムネクリイロボタル・カタモンミナミボタルの成虫がしばしば飛翔していました。捕虫網で採集して、「これが陸生のホタルで・・・」と説明できました。しかし、現在は農道・遊歩道端ではこれらの陸生ホタルの成虫を見かける事は極まれになりました。なぜ見られなくなったのかよく判りませんが、一つ思い当たるのは農道・遊歩道の整備が進み、道沿いの植物のエンジンカッタ-による刈払いが毎年行われていることです。こうした刈払い作業は池の沢だけでなく、今では保全緑地や公園の整備、農作業などで、どこでも普通に行われていることですが、その結果が、土壌動物や陸生のホタルにどのように影響するのか不明のままです。もう一つの原因は、ここ7、8年池の沢では、ホタルの観察会を始め自然体験学習、八王子市の学習会等のイベントが開催され、日常的にもここを訪れる人の数が多くなっています。規模の小さい谷戸ですので、生物の多様性の基礎となる無数の小さな土壌動物(大人の片足の踏みつける小さな面積に、数千匹棲息しているという記録がありますscience window 2014 1-3 土と生命」)が、農道・遊歩道周辺から消滅している可能性が高いです。この問題が陸生のホタルが見られなくなってきている原因の一つになっているのではないかと思います。これもまた緑地・里山保全の重要な研究課題です。
4.池の沢の保全を巡り直面する問題
   (1)存在が判っても、保全対策が判らない(植物の場合)
最初に報告しました様に、池の沢には国・都から保全の対象に指定されている植物が26種もあります。そのためここでは、ホタルだけではなく池の沢のすべての生物を守って次世代に引き継いで行こうというのが合い言葉です。しかし、個々の植物についてどうしたら守っていけるのか、対象植物の生態が判っていませんので、具体手な手立てがみつからないままに試行錯誤しながら、手探りで以下の様な事をやっています。
・対象の植物が盗掘の恐れの無い場合、自生している場所周辺の刈り払いを行い囲いのテ-プを張り池の沢を訪れる人々に存在を知ってもらう(公開)。
・その植物の周囲を綺麗に刈払いする。しかし、囲いや標識は付けない(非公開)。
・盗掘される恐れのある種の場合、できるだけ人目につかないように自生地の周囲にバリア-を置き、安易に立ち入りできないようにする(非公開)。
・二次林内や湿地で刈払いをすると、今までその場所では自生していなかった植物が突然発芽して来る場合があります。その場合は、そのまま手をかけずにおいて、自立して増えて行くかどうか見守ります。発芽できたのだからそのまま自生して行けるのでは・・・?と期待しますが、多年草の場合でもその多くが3、4年出てきてその後はまた消滅します。なかなか定着できません

   (2)湧水の保全
丘陵地でも「谷戸」の場合、保全の最重点は湧水の維持です。池の沢の場合奥の湿地だけでも湧水のわき出し口が10箇所あります(赤丸印)。赤矢印の左側見えない所に3箇所あります。わき出し口は、いずれも丘陵地と湿地の境目です。
1:図【図がないとわからないので、図は本文のPDFファイルで確かめて下さい】
谷戸の湧水は、その谷戸の丘陵部の二次林・杉、檜の人工林を水源としているものと、もう一つ、多摩丘陵の様に大きな丘陵地になりますと、関東山地の西南端から続く、丘陵全体の水源となる共通した大規模な地下水脈があるようですが、今のところそうした研究資料、文献が見つかりません。それから、上記の1:図の湿地の場合、湧水の保全を巡ってもう一つ大きな問題があります。それは、2:図の模式図のように、昔は、ここは湿地では無く池でしたので、太線の所が水面でした。湧水のわき出し口の多くは水面より高い位置にあったようです。

2:図 湿地の断面の模式図【図がないとわからないので、図は本文のPDFファイルで確かめて下さい】
ところが、現在は長い年月がたち、池に大量の堆積物が貯まりカサスゲの群落を中心とする多様な植物の茂る湿地となっています。湿地の水面は点線のところです。湧水のわき出し口は、堆積物の貯まった水面の位置よりも低いところに埋没しています。堆積物の内容は、土砂を含むものの大部分は周辺の落葉広葉樹林からの落ち葉です。深さは2mくらいあり、下部は炭化し始めています。江戸時代に「底なし沼」といわれた時代には、池の周囲は草地かあるいは針葉樹林だったのかも知れません。現在気になるのは、湿地の水面が堆積物の為に年々上がり、わき出し口が埋もれて塞がり、湧水が別のところに逃げていってしまう事です。これを防ぐのには湿地の下流の方から堆積物を取り除く事ですが、これは人力だけでは無理ですし、また、取り除いた大量の9 堆積物をどう処理するのかも問題です。湿地の中にはゲンジボタル・ヘイケボタル・スジグロボタルが棲息していますし6種類の貴重な植物もありこれらは、発芽しないまま長期にわたり堆積した地中に残っている種子もあります。浚渫作業をする場合にこれらの保全をどうするのか・・・、見通しが立ちません。

   (3)持ち込まれ遺伝子的にかく乱されたゲンジボタル
池の沢のゲンジボタルは、遺伝子解析から見ますと、上述のように現在の所3タイプに分かれます。昔から棲息していた東日本型、人の手により持ち込まれた西日本型、東日本型と西日本型の交雑種です。持ち込みは、1970年代~80年代にかけて、市内の自然保護団体の手によるもので、取り付きを流れる殿入川のゲンジボタルを守る目的で行われました。私もその当事者の一人です。当時ゲンジボタルの遺伝子上の違いについてはまだ解明されていませんでしたので、他地域からの持ち込みが、市内のゲンジボタルに取りかえしのつかない重大な影響を及ぼすとの認識はありませんでした。今にして思えば痛恨の極みです。八王子市内で起きているようなゲンジボタルの持ち込みによる遺伝子のかく乱問題は、東京都下ばかりでなく関東地方でも同様に広く起きている問題です。しかし、この問題の処理に今後どう対応したらいいのか、現在の所まったく分りません。池の沢のような場合この谷戸についてだけみれば、数年かけて現在飛んでいる成虫をすべて捕獲して絶滅させ、その後、市内に残っている本来のゲンジボタルを採集し産卵・孵化させ幼虫を飼育して、放流する事は可能です。ただ、市内の主要河川である南浅川、北浅川の遺伝子的にかく乱されたゲンジボタルを、一時的に絶滅して入れ替えることはかなり難しい事です。そのため、これができないとすれば、池の沢のゲンジボタルを一時的に再生しても、水系がつながっていますので、今後、年月が経過すればいずれかく乱が再発すると思います。また八王子市内では、今は自然保護団体による持ち込みは無くなりましたが、ゲンジボタルの他所からの持ち込み放流は、色々な形で現在も行われています。その一つは特定の個人によるもので、一昨年も湯殿川で、6月に突然ある場所からゲンジボタルが多発生しました。驚いて地元での聞き込み調査をしてみますと、流域の住人がゲンジボタルの成熟幼虫を業者から自前でお金を払い購入して持ち込み、放流したようです。今から3~40年前は、ゲンジボタルの幼虫を育てて河川に放流するには、ホタルの生態についてある程度の知識と室内飼育をするための技を持っていないとできない事でした。しかし、今はインタ-ネット上でお金さえ払えば誰でも大量にゲンジボタルの成熟幼虫を業者からたやすく購入することができます。東京都・八王子市でもゲンジボタルの他地域からの持ち込みと放流を禁止する条例はありません。野放し状態です。放流した個人を特定して訪ねてみますと、当人は確信犯で、「自腹を切ってゲンジボタルの幼虫を購入し放流して沢山のゲンジボタルが飛び、地域の人々も大喜びしているのに何が悪いのか!」とこちらが叱られます。

   (4)多摩丘陵には西型のゲンジボタルが昔から棲息していたのでは・・・?
ゲンジボタルの持ち込みに関しては、もう一つ板当沢時代から陸生ホタル研に移行してまもなくからですが、多摩丘陵での生息地調査が進むにつれて気になる問題があります。丘陵地の成虫を採集して遺伝子解析をしてみますと、西型のゲンジボタルが棲息している湿地と東型のゲンジボタルが棲息している湿地があります。東京都では、これまで遺伝子解析で西型が出た場合には、すべて「持ち込まれたもの」として記録・処理されています。ところが、上記の池の沢のゲンジボタル問題と同じように、その湿地の在る谷戸の昔からの農家の方々は、「この谷戸の湿地にゲンジボタルを持ち込んだ事は無い」と、異口同音に否定されます。そしてこのような証言をして下さる方々は、私と同じ80才を超えてる方々で生存者がもうわずかになっています。私自身も、かつて多摩丘陵の湿地に棲息していたゲンジボタルを、文献記録に惑わされてもともと棲息していたものでは無く、汚染された河川から避難し逃げ込んだものと思い込み、とんでもない誤認をした体験が有るだけに、「これも?」と、大変気になる問題です。

   (5)里山保全とゲンジボタルの保全
全国各地で広く行われているゲンジボタルの保全活動の多くは、人の手による採卵・孵化、幼虫の人工飼育・放流とホタル観察会、それから幼虫の餌となるカワニナの人工飼育と放流・ゲンジボタルを飼育するための施設造りです。「池の沢にホタルを増やす会」の中でも、ゲンジボタルの保全に付いてはいろいろな意見があります。上記のように人の手を直接加えることによって、ゲンジボタルの発生数を増やすこともできるのだから、やるべきではないかという意見もあります。しかしこれまでの14年間は、直接人の手を加えるような取り組みはしてきませんでした。それはなぜだったのかといえば・・・・、
・池の沢での緑地の保全活動は、一言でいいますと、「池の沢に生息するすべての生物を丸ごと守り育てること」です。ゲンジボタルだけを守ることではありません。
・池の沢にどれだけのゲンジボタルが棲息できるのかは、ここの保全に関わる人間が人間の好みで勝手に決めることではありません。目に見えることはほとんど無い無数の菌類を始め、食べたり食べられたりの関係で、池の沢の生態系を守り生きているすべての生物の声なき声の合意が必要です。
・池の沢の多様な生物の発生状況を見ていますと、ゲンジボタルだけでは無くすべての生物に、あるときは多発生し、翌年は減少するという風景は珍しい事ではありません。なぜ増えたり減ったりしたのか、池の沢の自然条件を検討すると、冬の降水量が極端に少なかったとか、夏の平均気温が例年より低かったとか・・・・、これではないかと思い当たる内容が見つかる事もありますし、その原因がさっぱり判らない事もあります。「池の沢に棲息するすべての生物を・・・」といえば、誰にも快く聞こえますが、いざ実現するとなると難しい問題が立ちはだかります。
・14年前には谷戸の奥のカサスゲの生い茂る湿地にも沢山のゲンジボタルが飛んでいました。しかし、今はこの湿地で一晩に見られるゲンジボタルの成虫の数は10匹~20匹程です。なぜ減少したのかと言えば、思い当たる事があります。この湿地には、絶滅の恐れのある植物が4種類在りました。ところが、これらの植物が花は咲かせるものの種子が実りませんでした。その原因を色々と検討した結果、最大の原因は、湿地を取り巻く周囲の落葉広葉樹がなにも手を付けられずに大きく成長し生い茂り、湿地の日射量が減少した為ではないかということでした。そこで、試行錯誤の取り組みの一つとして、八王子市にお願いして、湿地の周囲の落葉広葉樹を10本ほど伐採してみました。
・大きな変化が翌年早速起きました。湿地の奥のこれまでオオニガナが全く見られなかった所にまとまって40株ほど出現しました。それまで減り続けていたアギナシもこれまで見かけなかった所に7株自然発生しました。ミズオトギリも、眠っていた種子が目を覚まして発芽し、20株以上復活しました。これまで花が咲いても種子が付かなかった貴重種の植物にも種子が付きました。これは良かった、やはり日射量が影響していたのかと気を良くしました。
・ところが・・・・、マイナス現象も起きました。池の沢で永年昆虫類を中心に観察調査を続けている市民の中の一人、石垣博史氏から、「湿地周辺の木を切り倒したことで、この湿地に暮らしてきた暗い環境を好む昆虫類が一斉に姿を消した・・・、当然ゲンジボタルの発生数にも影響が出るのではないか・・・」という内容のメ-ルでした。石垣氏の予想は当たりました。「こちら立てればあちらが立たず」と言うことわざがありますが、本当に難しいものです。

   (6)激減したは虫類・両生類
14年前に池の沢にホタルを増やす会が生まれた頃には、夏に草刈りをしているとごく自然に、シマヘビ・アオダイショウ・マムシ・ヤマカガシなどを見かけました。アズマヒキガエル・ヤマアカガエル・ニホンアカガエル・シュレ-ゲルアオガエルも飛び出してきました。しかし、最近ではこれらの生物をまれにしか見かけません。奥の湿地に落ち葉が降り積もり水面が見えないようになってきたのでカエルの産卵場所がないのでは・・・というので、一つの対策として、放棄水田跡に20坪ほどの池を造ってみました。次の年からアズマヒキガエルとヤマアカガエルが早速やってきてこの池に産卵するようになりました。メダカも復活してきました。やれやれこれでひとまず良かったと胸をなで下ろしました。ところが、ここ2年ほど前から何者かがやってきて、産卵されたカエルの卵を孵化する前に、卵のうごと掬いとって持ち去る事件が起きました。人の目を避けて深夜に密かにやってきて盗るのだと思いますが、防ぎようがありません。

   (7)盗掘される植物
池の沢には26種の貴重な植物が見られますが、そのうちのランヨウアオイとサワギキョウが盗掘にあい激減したり絶滅したりしました。この両種を盗った者は、盗掘の跡からみて市民サイドのマニアの仕業とは思えません。と言いますのは、ランヨウアオイの場合掘り取った跡を丁寧に埋め戻し、はぎ取った腐葉土や落ち葉を敷き詰めてきれいに整地しています。サワギキョウの場合、絶滅しない様に最後の一株は残してありました。サワギキョウについては、市内の多摩丘陵で自生しているサワギキョウの苗を10株分けていただき再生の取り組みを進めています。植え付け場所を人目につかない奥の湿地から谷戸の放棄水田跡に切り替えて、「絶滅した貴重な植物の再生の取り組みをしています」と書いた看板も立てて公開したかたちで取り組んでいます。現在3年経過し問題はいろいろありますが、株数は50株をこえて順調に育っています。盗掘は今のところありません。

5.おわりに

池の沢の制札板
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殿入中央公園・館町緑地(東京都八王子市) 2月12日

八王子市の舘ヶ丘団地館町団地(たてまちだんち)の間にある多摩丘陵西部の里山です。「北西側に隣接する殿入中央公園と一体となって構成される、谷戸と雑木林からなる丘陵地の風景を保全するとともに、 豊かな生物相の育成に努める」ことを保全方針として、1996年2月、24,392㎡が東京都の保全地域(八王子館町緑地保全地域)に指定されました。



殿入中央公園(10,000㎡)には、全長105mのローラーすべり台やネットツリーがあります。
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池の沢谷戸『池の沢ガイド』
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池の沢で里山保全活動をしている池の沢に蛍を増す会NPO法人緑サポート八王子サイトから
設立目的:2000年2月、それまで絶滅したと思われていた蛍が、池の沢に生き残っていることが判り、「それ!蛍を守ろうと会」が発足しました。蛍を守ることは環境づくりということで、それ以来、生き物を育む里山づくりを目的に活動しております。
活動の内容:
1、下草刈り、間伐、除伐、萌芽更新、植林などの雑木林、竹林の保全活動。
2、土浚い、水路づくりごみ除去など、池の沢の保全活動。
3、田起こし、田植え、稲刈り、脱穀などの田んぼ作り。
4、動植物調査、貴重植物の保護活動。
5、散策路の整備。きのこづくり。
6、自然の素晴らしさを知って頂く自然体験講座、観察会の開催。
定例活動日:
・第2水曜日 9:30~12:00
・第2土曜日 9:30~12:00
・第4木曜日 9:30~12:00
・第4日曜日 9:30~15:00
・定例活動以外では田んぼ作り、自然体験講座、蛍の観察会など。
会費:年間1000円
八王子市教育委員会主催「第43回自然観察会 ホタルのふしぎ、その生きる世界」
2017年6月23日に開催された「池の沢に蛍を増やす会」の八王子市館町殿入中央公園・池の沢でのホタル観察会報告。

谷津田の裾刈り 2月11日

岩殿B地区の奥の区画とA・B地区とD地区の間の土手の裾刈りをしました。
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ゴミの不法投棄と魚の持ち込み・持ち出し禁止 2月10日

入山沼にゴミ(釣り糸・針・ルアーなども)と魚の持ち込み・持ち出し禁止の看板が立てられました。
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「あぶない! ここで遊ばない」は岩殿自治会が立てたものですが、「禁止」は誰が立てたのでしょう。
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市民の森保全クラブ定例活動日 2月9日

市民の森保全クラブ定例活動日です。参加者は芦田さん、片桐さん、金子さん、澤田さん、細川さん、鷲巣さん(正午頃から)、渡部さん、Hikizineの8人です。12月24日の作業の続きをして、作業道下に倒したコナラを整理しました。
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入山沼堤下の笹を刈る 2月8日

入山沼の堤下の耕作放棄地は岩殿1397です。須田さんが、岩殿1397におおいかぶさって繁茂している堤と道下の斜面の笹を刈り払いました。
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フォローアップセミナー開催 2月8日

埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会が10月27日11月9日11月30日に実施したグリーン・ツーリズム実践研修会のフォローアップセミナー(交流会&見学会)が東松山市高坂丘陵市民活動センターで開催され、比企自然学校の里山センター、まちづくり楽会の風と土の館・野田を見学しました。

比企自然学校里山センター
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納屋をリニューアルしたまちづくり楽会のエコサロン
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笹藪の刈払い一段落つく 2月7日

1月16日から断続しておこなってきた岩殿G地区の笹藪の刈払いは、今日、須田さんが取り組んで一段落つきました。
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入山沼に向かう道路からの写真
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作業前の写真
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一丁84円(内税)の豆腐 2月7日

AZ熊谷で買った豆腐です。

大豆の風味たっぷり
もめん
消泡剤無添加・海水にがり100%

一丁84円(内税)の豆腐 →28.0円(100グラムあたり)
名称:木綿豆腐
原材料名:丸大豆(アメリカまたはカナダ)(遺伝子組み換えでない)
     凝固剤(粗製海水塩化マグネシウム〈にがり〉)
内容量:300グラム
賞味期限:18.02.07 IB(製造所固有記号)[製造日を含む11日間]
 賞味期限は未開封・10℃以下の保存で設定したものです。
 開封後は期限内であっても、お早めにお召し上がりください。
保存方法:要冷蔵(1℃~10℃)
製造者:株式会社むつみ
 東京都八王子市泉町1473-2
JAN(ジャン)コード:4977827230698
注)表示してある原産国の大豆を適宜切り替えて使用しております。詳細は弊社お客様窓口(下記フルーダイヤル)にお尋ね下さい。
商品についてのお問い合わせ先
 ℡0120-2375… 受付時間:平日9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
プラ:フィルム・容器

栄養成分表示(100グラム当たり)
 エネルギー 81kcal
 たんぱく質 7.0g
 脂質 5.0g
 炭水化物 2.0g
 ナトリウム 19mg[食塩相当量48.3mg]
※ナトリウム量×2.54=食塩相当量

笹藪の刈払い 2月6日

岩殿1381の笹藪の刈り払いをしました。4m以上に伸びて密生しています。
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耕作放棄地の草刈り 2月6日

入山沼下の耕作放棄地で、昨日、刈り残したササを刈払いました。
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耕作放棄地の草刈り 2月5日

入山沼下の耕作放棄地、岩殿1397とその下で一段低い岩殿1372の境界にはアズマネザサの藪があります。境界の畦周辺の笹を刈ってみました。まだ半分位刈り残しています。

笹刈り後の様子
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笹刈り前の様子
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岩殿1397には資材置場の残骸があって、腐ったトタン板の下に稲架棒が見えています。
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岩殿1397には5枚、岩殿1372には2枚の田んぼが畦で仕切られていたようですが、いつ頃まで作付けされていたのでしょうか。

※岩殿入山地区の空中写真(1975年頃1980年頃1985年頃1990年頃

市民の森保全クラブ作業エリア遠望 2月4日

3面護岸で固められた九十九川(つくもがわ)の起点に青木ノ入と入山をつなぐ橋(仮称・青山橋)があります。そこを通して見える市民の森保全クラブの作業エリアです。12月に新設した落ち葉堆肥箱が見えています。
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入山谷津の奥、岩殿C・F地区の谷底は一面の雪世界に戻っていました。

岩殿C地区
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岩殿C地区の田んぼ、岩殿F地区
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ヘチマロンをいただく 2月4日

午後から、渡辺さんの仲介で、東松山市古凍のカフェ百水エコヴィレッジ東松山さんに保管されていたヘチマロン(ポリプロピレンを植物のヘチマの乾燥繊維状の立体網目形状に成型した土木用材)を頂戴しました。ありがとうございます。
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ブルーベリーの剪定終る 2月4日

午前中はひざしに暖かさが感じられました。三本さんの奮闘でブルーベリーの剪定がとりあえず終わりました。
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ブルーベリーの剪定 2月3日

ブルーベリーの剪定をしました。花芽の多い結果枝を切り詰め、込み合っている枝や根元の枝、弱くなっている枝を間引いています。
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積雪7㎝ 2月2日

今朝、7時半頃の松山高校グランド南側の道路の様子です。積雪は7㎝でした。
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雪水比の高い雪(ぼたん雪)で午後3時頃には道路の雪はほぼ解けていました。
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笹藪の刈払い 2月1日

今日も笹藪刈りをしました。刈込みがすすんで藪のすき間から後の田んぼの積雪がみえるようになりました。
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岩殿漫喫クラブと市民の森保全クラブのこれからのイベント情報は、岩殿満喫クラブ・市民の森保全クラブ催事・イベント情報でお知らせ中です。
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